貴族探偵

  • 集英社 (2010年5月26日発売)
3.20
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Amazon.co.jp ・本 (296ページ) / ISBN・EAN: 9784087713527

作品紹介・あらすじ

自称貴族が活躍する、異端の本格ミステリー
自称「貴族」、趣味「探偵」の謎の青年が、生真面目な執事、可愛いメイドなどの召使いとコネを駆使して、難事件を華麗に解決! 知的スリルに満ちた本格ミステリー。

みんなの感想まとめ

自称貴族が華麗に事件を解決する異端の本格ミステリーで、ユニークな設定が読者を引き込みます。探偵が自ら推理せず、優秀な使用人たちが事件を解決するスタイルは、これまでにない新鮮さをもたらし、驚きの展開が散...

感想・レビュー・書評

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  • 2020/10/21読了
    #このミス作品51冊目

    全て使用人にお任せの
    捜査も推理もしない貴族探偵。
    オムニバス作品。
    設定は面白いけど
    ミステリ慣れしている人には
    謎解き部分は物足りない感がある。

  • 探偵と名乗りながら自ら推理はせず、優秀な使用人が事件を解決する。今まで読んだことのないパターンの探偵で、おもしろかった。特に「こうもり」には驚かされた。びっくりして、もう一度読み返した。

  • 「君のごとき横暴な官憲に、我が国の治安を任せておけない。君の上司に早速対処してもらう」
    すでに台詞が、あの鼻声の相葉くんの声で頭に響いてしまうー。

    とある山荘で、東北地方の郊外の街で、北陸の山間の老舗旅館で、富士山の見える別荘で、奈良の邸宅で。
    ふらりと使用人と共に現れる貴族探偵。
    皇室御用達常盤洋服店の高級服を纏い、豊かな口髭に余裕のある態度。探偵と言う割には事件より女性に熱心。
    ドラマを先に見てしまったので、淡々と進む短編に少々物足りなさも感じてしまう。
    それでもちょっとした仕掛けとか面白かった。
    次も読んでみようかな。

  • 麻耶さんらしい個性的挑戦的な作品。
    探偵の定義すら引っくり返してしまう、そんな貴族探偵。
    一体何を以って探偵とするのか。
    事件を解決するという意味では確かに探偵だけれど、ここを面白く思えなければもう一ページも読めない作品だろう。

    久しぶりに再読したが、やはり面白い。
    様々な形のどんでん返し、それは無理があるだろうというような設定もあるし、あまりにサラリと書かれていて最後の最後にそういうことかと分かるあるトリックも。

    貴族というやんごとなき身分の人の頭の中が少し分かるかも。
    人に使われることしか知らない私にはなかなか付いていけなかったけれど。

  • 何も捜査しないし、メインの謎解きもしない、全く新しい探偵もの。謎解きはディナーの後、に近くならないように気をつけている感じがする。この作者の他の作品に比べて読みやすくて、面白かった。

    • 寝虚さん
      謎解きはディナーの後で、は本で出た時期は貴族探偵と似てるけど、雑誌掲載は2001年×2、2007、08、09一本ずつなので多分関係ないかと。
      謎解きはディナーの後で、は本で出た時期は貴族探偵と似てるけど、雑誌掲載は2001年×2、2007、08、09一本ずつなので多分関係ないかと。
      2018/03/12
    • kiyom93さん
      なるほど。知りませんでした。教えていただき、ありがとうございます。
      なるほど。知りませんでした。教えていただき、ありがとうございます。
      2018/03/12
  • 雑用は使用人の仕事。

    トリック読み返すためにページを戻すなんて久しぶりにしました。
    とっても面白かったです。

  • 月9で相場くんが主演だったから。
    読んだことあると思ってたけど初。
    読んだら尚のこと、相場くんより他にいなかったかなって気になった。
    もうちょいスマートな感じの人。
    西嶋秀俊とかあの辺。

    短編でそれぞれ独立してて読みやすい。
    こうもりが一番好き。
    あぁ!!って言っちゃう感じ。
    騙された!みたいな。

    貴生川が絵美の彼氏だと紀子は思ってるし、絵美は貴生川が大杉先生だと思ってた。
    ランチをしたのは貴生川と真知子と絵美、紀子の四人だったんだ。
    でも紀子が貴生川を見分けてるわけではないみたい。

    他は殺害方法は解決してくれても、何故かとかはそのままで、すっきりしない。
    初めの辺はそこまで煮詰めずに書いてたのかなって。書きながら女性がきっかけで事件を解決させようとするけど、初めの辺は何きっかけかよくわからないし。

  • 奇妙な探偵、奇妙な事件。
    血なまぐさいのに、やけに現実感がない。
    取り敢えず紅茶が飲みたくなります。

  • 17年4月から嵐の相葉君の主演でドラマ化とのことで読んでみたが、意外に面白かった。本当に貴族探偵やわ。なかなか相葉君が似合いそうな探偵。しかし、話自体は結構本格派で、しっかりしてる。文章も読みやすい。

  • 予想以上に探偵が仕事をしていませんでした(笑)

    奇抜なキャラクターに目が行ってしまいがちですが、
    トリックはしっかりしていて、きちんと推理小説として成り立っています。
    中でも「こうもり」は秀逸だと思います。すっかり騙されました。

  • 2013.12.21読了。
    テレビで続編を紹介していたので、予約した日に発見。試し読みのつもりが、あり得ない展開と本当は誰が探偵なのか謎の設定で一気読み。
    連載が飛び飛びだったのと、新本格ミステリの代表格推薦を受けていたのに驚き。
    新しい作家さんみっけました。

  • トリックよりもロジックに重きが置かれているので、さほど派手さや意外性はないものの、著者らしい「人を喰ったような設定」により、オリジナリティーのある良作ミステリーに仕上がっています。
    私的ベストは【こうもり】です。

  • タイトルから勝手に想像していた優雅で華麗なイメージとは、いろいろかけ離れた雰囲気の話でした。

    まず、舞台はちょっと昔のイギリスあたりだろうと思ってたのですが、普通に現代日本(笑)
    そして肝心の「貴族探偵」が推理してない!
    探偵を名乗るくらいだったら推理しろよ!と推理しないくせにやたら偉そうな貴族探偵に、最初はイラッとしたけど、段々貴族探偵ってそういうものなのね、と納得してしまってる自分がいました。

    とても読みやすいミステリー。中でも『こうもり』のトリックが斬新で面白かったです。

  • 短編集。自分では推理せず使用人にすべてやらせる探偵が主人公。トリックが複雑すぎてなんだかよくわからなかった。

  • 5編からなる短編集で、推理をしない貴族探偵が主人公です。謎解きを行うのは彼の使用人、執事の山本、小間使いの田中、運転手の佐藤。使用人達が解決に向けて奔走してる間、貴族探偵は女を口説いてます。なんだこいつ?と思いつつもそれぞれのミステリとしての構成はバラエティに富み、明快な論理によって真相が究明されてます。


    以下ネタバレあります、ご注意ください!


    ミステリとしての完成度は非常に高いと思われるところで、探偵のキャラを思い切り変化させたところでコミカルな仕立てに仕上がってます。麻耶氏といえば「木更津悠也」「メルカトル鮎」という探偵が創造されていますが、探偵とワトソン役の関係が従来のそれと異なってるところが特徴的です。

    木更津と香月実朝(実は木更津より優れた推理洞察力を持つ)
    メルカトル鮎と美袋三条(実は殺意すら抱くほどメルを憎んでる)

    そして推理をしない探偵と優秀な使用人達、ここにきてミステリにおける探偵とワトソン役の在り方へのアンチテーゼ極まれり!といった感があります。

    第3話『こうもり』は5編の中でも珠玉の出来と思います、ファンならこれぞ麻耶雄嵩!という秀逸なるトリックが仕掛けられており、タイトル「こうもり」からも二人一役というヒントを得ているにも関わらず見事に騙されてしまいました。麻耶雄嵩入門の初読み作品としてオススメできると思います。

    ここまではコミュに投稿したのと同じでスイマセン。

    「こうもり」のトリックについてですが、短編の中でこうも見事に読者のミスリードを誘う仕掛けは超驚きです。読後に調べたところフェア?アンフェア?論争あったようですが、ほとんどの感想レビューでフェアと認められておりました。読み返しても見事なまでの記述で、5編の中の3番目という位置付けも重要なところでうまいものです。


    使用人も3人も徐々に個性が出てきて終盤にはしっかりキャラが確立されており、個人的にはメイドの田中が、なんかかわいいです。

  • 正しくは「使用人探偵」。貴族は探偵していないじゃないか!……という突っ込みはしてはならないんでしょうねきっと(笑)。とまあそれはともかく、しっかり本格のミステリ短編集です。コミカルな会話も楽しいところ。
    お気に入りは「トリッチ・トラッチ・ポルカ」。とんでもないこのトリックにやられてしまいました。ちょっとこのシーンを想像すると、ぞくりとするような笑えるような。インパクトは抜群です。

  • 麻耶雄嵩らしい世界観かな。貴族探偵という荒唐無稽なキャラクターを成り立たせている。短編なのでキャラの深掘りをしている暇はないため、漫画チックな方が話が進めやすい。そのノリについてこられるかどうかで評価がかわりそう。話としては「こうもり」が1番好き。あるトリックがちょっとズルい気もするけど綺麗にキマっていた。

  • 麻耶雄嵩にしてはあまり性格の悪さが出ていないかな(笑)しかし探偵役(?)のキャラクターは相変わらずいい感じだな~(笑)貴族探偵に彼女がいたり女性を口説いたり思ったより人間らしいというか(笑)どの話もそれなりに良かったけど『春の声』は吉村達也の『金沢W坂の殺人』を思い出してしまった(笑)

  • ユーモアというか余計というか台詞にも地にも寄り道のような言葉が多い。10代の頃なら楽しめたかもしれない。中年になってしまった今ではあんまりだった。
    良家の使用人が貴族の使用人が「ヤニ臭い」なんて言葉使うかな?貴族って設定を肝にするならそこはちゃんとして欲しかった。
    あと推理への疑問点が短慮とか興奮とかで片付けてたのが納得いかない。
    とぼけた設定とキャラクターにはまれなかったら終わりかな

  • 貴族探偵シリーズ。

    ドラマで見た話も出てきてた。ディテールとか色々結構変えてたんだなぁ〜。

    短編集だからサクッと読めた。トリックはあんま考えずに読み進めた。普通に面白くて楽しめた。

    謎解きシーンの使用人達が理路整然と紐解いていくの好き。

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著者プロフィール

1969年三重県生まれ。京都大学工学部卒業。大学では推理小説研究会に所属。在学中の91年に『翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件』でデビューを果たす。2011年『隻眼の少女』で第64回日本推理作家協会賞と第11回本格ミステリ大賞をダブル受賞。15年『さよなら神様』で第15回本格ミステリ大賞を受賞。

「2023年 『化石少女と七つの冒険』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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