そこへ行くな

著者 :
  • 集英社
3.22
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  • (3)
本棚登録 : 301
レビュー : 71
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087713985

作品紹介・あらすじ

夫婦同然に暮らしてきた男の秘密を知らせる一本の電話(『遊園地』)。バスの事故で死んだ母はどこへ行こうとしていたのか(『ガラスの学校』)。中学の同窓生達が集まったあの部屋の、一夜(『ベルモンドハイツ401』)。「追っかけ」にあけくれた大学生活、彼女の就職は決まらない(『サークル』)。引っ越し先の古い団地には、老人ばかりが住んでいた(『団地』)。貸しグラウンドの女事務員が、なぜ俺の部屋を訪ねて来るのか(『野球場』)。母の入院先に、嫌われ者の同級生も入院してきた(『病院』)。行くつもりはなかった。行きたくもなかった「場所」へ-全七編収録。

感想・レビュー・書評

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  • ちょっと大人の短編集。
    個人的には最後の「病院」が好きだった。
    生きるって、ある意味、残酷なことなのかもしれない。
    その残酷さとうまく折り合いをつけながら、生きていかなければならない。

  • 日常に潜む”不穏”を浮き彫りにする小説。
    普段は意識にのぼるかのぼらないか、くらいの不穏さなんだ。わざわざそこをあぶり出す。
    もやもやする、気持ちの悪い作品。

  • どうなるの というレビューが多いが私は好き
    後に考えさせてくれるものが小説かと。

  • 不安から猜疑心へと変わる様子が、読んでいてキリキリしてくる。誰もがそこへ行ってはいけないと知りつつ、真実が知りたいから、自分が納得したいから傷つく結果が見えていても、もしかしたら?と僅かな望みを込めて行く、そんな短編。暗く重たい内容が多かったですが、良い作品だと思いました。

  • 人の心の機微を描かせたらぴか一の作家。さりげない日常に毒を盛ってくる。

  • 最後の「病院」
    家族みんながいるリビングで読んでで、読み終わってひとりになってから、じわじわと染みる。

    読後幸せになる話ではないけど、自分の中にずっしり残る話だった。

  • うーん、なんかモヤモヤする話。
    あまり好みではないかな。
    何がいいたいのかイマイチ伝わってこない。
    最後の「病院」が一番印象的。

  • なんとも表現しにくい読後感…。
    文中の言葉にもあった〈嫌な感じ〉。確かに読みながらそれを味わっていた。
    けれど、毒で毒をあぶり出すかのように、これは私だ…そんな気持ちがところどころから零れてきて、苦々しく、また、少し心がスッとしたりもする。
    最後の「病院」の行方は…良い風に受け取りたい。
    陰気で嫌な感じ、でもどこか遊び心も添えられたような、シュールに描かれた短編集。

  • 読解力が足りないのか、えっ終わり?という作品が多く感じた。
    最後の
    病院
    これは辛い話だけどきちんと終わる。

  • この筆者は初めてかな。
    人間のブラックな部分が見え隠れして面白い。
    他の作品も読んでみよっと。

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著者プロフィール

1961年東京都生まれ。1989年「わたしのヌレエフ」でフェミナ賞、2004年『潤一』で島清恋愛文学賞、08年『切羽へ』で直木賞、11年『そこへ行くな』で中央公論文芸賞を受賞。ほかに、『もう切るわ』『だりや荘』『誰よりも美しい妻』『ベーコン』『つやのよる』『キャベツ炒めに捧ぐ』『ほろびぬ姫』『虫娘』『悪い恋人』『リストランテ アモーレ』『ひどい感じ 父・井上光晴』『ママがやった』など著書多数。

「2018年 『100万分の1回のねこ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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