- Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087713596
作品紹介・あらすじ
彼はどうして退職するのか?新卒の"僕"が入社したのは、高額教材を売る悪徳会社だった。苛酷な労働と精神的負担で営業部員は半年で辞めていく。事務職の"僕"は無難に仕事をこなし2年目に。楽しみは、毎朝駅ビルのトイレの個室でくつろぐこと。素性不明なトイレの常連メンバー達と、静かな個室争奪戦を繰り広げる毎日。しかし、1本の電話がきっかけで、平和な日常が崩れだす。限界に達した"僕"は、ついに退職を決意するが…!?(『御不浄バトル』)。彼はどうして退職させないのか?三十路のギャル男系雑誌編集者・サカタは、"デキるビジネスマン"目指して日々奮闘中!(『荒野のサクセス』)。ブラック会社で働く青年たちの、奇妙な挑戦と闘いの記録。
感想・レビュー・書評
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とある芸能人の多目的トイレでの不倫が話題になり、ネットサーフィンしてたら目に留まった小説。
時節ものということで(笑)
朝、駅ビルトイレの個室を奪い合う男たちの熾烈なバトルが執拗に繰り返される笑
主人公の渡辺(渡部ではない)は、高額教材を売る悪徳会社(でブラック企業)に就職したが、大卒なので営業はやらされず事務職としてなんとか生き延びている。
彼女もいるし、給料もそこそこで問題ないのだが、朝や仕事の合間に現実から逃避して、トイレで用を足したり、ご飯食べたり、マスターベーションしたりして寛ぐことが楽しみ。そんなしょうもない渡辺の哀しい姿を描いた、くだらない小説。
渡辺が人として壊れていることと、トイレバトルがやたら反復されるところが相まって、なんとなくブレット・イーストン・エリスの「アメリカン・サイコ」を彷彿させた。あんなに怖くないけど。
あまりだらだらせず、スパっと終わるところがいい。
結末も冷ややかに笑えていい。
収録された短編の「荒野のアクセス」もよい。
羽田さんの小説、僕は結構好きです。
さて、この小説で描かれているのはたった10数年前のことだけど、まだ駅ビルとか商業施設でのウォシュレットの普及率は低かったことが窺える。
今はどこの駅ビルでもウォシュレットはマストになってることを考えると、なんだかんだで世の中は少しずつだけど豊かになっているなぁ…と。
そんなことを実感した。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
トイレで物は食べちゃ駄目
ってな事で、羽田圭介の『御不浄バトル』
初めて羽田さんの本読んだけど、この本は失敗したかな。
クッソ下らなくて、締まりが無い垂れ流しのウ○コみたいじゃった
短編2編じゃったがどちらも残糞感満載な内容でしたw
スクラップ・アンド・ビルドは読んでみたい
2017年57冊目 -
現在、羽田圭介にはまっているので読んだ。
前半は結構面白かったのだが、後半あまりストーリーに動きがなかった印象。 -
豪快な1が出て記録に残したい
けれど誰かがもし見てしまったら
と思うと残せない
んですよねえ -
適当な就活の末に
悪徳商法会社に入社してしまった渡辺。
会社都合退職獲得を目指して画策するが、果たして。。。
「駅ビル地下、飲食店街奥の男子トイレで繰り広げられる
個室の争奪戦」と
「会社のある雑居ビル内の各階トイレでの行い」
を軸に描かれていく。
しかし、バトルを表する割には、その切迫感が薄い。
本当のバトラーでは無いなぁ。
他に、短編「荒野のサクセス」一編。(連)
3+
(市図) -
トイレはいろんな使用方法がある大切な場所。渡辺くんはこれからトイレに頼らず居場所見つけてほしいなぁ。
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大便について詳しく書きすぎ
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正直肩透かしくらった感じである。
トイレを舞台にもっと色々と発展するかと思ったが特に何も起こらなかった…
ブラック企業というより悪徳企業の話としても中途半端。
文章自体はテンポよくよめたが、テーマがよくなかったのか?