放蕩記

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 1141
レビュー : 211
  • Amazon.co.jp ・本 (440ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087714227

作品紹介・あらすじ

"母"という名の恐怖。"躾"という名の呪縛。逃れようともがいた放蕩の果てに向き合う、家族の歴史、母親の真実-。女とは、血のつながりとは…。村山由佳、衝撃の半自伝的小説。

感想・レビュー・書評

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  • 読んでる途中、美紀子が嫌すぎて読み進めるのが辛かった。なぜ子供の意見を聞こうとしないのか。なぜ子供を自分の思い通りにできると思っているのか。
    夏帆がおかしくなるのももっとも。
    夏帆のようにいろいろとよく考えるのもよくわかると思った。

  • うああああああっjslsけおうvんlせふぃれうあslうぇお!!
    すばらしい!
    文章の無駄もないし、さらっとした流れで一気に読みました。
    もう絶叫するしかありません。絶対です。

  • 根っこのところで許し合えるのが家族。そうじゃない家族と過ごすのってすごくつらいよね。わかるー!と思いつつも、主人公の母親への思いが赤裸々すぎて怖かった。ここまで書き切ったことに拍手。終盤も良かった。何も変わらないけど時間が解決することもある。こんなお兄ちゃんがいてよかったね。

  • 娘にとっては母は絶対的な存在で、母を受け入れ乗り越えるということはかなり難しい行為だと思う。
    母と娘は永遠に鎖で繋がれた関係。躾という調教を施され、母の言動に怯え、顔色を伺いながら生活をする。

    男性作家が描く家族のお話より、女性作家の物語に共感し自分のことのように感じ涙を流すのは、私が【娘】だからだろう。
    実家を離れて10年以上、結婚もしている私。しかし今でも母の顔色を伺っている自分がいて愕然としてしまう。

    夏帆の、固くて柔らかくて。本人ですら触れてはならないその塊を1つ1つ薄く剥ぎ取って行く作業は、読者である私の心をも乱れさせる行為だった。

    そして母・美紀子の『認知症』が進むにつれ、美紀子のその頑な塊も1つ1つ剥ぎ取られていくことになる。

    物語が壮大な交響曲のようで、たくさんの楽章がそれぞれの痛みと彩りを作り出していた。本当に重厚な音楽を聴いているかのような感じだった。

    そして最終楽章(最終章)は『儚』
    母を赦す、という行為は今までの自分を赦す、ということだ。
    この物語が『希望』で終わってよかったと思う。
    読者の私も救われた気がした。

  • 自分の話かと思った。
    幼い頃男の子のように振る舞っていたこと、本当の自分のキャラクターが分からないこと、場面・状況によって演じている部分があること、何かを成し遂げたとしても「お母ちゃんのおかげ」になって自分は一切褒められないこと、両親の浮気、体のこと、名前も一文字違い、挙げたらキリがないくらい自分だった。
    「母と娘」女同士特有のマウントの取り合いのようなものに、共感しすぎた。

  • 半自伝的な本ということで、よくぞここまで書いてくれました!というのが感想。

    家庭環境が似てて読んでて辛かった。
    でも共感。
    母親って長女にはなぜか厳しいのよ。
    妹にはそこまでじゃないのに。
    何よこの差は。

    とかね。

  • 母と娘。
    同性ゆえに父娘より、ある意味相性の良し悪しが出やすい関係だと思う。

    うちは好みや雰囲気も似ており、仲良しな方だが真逆だったりするとどうだったのだろう。


    母のことも父のことももちろん愛しているが、完璧な人間などいないので失望したことも呆れたこともやはりある。実年齢より思考が幼い母に焦れたこともある。祖母の認知症、祖父の病気とその後の死…どこか他人事のように責任を伴わず父まかせの母にイライラしたことも。

    幼い頃は親は絶対で選択を間違えたりもしない模範でもあったが、自分が大人になるにつれ親の理不尽な部分や未完成な部分は目につくようになる。

    最近の村山さん作品も読んではいるが、村山さんというとどうしても 「おいしいコーヒーの〜」「天使の卵」シリーズの印象が強いためやはりギャップはある。


    よしながふみさんの「愛すべき娘たち」「こどもの体温」など思い浮かべながら読んだ。

  • 母と娘という生き物は、実に因果なものなのだろう。
    どんな母娘関係においても、なんらかの軋轢があり、それは特殊なことではないのだろう。
    夏帆と美紀子の関係が、当てはまる部分も、当てはまらない部分もあるが、自分の今を、少なからず母の影響ありきと考え、そしてそんな自分に自己嫌悪を感じる下りは共感する。
    ひとつ、言えるのは、母という生き物が同じ土俵から去った時に初めて、母と自分を客観的に見つめることができるようになるのかもしれない。

  • 厚さに最初尻込みしましたが、読み終わってみたらあっと言う間でした。
    母と娘の確執という重たいテーマに真っ向から向かって書かれたお話。どんなに仲のいい親子でも多少なりとも共感できる部分が必ずあると思います。自分の母との関係を振り返ってしまいました。親子といえどもお互い一人の人間なんだと強く感じた作品でした。
    2014.12.25

  • まるで私の気持ちを代弁してくれているかのように錯覚しました 。しっかりと読み切りました 。
    今現在 高校生の私には何とも言い表せない何かが数え切れないほど胸に残っています(笑)
    いつか 自分が母親になる時が来たらもう一度読んでみたいです

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著者プロフィール

1964年生まれ。立教大学卒業。『天使の卵 エンジェルス・エッグ』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2003年『星々の舟』で直木賞受賞。『ダブル・ファンタジー』で中央公論文芸賞、島清恋愛文学賞、柴田錬三郎賞を受賞。他の著書に『放蕩記』『天翔る』『天使の柩』『嘘LoveLies』『はつ恋』『風よあらしよ』など。エッセイに『猫がいなけりゃ息もできない』『もみじの言いぶん』などがある。

「2020年 『雪のなまえ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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