- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087713817
作品紹介・あらすじ
運命の支配か。宿命への挑戦か。アン・ブーリン、マルガリータ・テレサ、イワン雷帝etc.数百年の時を超え、王族たちの生々しい息遣いがここに甦る。『怖い絵』の著者がヨーロッパ王朝の光と影を辿る歴史読み物。
感想・レビュー・書評
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第一章 メアリー・スチュアート
第二章 マルガリータ・テレサ
第三章 イワン雷帝の七人の妃
第四章 ゾフィア・ドロテア
第五章 アン・ブーリン
主役はこんなところですが、登場人物はめっちゃくちゃ多いです。
中野京子さんが系図や肖像画を載せてくださって
大変わかりやすくなっていて、面白いです。
表紙はマルガリータですが、マルガリータのページが一番少ないです。
でもやはり表紙は彼女以外考えられませんよね。
マルガリータについては中野京子さんの他の本でも
また他の作家のかたの本でもさんざん読んできましたが
この本で初めて知ったことがたくさんあります。
たとえば「結婚後は幸せだったようです」
という漠然とした話は今までも入ってきましたが
具体的に書いてくださいました。
それは読んでのお楽しみということで。
今回は五章ということで、今までで一番いろいろなことが詳しく書かれていると思います。
バルボラ(この本の裏表紙にいます)のことは悲しかったけど…。
中野京子さんはきっとたくさんの情報を得ながら
紙面の都合でどうしても多くを省かざるを得なくて
こうして同じ人物を繰り返し書いても
新しいことを少しずつ加えて書いているのだろうなと思いました。
きっともっともっとたくさんのことをご存知なんだと思います。
楽しみにしています。
http://nagisa20080402.blog27.fc2.com/blog-entry-302.html詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
血族への執着あな恐ろしや…
ヨーロッパ史に登場する名門家にむくむくと興味が湧いてきました!
ハプスブルク家、ブルボン家、イギリス王家へと積読はたまる一方です… -
いやそんな、無茶苦茶な!残酷で非道。これ本当なんですか、ひえー。
中野京子さんは2冊目、同じ人物が出てきたような、、歴史の細かい事は覚えられず。カタカナ名も苦手です。だけどおもしろかったです。
怖い絵シリーズというのもあるそうなので、そちらも読んでみたいです。 -
他著と重なるエピソードも多いが、まとめ方によって感じるところは違って大変面白い。
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ハプスブルク家→マリーアントワネット→マリーアントワネットのヴァレンヌ逃亡と興味が広がって色々読んでいるうちに、ヴァレンヌ逃亡で中野京子氏を知った。
とてもわかりやすくて面白かったので、今度は本書を読んでみたのだが、やはりわかりやすくて面白かった。
興味があって色々読んでいても、私は覚えられないし詳しくもなっていないので、本書で取り上げられた人達のことは(表紙のベラスケスの絵以外は)全く知らない。
特にロシアに関しては全く勉強したことがなく知識がないので、イワン雷帝にはびっくりだ。
このように、好きではあるのに全然詳しくない私にも本当に面白く読めた。
2も読んでみたい。 -
ヨーロッパの王族たちは同じ名前が多いし近親結婚もしているので、勉強してもすぐ混乱してしがちです。しかし、中野京子さんの読ませる文才と絵画との関連付けや強烈なエピソードで、歴史を見てきたように新鮮に印象に残りました。また、この本の構成も章ごとに近い年代、関連性を持たせて書かれているので、同じ位の時期に別の国で何が行われていたのか、また、誰と誰とか繋がっているのかが良く分かり、歴史を立体的に捉えられる点で良い構成だと思いました。
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<閲覧スタッフより>
絵画と歴史を重ねて読み解く1冊。ヨーロッパ王室の残酷で悲しい歴史物語。登場人物が同名ばかりでややこしいですが、顔つきの家系図を見ながら読んでいくと分かりやすいです。
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所在記号:288.493||ナカ||2
資料番号:10252158
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毎回、同じ様な事が書かれてるのに目新しさを感じる。
絵画好きには堪らない作品。しかも当時の歴史にも学べる、一石二鳥も三鳥も得した気分。