- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087713404
作品紹介・あらすじ
闇があるから光がある!絶望から希望への橋渡しのために書いた、生きた!作家・小林多喜二とそれをめぐる人々の物語。井上ひさし最期の戯曲。
感想・レビュー・書評
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先日舞台を見てきた勢いで借りました。戯曲脚本形式なので普通に読むのはちょっと読みにくいかもしれませんが。舞台を見たあとでは、あのときのあの台詞が甦ってきて二度美味しいという感じ。名前だけ知っていた小林多喜二の人生は壮絶で、現代社会にも通じる様々な怒りを感じました。そんな中にも井上ひさしさんらしい、笑いユーモアもあり、もっともっと作品を世に送り出して欲しかったとしみじみ思いました。
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お、思ったより劇中で歌わせるんだな井上ひさし…
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戯曲
かかった時間60分(観劇後)
劇があまりピンとこなかったが、戯曲もピンとこなかった。自分の観劇・読書レベルの問題だと思うが、うまく世界に入れず、しっくりこなかった。そのうちしっくりくる日が来るのだろうか。。。 -
予習として。
もう一度読む。 -
H39/8/8
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「からだぜんたいでぶつかる」ことは難しい。
でも、それを目標にして生きていきたいと思えました。
小林多喜二の信念、周りの人々の優しさに心が暖かくなります。
【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
https://opc.kinjo-u.ac.jp/ -
舞台を見てから読んだからか、情景がどんどん浮かんできて、舞台の復習になりました。笑 よく聞き取れなかったところ等あったので、理解が深まった気がします。もう一回舞台みたい!
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仙台文学館文学講座『井上ひさしを読む』の教材として読了。
小林多喜二を題材として、戦時下の権力の‘こわばり’に異を唱えるマイノリティーの声を描くが、その内容の苛烈さを感じさせないドタバタ喜劇の部分と、劇中歌がとても響いてくる。
現在井上さんの戯曲はホリプロ主体で舞台化されているが、この人物たちをあまりに熱を入れて演じてしまうと押しつけがましく、喜劇要素の軽やかさを出すのがとても難しいだろうなぁと思った。 -
09.10.29観劇
11.12.31購入 -
先頃亡くなった井上ひさしの最後の戯曲。
プロレタリア文学の旗手、小林多喜二が主人公である。
表題通りに特高に虐殺された多喜二の死に至るまで、そして死後を描く。
戯曲だけに字数は少なく、するするっと読めるが、やはり劇で見たいところだった。巻末の公演記録によれば、主演が井上芳雄でピアノが小曽根真。相当音楽にも重点を置いた劇だったのではないかなぁ。
告別式後の劇中歌「胸の映写機」が胸に迫る。
それにしてもこの時代の特高って「ひどい」という言葉では足りないほどひどい。