虚言少年

著者 :
  • 集英社
3.49
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感想 : 153
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087714074

感想・レビュー・書評

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  • 京極夏彦の小説を初めて読んだ。
    この作者はホラー作家だと思っていたので、適当に選んだ作品でももれなくホラーであろうと思い、手に取った。
    重松清を想起させる内容だった。
    こんなにテンポよく読める作家だとは知らなかった。
    現代作家はさらさらぁっと読めるように書いている人が多いね

    後半の話になるにつれて、主人公の嘘がうまく機能するようになっていて面白かった。

  • 一言でいうなら、読み流しように最適(笑)! 真剣に読まなくても一行に行飛ばしても大丈夫。それで通じるから。ちょっと時間があるときにさーっと読み流すのにいい。
    というのは、くだらないというのもあるんだけど、これ京極のあのテンポの良さを楽しむのに向いてるからだ。あのぐいぐいひっぱっていく吸引力はないけれど(済みません)、楽しい。たださーっと眼を通すだけで頭の中に話が入ってくる。
    目立たない、書割少年をめざし、日々第三者的な眼から楽しみを探して笑っていることが好きな少年ケンゴとその友達たちの、子供らしくまたオジサンくさいオチにむかって、つづく漫才みたいな話だ。

  • .

  • 始めの数ページを読んだとき、どれだけエグイことが起きるんだろう・・と身構えましたが、一転、噴飯!
    箸が転んでもおかしい年頃ではなくなっても、なにかの拍子にツボにはまって笑いのスパイラルに突入してしまうことって、今でもありますよね!?
    幸いにしてこの本はレンガの如く分厚いことですし、一人のときに読むことを強く!(笑)オススメします!
    京野達彦・・京極夏彦・・名前似てるなぁ、とかだけでも更に笑えたのは、私だけでしょうか??

  • 昭和の小学生3人組の話。文章は読みやすいのにつまらなすぎて読了まで2週間かかった。男心が理解できないからつまらなく感じただけで、きっと男子ってこんなかんじなのかなぁ。

  • 帯表
    恋なんかしない子供だっているのだ。
    美しくて輝いていて素晴らしくて瑞々しくて神々しい時代をして青春と呼ぶのなら、そんなものはない。
    帯背
    均せば普通だ

    ソノ一・三万メートル -小説すばる二〇〇九年五月
    ソノ二・たった一票  -小説すばる二〇〇九年八月号
    ソノ三・月にほえろ  -書き下ろし
    ソノ四・団結よせ   -小説すばる二〇〇九年十一月号
    ソノ五・けんぽう   -小説すばる二〇一〇年二月号
    ソノ六・ひょっこりさん-小説すばる二〇一〇年五月号
    ソノ七・屁の大事件  -小説すばる二〇一〇年八月号

  • いつもながらの理屈っぽい文体に読み慣れるまで時間がかかる。
    昭和50年前後の小学生男子が主人公と思われる。
    アホな男子の生態

  • 普通の小学生男子の何気ない日常。のはずだが。こんなにシュールで面白いとは。えらく詭弁臭い小学生。小学生時代にこんなに下らない内容をコムツカシイ会話にしてしまう三人組。後から加わった笑うだけの慎太郎。なんだこいつは。なんだこの小説。これは、笑えるぞぶはははははは。

  • ちょっと昔(昭和30年代?)の小学生の日常を描いた小説で、実際は6年生とは言え、こんなに語彙が豊富な小学生がいるかよ!って感じでしたが、文章が面白くて楽しく読ませていただきました。

    まぁ、すぐに記憶から抜けそうなお話ではあったけれど、自分の才能を隠して目立たないように生きようとしている少年たちがいずれはバブル時代に社会人として世に出ていたとしたら、めっちゃ彼らは勝ち組だわなぁ…。
    我が家にいるロスト・ジェネレーション世代からしたら、うらやましい時代のお子ちゃまたちだわ。

    モーレツ社員である親たちを冷めた目で見ていた楽しければ良いってのが人生の軸である少年たちが、いずれはバブルに踊り、公務員あたりに潜りこんだイマイチ組が中年時代には勝ち組になるような世代ですかね。
    これはこれで良いですね。

  • 京極夏彦氏が高度成長期であった頃の昭和中期頃の小学6年生の日常を描いた「虚言少年」を読了。

     自他ともに認める嘘つき(ほとんどかわいい嘘なのだが、友人を陥れたりもするとっさに出でくる割には罠のある嘘をつく)であるが、目立つのを嫌いモテたいとも思っていない付和雷同の行動をとる内本健吾。モテたいとは思っているくせに、女子に嫌われてしまうような言動ばかり取ってしまう矢島誉。空気を読む能力にすぐれ、発言によりその場をリードする事が出来る能力を持つがやはり目立ちたくはないと思っている京野達彦。この3人がいつもつるみながら面白くもない世界を面白く生きて行く大変な世の中の生き方のヒントを教えてくれるような一冊だ。

     生き方を教えてくれると言っても主人公は小学生だ。何も生まないし、何ら政治的なし思想もない。とはいえ彼らに取ってはが学校はそれなりに厳しい世界であり様々なトラブルも襲ってくる。小さいながらも学校という摩訶不思議なコミュニティのなかで生き抜くのは、冷静に思い起こしてみれば実は結構大変なんだ(なん十年も前のヒリヒリとした日々を上手に思い出させてくれます)。そんな彼らに取っては厳しい世界でのこの三人の処世術はなんでもないことを面白く生きるというやり方だ。

     3.11とか北朝鮮とかシリアスなニュースが毎日降り掛かり、実質賃金ものびていないかなり生きづらい世の中であるからこそ、何でもない事をおもしろがるという生き方は実はとても大事かもしれない。これだけ消費が低迷している今の時代にいま昭和についての興味が高まっているのは昭和のバブルを含め不謹慎なくらいのおばかな生き方になんらかのこれからの指針を求めているのかもしれない。江戸時代から脈々とある日常をしっかりと積み重ね大切にし、日常に面白さを見いだす技術を再度磨き上げる必要があるのではという気がこの本を読んでいてわいてきた。

    そんなつまらない世の中をおもしろく、面白き事のない毎日でも面白く生きる大事さを考えさえてくれる昭和を舞台にした小説を読むBGMに選んだのが美空ひばりの”ひばりジャズを歌うーナッキングコールを偲んで”。昭和凄いなあ。
    https://www.youtube.com/watch?v=B6iaBhBlt7M




     



     

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著者プロフィール

1963年、北海道生まれ。小説家、意匠家。94年、『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木賞、11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞、22年『遠巷説百物語』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『死ねばいいのに』『数えずの井戸』『オジいサン』『ヒトごろし』『書楼弔堂 破暁』『遠野物語Remix』『虚実妖怪百物語 序/破/急』 ほか多数。

「2023年 『遠巷説百物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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