- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087712360
感想・レビュー・書評
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こっちは上方落語のお話。
今回は竜二が襲名のあれこれに巻き込まれまくって・・・・という感じで。
前作から感じていたんですが、主人公である竜二がなんだかんだで完璧すぎるんじゃないだろうか。
いろいろ言っていながらも真面目に落語に取り組んで、実はいろんな人が認める「才能」の持ち主。元が手のつけられない不良ということですが、なんだかんだでキレずに酷い目にあっているだけだし。髪型が鶏冠って以外は文章で読んでいるだけでは「若者らしい迷いを持ちながらも落語に真摯に取り組んでいる好青年」くらいにしか思えない。
話自体は面白いんですが、そのあたりのギャップが・・・詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
相変わらずむちゃくちゃな梅寿師匠ですが、まさしく、相変わらずです。
あのジジイ(尊敬を込めて)には、上限というものがないのでしょうか…?
ということで、その無茶っぷりにも拍車がかかっていると思っている間に、ついに危篤に。
最初から伏線はあったので気にはしていたんですが、その以外のドタバタに気を取られてすっかり忘れていて、「あああ」と思いました。やられた…!
これ自体がもう、人情話のような気がします。
そして竜二は相変わらずいろんなことにフラフラとしています。
決めるところはバシッと決めるのに。
竜二の気持ちがつまらないと、話もつまらないと感じるけど、彼が面白いと思い始めると、やおら面白くなってくる。
そこまで同調するのもどうなのか(笑) -
人気が定着したシリーズ3作目。この巻では、梅寿始めとする一門と、漫才を優先強化する「松茸芸能」との確執がヒートアップ。落語を興行から締め出そうとする「松茸芸能」に反発して、梅寿は独立し一門のための事務所「プラム・スター」を設立するが、仕事は激減、一同売れない悲哀を感じる毎日。そこに新たに登場するのが、国際的な大女優にして、一大名跡「星が家柿鐘」の娘・吉原あかり。何と師匠の梅寿とは赤ん坊のころからの付き合いということで、この名跡の襲名問題に梅寿が首を突っ込んで大騒ぎに、、、、 これまでどおり、落語のお題に絡めたストーリー展開。この巻では、「動物園」、「日和ちがい」、「あくびの稽古」、 「蛸芝居」、 「浮かれの屑選り」、 「佐々木裁き」、 「はてなの茶碗」、 「くやみ」が取り上げられている。 これでようやく最初に読んだ「ハナシがうごく! 笑酔亭梅寿謎解噺4」に話がつながり、大満足。
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梅寿や梅駆の古典落語が聞いてみたいものだ
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元暴走族のモヒカン落語家見習い“笑酔亭梅駆”こと竜二と、師匠にして傍若無人の酔っ払いジジイ笑酔亭梅寿の、どつきまんざい第三弾。<br>
今回の騒動のタネは“襲名”であります。<br>
相変わらずのドタバタ喜劇にジジイの鉄拳とボケがさえてます(笑) -
2008.06.26.読了。