我が家の問題

著者 :
  • 集英社
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レビュー : 495
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087714128

感想・レビュー・書評

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  • 家族や夫婦同志のそれぞれの気持ち、
    わかるなぁと思うところが随所にあり、
    何気ない話だったりするけど楽しく、
    時にはしんみり読めました。

    「里帰り」
    当日までは面倒臭かったり憂鬱だったりするけど、帰ってみると楽しかったりするんだよね。
    行って良かったと思うんだよなぁ。

    「妻とマラソン」
    夫と双子の息子の応援する気持ちにグッときた。
    短編の物語で泣いたのは初めてだ。

  • 家日和につづく、家庭をテーマにした短編集です。
    内容も面白かったし何より読みやすい。
    奥田英朗さんの作品すっかりハマってしまいました。

    「妻とマラソン」が特に良かったです。
    感動するってわけではないんですけど、家族のささやかなあたたかさにジーンときました。

    共感できなかったのは「里帰り」かな。
    義実家一族ってこんなに嫁を気遣って親切にしてくれるものなんですかね……?
    社会人にもなって結婚までして、おこづかいや交通費の援助をもらうのがさも一般的のように描かれていたのもカルチャーショック。
    奥田英朗さんには寧ろ、義実家最悪大嫌いみたいなのを書いてもらいたいし向いてるような気がします(笑)

  • それぞれの家庭の些細な問題を取り上げた短編集
    (当人にとっては大きな問題でしょうけれど)

    どれも前向きな感じで、よいですが
    あっさり終わってしまって、もうちょっとずつ皆さんの家庭をのぞきたかったような…

  • 終わり方が物足りないけどそこがまたリアル

  • 図書館にて。
    ありきたりのハッピーエンドじゃないところが深い。
    どれも一筋縄ではいかない結婚生活をすっきりした文体で描いていて読みやすかった。
    「甘い生活」は痛快。そういうことってあるだろうな。
    「妻とマラソン」奥さんの不器用さと一生懸命さが伝わってきた。旦那さんもいい人だな~。
    全体的に、じんわりと良い。
    そう、こんな風に現実はすっきり解決なんかできなくて、でもいろいろ折り合いつけながらちょっとでもいい方に持っていこうとやってみるんだよね。
    物語によってそれぞれだったけど、こういう解決の仕方は好き。

  • んーわかるわかる。あるある。そんな感じのエピソード満載。
    最後のマラソンに挑戦するお母さんと、応援する夫、双子の息子の話がよかった。近所付き合いや何かでうまくいかない時、家族との会話、後押しがどれほど力になることか。

  • 愛すべき物語群。そもそも読んだきっかけは、どうやら主婦がマラソンをする物語が入っているらしいという情報から。自分が低レベル主婦ランナーなので、同じようなシチュエーションの小説などまずない。これは読まねばと思って読んだ本なのだが、すべての短編に自分がいて愕いた。

    6篇の短編群がそう遠くない舞台ばかり。過去の自分たち夫婦であったり、もしかしたら行き着いたかもしれない状況だったり。冒頭のマラソン短編はほんの数年前の自分のよう。おそるおそる距離を伸ばしていった頃の自分、うれしかったり自分で愕いたり、やっぱり途中で諦めてしまったり、と全く同一ではないけれどもよく似たシチュエーションにいる。ちなみに、ベストセラー作家ではないが、自分の夫も自宅で編集の仕事をしているのであった。

    また各短編の登場人物たちの何という凡庸な姿、愛しくなる。作者が愛をもって人間観察しているのがよく分かる。そして感じるのは愛、そう愛。夫婦愛だったり家族愛だったり、もちろん子どもへの愛、親族への愛。友への愛。新婚サラリーマンの話など、同僚たちへ相談し、素直にアドバイスを受け入れる場面などは会社の同僚たちへの愛も感じる。これはうらやましい。

    登場人物たちはまじめなのだが、かなりユーモラスな言動をするのでコミックノベルの側面も持つ。物語中、問題にぶち当たって、他の人はどうなのかとキャラクターたちが身近な人たちを調査するのもまたいい。自分もそういう調査をしたいと思ってるのだ、実は。理性で押しとどまっているが。また細々とした表現で、自分のつぼにはまるものが多い。多すぎる。難しい言葉などは全く使っていないのに、するどく真理の的を射ている表現が多々。ブクログに引用したら幾つ投稿してしまうやら。

    特に気に入った場面、別の表現を使えば夫婦愛を感じたシーンは「夫とUFO」のラストシーン近く。ネタバレごめん。

    妻がコピー星人を演じる姿には貴いくらいの愛を感じる。自分だったらコピー星人になれるだろうか?

    上記のシーンは笑いながら読んだが、自分はそこまでできるだろうかと深く深く考える。

    奥田英郎の本は初めて読んだが、次は「家日和」を読む予定。

  • 後半の短編がおもしろかった!
    当たり前だけど、家族のはそれぞれ深い問題があるんだな。

  • 面白かった~!!久しぶりに楽しく読書を終えた気がする。こういう前向きな物がほっとします。世の中暗いですから。特にUFOの話は良かった。

  • "甘い生活?","ハズバンド","絵里のエイプリル","夫とUFO","里帰り","妻とマラソン" の5つの短編集。

    さらりと読める。ごく普通の家族の悩みや出来事をちょっと距離を離して冷静に分析している感じ。

    出来すぎる妻を負担に感じる新婚の夫、夫は仕事が出来ないのか?と疑念を抱いた妻のお弁当に賭ける意気込み、両親の離婚を察知した娘の決断、新婚夫婦の初お盆でのそれぞれの実家へ里帰り奮闘、東京マラソンに出場する妻に対する夫と息子達の感銘...などなどがそれぞれの抱える背景やお互いを思いやる気持ちを中心に描かれている。

    なんだか最後は心温まって落ち着く話ばかり。

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著者プロフィール

おくだ・ひでお
1959年岐阜県生まれ。プランナー、コピーライターなどを経て1997年『ウランバーナの森』でデビュー。2002年『邪魔』で大藪春彦賞受賞。2004年『空中ブランコ』で直木賞、2007年『家日和』で柴田錬三郎賞、2009年『オリンピックの身代金』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『最悪』、『イン・ザ・プール』、『マドンナ』、『ガール』、『サウスバウンド』、『無理』、『噂の女』、『我が家のヒミツ』、『ナオミとカナコ』、『向田理髪店』など。映像化作品も多数あり、コミカルな短篇から社会派長編までさまざまな作風で人気を博している。近著に『罪の轍』。

「2019年 『ヴァラエティ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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