ジェミニの方舟 東京大洪水

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087712490

感想・レビュー・書評

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  • こういう時期だからこそ、災害小説を読もうと決意し、GW期間中に3部作を読み終えた。
    「備えあれば憂いなし」とはよく言ったもので、慢心していると自然からしっぺ返しを喰らうことがよく理解できた。

  • 1

  • ここ数年で水害が増えている気がする。
    今年の台風被害も凄まじいものがあったし、他人事として捉えていてはいけないなと。

  • 現代の預言者 高嶋 哲夫。この人ほど近未来の天災、人災を言い当てた人はいない。作家としての技量も文句ないんだけど、どの本読んでも登場する女性が魅力的じゃないんだよね。本作品も同様。ここを、もっと魅力的な女性に描けたら、映画化の話だってくるのに。甘めの⭐⭐⭐⭐⭐

  • 集中豪雨と双子台風。
    自然災害の恐ろしさ。

    ・・・誰のセリフなのかわからなくなってしまう口調。

  • 富士山噴火に魅せられて読んでみましたが、面白いです。
    この今の気象状況から実際にありそうで怖く感じました。
    他の作品も読んでみたくなります。

  • ストーリーの中の台風の接近に伴って、心臓がバクバクして、どんどん引き込まれていきました。高嶋さんの本のすごいのは、これがなまじっか空想物語ではないというところ。
    個人的に東京の船めぐりが好きで、深川近辺の川や、小名木川や、荒川閘門なども見学し、いくつも水門を見ましたが、江東区は本当に川面よりずっと家々が低いのです。

    年々ひどくなる温暖化の気候変動や台風の被害…。実は東京の設備は、それらの最悪の想定には追いついてないのかもしれない。決して語られはしないけど。

  • 首都圏に過去最大級の台風が上陸する。その時東京に何が起こるのか?我々はどう対応するべきかを問うシミュレーション小説。この夏各地を襲っている局地的な豪雨が、この小説の真実味を増大させている。アメリカにも毎年のように巨大ハリケーンが上陸し、今年もグスタフがある程度の被害をもたらした。私は7年前に集合住宅を購入したが、川沿い・低地・沿岸部は最初から候補に入れなかった。理由は正にこの本に書かれている。とはいえこのような大災害は50年から100年に一回位であり、気にしても仕方ないかも。まぁ杞憂に終われば幸いであるが・・・

  • ストーリー展開はM8やTSUNAMIに似ているけれど、この圧倒的な迫力、緊迫感は言葉に言い尽くせない物がある。現実的にここまで最悪の事態が起きるかは著者のポイントではなく、作中にも書かれているように想像力豊かに心構えをしておくことの重要性が主題なのだろう。

  • M8に引き続き読みました。刊行順序ではなく作中時系列でよむつもりで、次は津波ですね。


    やはり面白い。常に何かしらの問題に直面しているのでだれることなく、最後まで飽きずにハラハラしながら読めました。

    この本を読む前は、ニュースで大袈裟に注意しても、拍子抜けする程度たったり、上陸すらしないことが多々ある台風に対する警戒心は全く持っていませんでした。作中の登場人物も同様で都知事や区役所は起こってから事態の重さを把握し、一般市民に至っては避難さえしない始末。
    本作の台風は二つの台風が合体し超巨大台風となって日本列島を縦断するというもので、事前に大量の雨を受けた大地と河川が大型台風にたいしてどのような挙動をとるかが記されています。
    現実でもこの本にかかれている気象現象は実際に起きていて、それが同時に起こってしまったらこんなことになるのかと思うと、恐ろしいです。 隅田川が近くに流れてるので尚更。

    歯がゆかったのは気象庁の対応。気象庁が発表すると言うことは重大な責任とそれに伴う影響が発生すると言うことで慎重すぎる対応になってしまうというところ。そのせいでできたはずの対策もできず、行き当たりばったりの対応に。
    M8でも思いましたが、やはりこういった災害情報というのはある程度の信憑性(どの程度かが難しいのですが)があるものはどんどん発表するべきなんですよね。誇張してでも。そして我々市民も大袈裟だとたかをくくったりせず、毎回毎回真摯に受け止め、例え外れたとしてもそれにたいして文句を言ったりせず、外れて良かったと思える在り方に変わるべきです。いざというときにより早く情報が流れ、災害に備えるために。

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著者プロフィール

一九四九年、岡山県玉野市生まれ。九四年「メルト・ダウン」で第1回小説現代推理新人賞、九九年「イントゥルーダー」で第16回サントリーミステリー大賞・読者賞を受賞。他に『ダーティー・ユー』『ミッドナイトイーグル』『M8』『TSUNAMI津波』『東京大洪水』『風をつかまえて』『乱神』『衆愚の果て』『首都感染』『首都崩壊』『富士山噴火』『日本核武装』『神童』『ハリケーン』『官邸襲撃』『紅い砂』『決戦は日曜日』など著書多数

「2022年 『落葉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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