孤舟

  • 集英社 (2010年9月24日発売)
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感想 : 80
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Amazon.co.jp ・本 (360ページ) / ISBN・EAN: 9784087713534

作品紹介・あらすじ

定年後の夫婦の形を見つめる、異色の長編小説
大手広告代理店を定年退職、バラ色の第二の人生のはずが、威一郎を待っていたのは、家族との深い溝だった。娘は独立、妻は家を出てしまう。寄る辺なくさまよう威一郎が出会ったのは…。

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

定年後の生活における孤独や苦悩を描いたこの作品は、主人公の威一郎が直面する家族との溝や新たな出会いを通じて、人生の再出発を模索する姿を描いています。朝起きて何もやることがないという羨ましい状況が、実は...

感想・レビュー・書評

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  • 朝、起きてから何もやることがない、という羨ましい状況が
    実は、苦痛だという定年した男性の苦悩。

    「失楽園」でもあった
    この作家の、ちょっとした状況の描写が印象に残る。
    今回でいえば、張り切ってちらし寿司を作る場面。
    妻の機嫌が直ると思って、ちらし寿司を作ろうとしたが
    買い物のときから少しづつすれ違い、料理のときはどこに何があるかも
    分からず、結果としてお互い不機嫌になりながらの食事と
    なってしまうところなど、ニヤリとしてしまう。

    まあ、デートクラブで女性を見つけて、何事もなく、そして
    彼女の言葉で救われて立ち直る、という上野千鶴子あたりから
    思い切り馬鹿にされそうな話で終了するところは、さすが渡辺淳一
    だと思いました。

  • 大企業の方が定年後どうなるかを赤裸々に綴っている物語。
    心の声なども書かれていて所々笑えるし
    自分の父親とあわせて読むとそんなこと考えているのかもしれないと新しい発見ができる。
    ただ一方でこの主人公のようにならないようにしないといけないと戒めにもなった。

    奥さん側からみた本もぜひ出版して欲しい。

  • 時間が有り余り、塞ぎ込みがちになるのは当然。退職後、2ヶ月間の心理描写が見事。
    どうすれば、粋いきとし続けられるか。
    私の今の境遇にぴったりの小説でした。

  • 刊行当時、書評が胸に響き、表紙だけぼんやりと覚えていた。ら、図書館で出会い即借り&即読み。
    目線が、男性ですねwww
    図書館で時間をつぶすくだりは、まさに平日に会社の休みが多い私と重なるところ多し。

  • 何もない。ばかばかしい。すべての登場人物にイライラする。

  • 2014.8.13
    定年か、父の定年のときにも母とギクシャクしてたよ。父は3ヶ月くらい田舎に住んで畑仕事して戻つてきた。この本母にも進めてみよう。男の横暴ぶりが腹立たしい。生活していくには面倒くさいことだらけなのに自分では何ひとつやらない時代遅れのKY,困りはてる!

  • 内容(「BOOK」データベースより)

    定年退職して始まる本当の孤独。バラ色の第2の人生のはずが、待っていたのは、夫婦関係と親子関係の危機。人生最大の転機をいかに乗り切るか。

    3月12日~16日

  • 異動した先輩が残して行ってくれた本第1弾。半分ほど一気に読みました。定年退職した後の元サラリーマンの生活がリアルでがなかなか面白いです。

  • サラリーマンの定年後の詫びしい生活の話。地味な女性と知り合うが、展開は終始盛り上がりなし。

  • 定年退職をした男性が、第二の人生に踏み出すまでの葛藤。
    共感できる部分が少なかった。
    渡辺さんはサラリーマンではなかったので、想像の部分が多いためかな…

  • 13/08/22 バカバカしい。

  • 60代で大手広告会社を退職した男性。
    退職して時間が出来たらあれもしよう、これもしようと思っていたが、いざ何かをしようとすると何をしていいか分からない。
    さらに再就職もままならず、家に一日中いる彼は妻に干渉して嫌がられる。

    内容とタイトルからして、仕事を辞め肩書きがなくなり、家でも居場所のない男性の悲哀を描いた話かと思っていましたが・・・。
    読んでいて何度もプッと噴出してしまう。
    笑えました。
    年賀状の数が少なくなったとガックリきたり、若い頃寿司屋でバイトしていたからといきなりちらし寿司を作ろうとしてみたり・・・。
    主人公はいたって真剣にやってるんでしょうが、その言動があまりに空回りしていて面白い。
    どうしようもないオヤジだなぁと思うけど、それほど悪人でもないから笑えるんだと思います。

    ずっと仕事一筋で生きてきた男性も、その奥さんも、それぞれに自分なりの暮らしのサイクルが出来ていて、いきなり夫が仕事を辞めて家にいるようになると感覚が狂ってしまう。
    そういう狂いは時間が経つごとに、少しずつお互い譲歩しあって噛みあうようになるのかもなぁ・・・と思いました。

  • 仕事という生き方から自分の生き方に直面する苦しさ。

    想像やあこがれへの自分勝手さに気づけない、いや、これまでの仕事という限定された条件や関わりの上での生き方の頼りない生命力を思い知る。

    会社という枠組の中の平等を稼ぎという対価で受け入れている社会とは、ヒトひとりという個性に対しては全体にフラットで不平等である。
    つまり、同じではなく、個人は不平等であって公正なのである。

    自分らしさというあり方に由るチカラ、言い換えると、ともに生きる他人とそれぞれの自由を尊重しあうことができるか?

    退職というときをどういう自分で迎えるのか?

    それは、通過点であるが宿命であり、
    宿命であるからしょうがないというのではやばい!

    その先の人生が続くのであり、
    その先の人生に自分というヒトが何なのか?
    それが今ここでも実在していなければならないのである。

    死という宿命とは違う、生きる宿命の切実さを知る一冊。

  • 誰かのレビューにありましたが、藤原和博さんの『坂の上の坂』の中に紹介されていたので、読みました。テーマの割には読みやすく、久しぶりに一気に読みました。

    定年後の悲哀を感じている男の毎日が書かれています。内容的にはまあまあかな?

    自分に置き換えて、じゃあ、どうするかを考えるなら、『坂の上の坂』を読んだ方がいいです。単なる読み物として、まあまあ楽しめました。

  • 暗くなるので途中でやめ。
    執筆にあたっては、定年退職した方々の実情を確認したと聞いていたので、とても暗くなってしまいました。

  • 人生を考える。離職したら余生をどう過ごすか

  • 私の父が定年退職した頃によく似ていた。とてもリアルで笑えた。

  • 定年退職後の夫婦(家族)とはこんなものか・・・

  • あっという間によんだ。こういう男の人って多いのかなぁ。なんかかなしいけど、日本っぽい気もした。

  • 退職後の男の描写が秀逸

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著者プロフィール

1933年北海道生まれ。札幌医科大学卒。1970年『光と影』で直木賞。80年『遠き落日』『長崎ロシア遊女館』で吉川英治文学賞受賞。2003年には菊池寛賞を受賞。著書は『失楽園』『鈍感力』など多数。2014年没。

「2021年 『いのちを守る 医療時代小説傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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