箱庭図書館

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 3926
レビュー : 582
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087713862

感想・レビュー・書評

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  • 連作好きです。少しずつ世界が広がってる感じがいい。
    「小説家の作り方」なんか辛いなぁ。自分があまり先生に極端に傷つけられた記憶がないのと、見かえしてやる!みたいな気持ちになったことがなく、そんな欲望すらないまま、日々をこなしていたような気もする。モチベーションの元がそんなのでもいいのかなぁ。逆は何度か言われたことがあったなぁ。
    コンビニ日和は駄作。
    青春絶縁体は文学少女のパクリだが、でもやっぱりこの設定は好きだ。青春だねぇ。いつかは自分だけの彼女がっていうオタク少年の妄想っていうところもあるのかなぁ。
    ワンダーランドは、劣等感が強すぎて、一番痛い小説だった。なんだろう、自分を認めてもらおうって思わなくても、出来ることが増えていけば、自然に認められるものなのだが…。才能があっても使わなければ、同じことなのだが…。そんなやついっぱいいるんだろうなぁ。
    王国の旗は綺麗なファンタージーでした。ただのピーターパン症候群の話かと思ったら、ちゃんとティーンエージャーの成長するお話で、読後感もいいです。

    ホワイト・ステップ
    星新一のショートショートみたいな、シンプルなSF。二人の恋愛にならず、近藤さんと潮音さんの出会いにしてしまってつなげる所がよい読後感になりました。
    カメオ出演する島中先輩と小野早苗さん、も萌え要素でした。

  • さわやかで悪意のない小説

  • 6つの不思議なお話、
    【物語を紡ぐ町】文善寺町、
    図書館と、潮音。

    乙一作品を初めて読んだけど、そもそもコレは読者投稿作のリメイク。
    今度は純粋な乙一作品を読んでみようと思う(。-_-。)

  • 文善寺町という世界でそれぞれのエピソードに登場する人物がちょっとだけ繋がっている、ような、そこまで毒の強くない乙一作品。
    もともとは読者のボツ作品を乙一がリメイクした"箱庭図書館"。
    繋がるはずのない僕、私、あの人、この人が乙一の手によって見事に一つの世界を共有している。
    まさに"物語を紡ぐ町"である。

    個人的には「小説家の作り方」「ワンダーランド」「ホワイトステップ」が面白かった。
    「小説家の作り方」は色で表すと限りなく黒い白、という印象を受けた。
    真っ黒な紙に白い絵の具の雫が落ちるような、自分でもよく分からないのでここらへんで説明を終えておく。
    「ワンダーランド」は終始夢の中と現実を白い靄の中歩くような不思議な感覚で読み終えた。
    昔私がまだ幼かったときも、こういう夢をよく描いていたなあと思い出したのはどうでもいいが、最後までこの妙なワクワク感を残した終わりがよかった。
    「ホワイトステップ」はあとがきで本人も書いていたように乙一らしい作品だった。
    失はれる物語が頭の中をよぎる作品、といえばファンの人に通用しそうな、あたたかい気持ちになる話だった。

    冒頭に書いたように、もともとは読者の作品を乙一がリメイクしたものなので、6編のなかで特に乙一らしさを感じる「ホワイトステップ」を読み始めるまでは本が重たく、分厚く感じた。
    実際、"箱庭図書館"は私がこれまで読んだ乙一作品の中で一番読み終えるのに時間がかかった。
    私としては乙一の乙一らしい作品を待ち遠しく思って毎日、本屋の新刊情報をかかさずチェックしていたので(若干の誇張表現はこの際見なかった事にする)少し物足りない、というか期待を裏切られたような気分になってしまった。
    もうひとつ、私の好き嫌いの話をすると、物語に登場する人物のキャラクター性をどうも好きになれなかった。
    私の考えすぎなのかもしれないが、それぞれの人物の言いまわし、というかなんというかが、私を本の世界から現実へと離してしまって、"箱庭図書館"という物語の中に上手く馴染むことができなかった。
    チラチラと顔を出す私の中のネットという存在自体が誤っているのかもしれない。

  • 文芸部員の話と夜の王国の話がすきだなー。

    "リメイク作品"っていうアイデアもおもしろい(´ω`)

  • 連作を読んで「こう繋がっているのか!」と発見し、あとがきを読んでこれらのお話が元々応募作品をリメイクして繋げたものだと知ってさらに二度驚き。こういうのも作者さんの技量なんだろうなと思います。
    ちょっとコミカルだったり不思議な話が多かったですが、最後のホワイトステップが切なくて好きです。

  • 読者のボツ原稿のリメイク。短編の中にも繋がりが・・・結構楽しめました。

  • 小説

  • ☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB05346852

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著者プロフィール

乙一(おついち)
1978年福岡県生まれ。山白朝子(やましろ あさこ)、中田永一(なかた えいいち)の別名義で執筆する小説や、安達寛高(あだち ひろたか)という本名名義で脚本を記すこともある。
1996年に『夏と花火と私の死体』で、第6回集英社ジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞してデビュー。
2003年『GOTH リストカット事件』で第3回本格ミステリ大賞受賞。2012年、『くちびるに歌を』(中田永一名義)で第61回小学館児童出版文化賞。
代表作として、映画化もされた本屋大賞ノミネート作『くちびるに歌を』のほか、『暗いところで待ち合わせ』『きみにしか聞こえない CALLING YOU』『失はれる物語』などがある。作品の多くが漫画化、映画化された。

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