乙女の教室

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087712537

作品紹介・あらすじ

MOREの超人気連載、ついに完結編!みっともないことは、しない。言わない。聞かない。それが乙女です。読むだけで美しくなれる!永久保存版「美輪語辞典」も特別編集。

感想・レビュー・書評

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  • 最近「乙女」を忘れて
    私は「鬼」「ゾンビ」
    自分自身残念に思っていた
    そんな矢先図書館で出会った本

    三輪さんらしい切り口で「乙女」を語る

    三輪さんへの質問の
    何故髪が金色なのですか?
    の回答にくすりと笑ってしまった
    街を歩く日本人の様子をゴリラの墓参り
    と表現もくすりと笑ってしまった
    私も猫背で地味な服の色が多いのでゴリラ注意
    背筋伸ばして明るい色も着てみよう

    人生は1度きり
    心は優雅に楽しく微笑んで背筋を伸ばして歩こう

  • 美輪明宏さんすごいですね。いろんなことを超越していますね。集英社文庫のナツイチのラインナップにあったので、購入して読みました。そうじゃなかったら読まなかったかもしれないけど、とってもシンプルに、品格ある女性として、いや、女性じゃなくても、品格ある人間として自分に満足して生きるにはどうしたらいいか書いてあり、とても腑に落ちたし、すぐに実践できることも多かったです。
    「お給料はガマン料と心得ましょう」や「覚悟をもって”母”になりましょう」が心に刺さった。音楽や芸術を鑑賞して目に見えない教養を身につけること、など。

    私は「ヨイトマケのうた」が大好きで、泣きたいときに聴きます。私の親の世代よりもっと昔の母親像ではあるけど、なぜか涙が出る。そのヨイトマケのうたのことも本書で触れられていて、良かった。

  • 相手の反応など気にせず、挨拶をすること。
    自分は幸せになれると信じて、毎日楽しく生きること。
    「ありがとう」をしっかり言うこと。
    自分をグローバルな視点から、いろいろな方向から見ること。
    美しいものに触れ、教養を身につけること。
    愛を惜しみなく与えること。
    人からしてほしいことを自分からすること。
    一番大事なのは心であると知ること。
    肉体は神様からのいただきものであるということ。
    良い人間であること。

    読了後もずっと忘れないでいたい言葉がたくさんありました。また読み返して、心を磨くことを怠らないようにしたいと思います。ありがとうございました。

  • 美輪さんの人生観をみれました。
    優しさとは、微笑むことの大切さ、挨拶の意味などなど日常生活で大切にしたいことを丁寧に教えてくれる教科書のような本でした。

    何より美輪さんの口調がクセになります。

    手元にいつも持っておきたい1冊です。

  • すべての女性に読んで欲しい。
    二時間もあれば読めますから。

    見出しをはります。
    でもこれは、内容の1%にもなりません。
    読んでみたらものすごく深いのです。

    あなたの品格をあげる乙女の課題

    1  奥ゆかしい女性になりましょう

    2  心をこめて挨拶をしましょう

    3  恥ずかしいことはやめましょう

    4  思いやりをもちましょう

    5  いつも微笑んでいましょう

    6  美しい言葉を使いましょう

    7  あなたの人生のヒロインになりましょう

    8  嘘は上手につきましょう

    9  色気のある女性になりましょう

    10 品のある女性になりましょう

    11 会う人すべてに「ありがとう」と言いましょう

    12 毎日を上手に反省しましょう

    13 お金は賢く使いましょう

    14 お給料はガマン料と心得ましょう

    15 クールな女性になりましょう

    16 まず愛を与えることから始めましょう

    17 他人とは腹六分で付き合いましょう

    18 恋上手になりましょう

    19 覚悟を持って“母”になりましょう

    20 自殺をしてはいけません

    21 明るい女性になりましょう

    22 優しさを連鎖させましょう

    23 ボーダレスで生きましょう

    24 乙女のソフトをインストールしましょう


    すべて納得…。あ、ひとつだけ…

    ●会う人すべてに「ありがとう」と言いましょう

    のところで、

    「嫌いな人にこそ『ありがとう』を」とありました。

    「簡単なことです。身につけなくては損ですよ。」


    私は半年以上前、すっごく嫌な思いさせられて、大っきらいな人がいて、先日エレベーターに乗ったら後から彼が来て
    しばらく二人っきりになりました。

    彼の吐く息を吸いたくなくて、呼吸を止めていました。

    着いてから、私が「開」ボタンを押していたら、彼が
    「先どうぞ」といいました。

    私はぷいって、黙っておりました。
    他の人になら、絶対お礼を言うのですが。

    嫌いな人には「かかわらない」「忘れる」が精一杯です。
    美輪さん、ごめんなさい。
    私の成長をゆっくり、待ってください。

  • 以前美輪さんの「天声美語」という本を読みました。
    それから一度音楽会に足を運び、朝ドラのナレーションの
    物柔らかなお話ぶりがいいなと思って、久しぶりに言葉で
    美輪さんのお話を読みたくなって手にしました。

    他の方には出来ない形で、独自の世界を舞台上に再現する
    美輪さんですが、ご本に書いてあることは、とても真っ当で
    母や祖母から繰り返し言われてきたことです。

    もしかしたら、ご本という形で接する方が、素直に
    聞けるということもあるのかな?

    確かこれは「MORE」の連載でしたよね。
    直に母や祖母から人生に対する身仕舞いの仕方を
    躾けてもらうことが、今は少なくなっているのでしょうか。

    他のレビュアーの皆様が仰るとおりの内容ですから
    重複してのコメントは書きません。

    ただ、何故か美輪さんのご本を読むと綺麗な言葉で
    喋りたくなるのが不思議です。

    ごきげんよう、という言葉も、別に変な言葉ではないのに
    使うと失笑されてしまうのは、ちょっと寂しい気がしますね。

  • 「根幹が男なんだよ」対策(笑)。

    “女性でありたいな”と唯一私を思わせてくれる人からこう言われ、かなりの衝撃を受け、周りの友人に「私は中身が男なのか?」と慌てて聞きまくり…。

    でも、これを言われたおかげでこれまでの自分を振り返ってみるチャンスができた。
    そして、ここまで闘わずにはいられなかったこと、どの闘いを見ても、構成されていた理由と結果の生み出し方と受け取り方双方が、あー、こういうところが男だと思わせたのかなと思うと同時に、少なくとも子供を持ち、仕事を持っている女性であればみな、闘ってきた(いる)のではないかなと思うところに落ち着いた。

    それから、私は“女性とは”“女性として”的な本を一切読んでこなかったことに気がついて、美輪さんからの言葉だったら素直に受け取れるだろうな…と読んでみることにした。

    うふふ…、あはは…と読み進めることができた。
    うんうん、やってるし心がけてるよって思うことが多く、あ、これ、最近では当たり前になりすぎておろそかになっているな・・と気づくことができたものもあった。

    一番印象深かったのは、
    子どもが私を育ててくれるというところ。
    子どもを持つ理由には、自分が成長できるからというのがあるんだってことをすっぱりと書かれていて、そんなふうに思っていいのかなって考えていた私は、でも、実際、こんなにも私は育てられてて、こんなにも強くなれて、こんなにもいろんな角度で(深さも伴って)物事をみることができるようになったのは、娘のおかげだと認めることしかできなかった。

    悪口はいわない。
    クールでいる。
    明るくふるまう
    …。
    その通りだと思う。

    さて、他の人が書いた“女性とは”“女性として”の本を読んだら私は反抗せずに読めるかな(笑)。
    こういった本を少し読んでいこうと思う。

  • 30代前半に本書と出会い、バイブルのように何度も読み返した。美輪さんの語り口は的確で本当に分かりやすく、実生活で起こる問題に何度もヒントを与えてくれ、15年位私を助けてくれたと思う。
    40代後半になった今、この本のページをめくる事はない。果たして私は乙な女になったのであろうか。

  • 分かりやすく乙な女になるための言葉から始まり、何歳だから、女だからみたいな呪縛ではなく人間として成長する、精進することで三輪さんの魅惑の人間性が出来上がるのかと。ドラマチックな人生って言葉がやっと腹に落ちたな。

  • 2020年9月13日
    乙女と言いながら、人間としてどうあるべきかという本だった。
    たまたま家族のトラブルがあり、この本の「丁寧な言葉」を思い出し、それをはなした。
    余計な世話するんじゃねぇ
    という息子に、毎食用意するのもお世話。お世話してもらったんだから、いただきますの前にありがとうをいうようにと家族全員に話した。
    当事者の息子だけでなく、ほかの家族でもいいづらい様子。
    今まで言葉や感謝をおざなりにしてきたことに気づく。
    出来事に無駄なことはなく、すべて必然と何気なく見ていたTVで言っていたが、この日この本を読んでいたことは必然だった、今大切なことだったと必然を仕組んでくださった神様に感謝します。

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著者プロフィール

長崎に生まれ、小学校の頃から声楽を習い16歳でプロの歌手としてデビューし、1957年「メケメケ」、1966年「ヨイトマケの唄」が大ヒット。
ファッション革命と美貌で衝撃を与える。
俳優としては、寺山修司の「演劇実験室◎天井棧敷」の「青森県のせむし男」「毛皮のマリー」、三島由紀夫に熱望された「黒蜥蜴」をはじめ、ジャン・コクトー作「双頭の鷲」、デュマ・フィス原作「椿姫」、エディット・ピアフの生涯を描いた「愛の讃歌」など数々の当たり役を持つ。
作家としても、衝撃の自伝「紫の履歴書」(水書房)をはじめ、「人生ノート」(パルコ出版)など数多くのベストセラーがあり、テレビや映画も、宮崎駿監督によるアニメーション映画「もののけ姫」「ハウルの動く城」への声優としての参加、「ありえへん∞世界」(テレビ東京系)にもレギュラー出演中など枚挙にいとまがない。
2012年から四年連続の出場となったNHK「紅白歌合戦」では、「ヨイトマケの唄」や日本語バージョンの「愛の讃歌」で大晦日のお茶の間を圧倒した。

「2021年 『新装版 天声美語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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