柿のへた 御薬園同心 水上草介

著者 :
  • 集英社
3.64
  • (18)
  • (32)
  • (46)
  • (4)
  • (0)
本棚登録 : 194
レビュー : 55
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087714203

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 水草さまの、植物を愛し、マイペースながらも自分の目で見て、地に足つけて考える姿が癒される。

  • 主人公の水上草介さんがとっても素敵。水草ってあだ名がしっくりくる。こんな人が周りにいたらほんわかしていいな。千歳さんも好き。ふたりがうまくいってほしいなぁ。

  • ★3.5

    小石川御薬園は、薬草栽培と御城で賄う生薬の
    精製をする幕府の施設だ。
    水上草介は、二十歳で水上家の跡を継ぎ御薬園の同心を賜り、
    二年という青年同心。
    そんな草介のもとへ、悩みを抱えた者たちが訪れるーー。


    人並み外れた草花の知識を持つものの、
    のんきに植物を眺めているのが好きだという
    のんびりした性質の上に、どうも人より反応が一拍遅い。
    おまけに手足がひょろ長く、吹けば飛ぶような体躯の為、
    『水草さまぁ』と呼ばれているが意に介さない。
    皆に親しまれているんだなぁ。
    御薬園の中で穏やかに日々が過ぎて行く。
    緑が匂い立つ様な、草花やせせらぎが浮かぶ様な
    その穏やかさが、とっても気持ち良い。
    それでも、揉め事は起きるもので、その難事を
    草介が草花の知識をいかして収めていく。
    草介の植物に向けられる愛情も微笑ましく、
    植物についても、解り易く説明されている。
    今も、耳にする名前や効果も多く登場し、
    うわ~江戸時代から繋がってるって思うと凄いって思った。

    御薬園を預かる芥川家のお転婆娘・千歳との関係も微笑ましかった。
    全く、異なる様な二人だけど、芯には同じ優しさに溢れている。
    二人のこれからが、とっても気になります。
    緩やかな時間と、優しさに満たされていて気持ちが和らぎます。
    穏やかで、優しい気持ちになれました。
    続編が出ているとの事。読むのが楽しみ♪

  • やきもきさせられっぱなし。
    朴念仁の鈍感にも程がある。
    時に「わざとやっているのか」とも思わせる。
    心を弄んでいるようにも感じた。
    千歳は大変な人を好きになったもんだ。
    さっさと幸せになれい。

  • さらっと読める癒し系時代小説。 あだなの「水草どの」はヒットでしたが、千歳の人物設定が極端すぎて今一つピンとこない。

  • 小石川御薬園同心・水上草介。
    草花の知識を生かし、薬草栽培、生薬の精製に
    つとめている。女だてらに若衆髷を結い、袴姿で
    剣術道場に通うお転婆娘・千歳におされながらも
    揉め事を穏やかに収めていく連作短編集。

    主人公、水上草介、通称水草様のキャラクターの
    おかげもあってのんびりのほほんとしていて
    当時の日常の謎系の事件も起きるのですが
    すっごくハラハラすっごく泣けるという
    感じではなくてほんわか読めます。
    御薬園の緑が目に浮かぶような
    穏やかで爽やかな短編集。

    「安息香」「柿のへた」「何首鳥」
    「二輪草」「あじさい」「ドクダミ」
    「蓮子」「金銀花」「ばれいしょ」収録。

    植物についてわかりやすく説明されているし
    当時でもこういう効能があると
    わかっていたのかな…と思うとすごいなぁ~と
    わくわくします。
    個人的には親子の絆を描いた二輪草と
    みかたによって違って見える人の思いが描かれた
    あじさいが好きでした。

  • お正月の新聞にて
    書評担当の方が
    新年に読む本として
    このシリーズの最新作を紹介され
    どうせなら、はじめから読んでみたい
    と思い、読んだ。
    御薬園同心の主人公と
    その身の回りで起こる出来事が
    たんたんと描かれ、
    主人公の人柄もあいまって
    安心感がある。

    やさしい文章なのに
    私には、なかなか読めず……
    慣れた頃読み終ってしまったので、
    次も読みたい。

  • 2014年11月西宮図書館

  • 四つの星を付けようかと思ったくらい楽しく読めた。感動ではないが非常によい娯楽読み物です。同心といっても刀はからきしだめな幕府所領の薬草栽培園に勤める武士とそこの責任者の武家の娘、また底に出入りする商売人などなどまず人物設定が楽しい。短編集だがそれぞれのお話がユーモアにあふれ、ふっと微笑む事ができる作品でした。

  • 普通に面白かった。馴染みのある植物が薬になったり、じゃがいもがまだ一般的でない時代。

著者プロフィール

東京生まれ。2005年「い草の花」で九州さが大衆文学賞を受賞。08年には『一朝の夢』で松本清張賞を受賞し、単行本デビューする。以後、時代小説の旗手として多くの読者の支持を得る。

「2020年 『三年長屋』 で使われていた紹介文から引用しています。」

梶よう子の作品

ツイートする