名探偵クマグスの冒険

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 75
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087712605

作品紹介・あらすじ

知の旅人にして希代の博物学者南方熊楠。若き日の彼が留学先のロンドンで、次々に遭遇する奇妙な事件の数々。時あたかもヴィクトリア王朝華やかなりし19世紀末のイギリス。「黄色い頭脳」と謳われたクマグスの博覧強記と奇行が、人跡未踏の謎を解く。「ノーブルの男爵夫人」「ムカデクジラの精」「巨人兵の柩」「清国の自動人形」「妖精の鎖」「妖草マンドレイク」計6編を収録。

感想・レビュー・書評

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  • おもしろかった。
    つーか、これ、多分前に一度読んだことなる、な。
    つーわけで再読。
    けど、やっぱりおもしろかった。
    どれくらい史実を取り入れてるのしら?
    でも南方さんがめっちゃ博学だったってのは確からしい。
    なんか昔世界不思議発見かなんかで観たおぼえが・・・・。

    なーんかこの人名前も変わってるし、おもしろそうな人だよなあ。

  • 南方熊楠とロンドンで面白くないわけがない…と読み終えるのが勿体なく読み進めました。続編欲しい…

  • 感想未記入

  • ロンドン遊学中の南方熊楠が主人公。
    『冒険』と言うより『推理』の気がしましたがその博学ぶりには流石!としか言いようがなかった。

    どこまでが史実でどこからがフィクションか…ミスティフィケーションぶりもまた面白く、彼をもっと知りたくなった。

  • 知識を持つ事がどれだけ力になるかということを感じた作品でした
    推理には知識が必要なのですね

  • 題名通り、南方熊楠が主人公の推理小説です。
    彼がイギリスに渡っていた時代、破天荒な彼に関わる様々な人々が事件をもたらします。
    そして彼は、その豊富な知識で見事解決に導くのです。

    と、ここまで書いておいてなんですが、わたくし、南方熊楠がどんな人で、何の功績があったのかも全然知りませんでした。
    逆に、ここまで知らないのに名前だけ知っているのが不思議だ。
    まあ、簡単なことは話に書いてありますので知らなくても問題ありません。

    当時のイギリスの大衆文化なども非常に興味深く、面白い本だと思います。

    ところでやはりカタカナ名前よりも日本人名のが覚えやすいのは、文字数が短いからだろうなあ。

  • 時は19世紀末ロンドン。留学中の南方熊楠が遭遇した、6つの事件とその解決譚。豪快で魅力的な人物像、多才な博物知識(本人曰く、『天地に唯一の博物学士』とのこと)、クマグスの活躍おもしろかった!日本海軍の依頼で謎の連続殺人を解明したり、大英博物館の部長であり理事である人物の紹介で弁護士の調査の助けをしたり、「孫文ロンドン拉致事件」を、旧知の間柄であるという熊楠が懸命に捜索救出したり・・・どこまでが事実でどこがフィクションなのか、境界がわからなくなるところが困りものです・・・自然毒、伝説伝承、古代ケルト文化などなど事件の鍵となり、クマグスの「黄色い頭脳」が動き出す。シリーズでもっと読みたく思った。

  • まあ、邪道だよね、そうだけど、面白いよ。
    魅力溢れる人物描写に、世紀末ロンドンの薄暗くて混迷としてて熱気を帯びてる感じがすごい伝わる。いいよ。

  • ロンドン滞在中の南方熊楠が探偵となって諸事件を解決するという体裁。どこからどこまでの部分が史実で、どこからフィクションなのかよくわからず。孫文との親交は本当にあったらしい。熊楠、興味はあったが、我ながらまったく知らないことに改めて気づく。何か適当な入門書を探してみよう。

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著者プロフィール

東郷隆/横浜市生まれ。国学院大学卒。同大博物館学研究員、編集者を経て、作家に。詳細な時代考証に基づいた歴史小説を執筆し、その博学卓識ぶりはつとに有名。1990年『人造記』等で直木賞候補になり、93年『大砲松』で吉川英治文学新人賞、2004年『狙うて候 銃豪村田経芳の生涯』で新田次郎文学賞、12年『本朝甲冑奇談』で舟橋聖一賞を受賞。その他著書多数。

「2022年 『妖変未来記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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