冬姫

著者 :
  • 集英社
3.39
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本棚登録 : 275
感想 : 49
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087714333

作品紹介・あらすじ

信長の娘として生を受けながらも、母を知らず、孤独のうちに育った冬。父の命により蒲生氏郷のもとへ嫁ぎ、想いを交わしあう幸せな日々が訪れるが-お市、茶々、江、ガラシャ…姫たちの戦いに翻弄されながら、ひたむきに歩んだ女人がいた。今もっとも注目を集める時代小説の旗手が、命を吹き込む新たなヒロイン。

感想・レビュー・書評

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  • 戦国時代に生きた人の心の内を歴史の流れは変えずに繋げていることに感心してしまう。例えば、加賀の陣から離脱した秀吉は二重人格者あるという設定であったり、お市の方は中毒者であったりと事実とはおそらく異なる設定なのだが、手を叩きたくなった。
    人としての理性を持つ人が生きるのは難しかったのかもしれないと思ってしまう時代の中で、信長の娘としての誇りを持って生きていくヒロインのいくさに挑む心が美しい。
    歴史小説は登場人物、歴史の動きを知ることができるので、読み終えた時にちょっと勉強した気になってしまう 笑

  • 歴史の中で一番面白い戦国時代が背景で、あまり知られていない、信長の娘である「冬姫」の一生を描かれた物語。
    「冬姫」を始めとする信長の娘については知らなかったし、蒲生家についても知らなかったので、触れる事ができて良かった。
    時代小説は面白いけど、独特の言葉や、難しい言葉が多く使われている事が多くて、時々読み進めるのに苦労する事があるけど、この作品は言葉がわかりやすかった!
    誰もが知っている歴史上の人物が、独特の個性で描かれていて、冬姫と絡んでいるのが面白かったです!

  • 信長の娘の1人。
    その存在はなんとなーく知っていたけれど。
    初めてその人生をじっくりと知ることができました。

  • 2022.12.22完了
    蒲生氏郷像を覆す作品。覆すといっても高橋克彦著の作品らと比べてのことで、ホントはこちらの敬虔な青年なのかもしれない。
    秀吉を取り巻く近臣らを意地悪く表現し、蒲生一味を上げて話は進んでいく。
    悪役淀君もいい加減飽きてきたかも。辟易してしまう。
    葉室麟著は読み易い印象だったが、この作品はちょっと好きじゃない。進まなかった。

  • 本当に葉室麟が書いた?ってくらい面白くなかった。
    女書くの、下手?

  • 菫。髟キ縺ョ螽倥〒縺ゅj縲∬調逕滓ー城?縺ォ雖√>縺?蜀ャ蟋ォ縺ョ荳?逕溘r縲悟・ウ縺?¥縺輔?阪→縺?≧繧ュ繝シ繝ッ繝シ繝峨〒謠上>縺滉ス懷刀縲ゅ←縺?@縺ヲ繧ょァォ繝代?繝医′螟壹¥縺ェ縺」縺ヲ縺励∪縺?@縲√↑縺翫°縺、豁エ蜿イ荳翫?螟ァ縺阪↑蜃コ譚・莠九↓邨舌?縺、縺代h縺?→縺吶k縺九i蠢阪?縺ィ縺玖カ??辟カ逧?↑蜉帙′蜃コ縺ヲ縺阪※縲√?手惓繝手ィ倥?上↑縺ゥ縺ォ縺ゅ▲縺滓ク???@縺輔↓谺?縺代※縺励∪縺」縺ヲ縺?k繧医≧縺ォ諢溘§縺溘?

  • 信長の娘、蒲生氏郷の室。
    興味深い。少しオカルト。
    とんでもファンタジー大河ドラマ「江 ~姫たちの戦国~」の臭いがした。
    秀吉が二重人格。お市の方はヤク中でブラコン。お鍋の方は逆恨み。徳姫は妹に嫉妬。淀君は蒲生家を目の敵に。
    冬姫も薬物でお市と感応し、安土城の模型から本能寺の変を予感。
    「女のいくさ」とはよく言ったもの。

  • 暫く時代小説を読んでいないなと思い至り、昨年末の訃報から未読の葉室麟さんの作品を何か読んでみようと思い手にした一冊。葉室さんを作家読みしている友人の勧めもあり、安心して読みましたが…うーん…。葉室さんの作品にしては毛色が違うという話も此処で見かけましたので、他の物も読んでみようかな。

    「女いくさ」がテーマな所為か、昨今のスイーツ(笑)大河ドラマっぽいなあとか…。冬姫が万能すぎるファンタジー、とバッサリ行きたいところですが。ほぼ背景になってしまっている物の、数々の名将たちについては、好きな人を裏切らない格好良さをきちんと描き切っているので、其処は流石と云うべきところなのでしょう。

  • 2016.12.15

  • 2016.09.14
    武士道に勝るとも劣らない織田家のおなごの生き様。清く、迷うことなく、美しく、そして物悲しい姫様(冬殿)の一生であった。この冬姫から見た、秀吉や茶々はまた違う面を見る様で面白かった 。
    冬姫に恋するのがわかる気がする。又蔵ともずが憐れでもある。

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著者プロフィール

1951年、北九州市小倉生まれ。西南学院大学卒業後、地方紙記者などを経て、2005年、「乾山晩愁」で歴史文学賞を受賞しデビュー。07年『銀漢の賦』で松本清張賞を受賞し絶賛を浴びる。09年『いのちなりけり』と『秋月記』で、10年『花や散るらん』で、11年『恋しぐれ』で、それぞれ直木賞候補となり、12年『蜩ノ記』で直木賞を受賞。著書は他に『実朝の首』『橘花抄』『川あかり』『散り椿』『さわらびの譜』『風花帖』『峠しぐれ』『春雷』『蒼天見ゆ』『天翔ける』『青嵐の坂』など。2017年12月、惜しまれつつ逝去。

「2023年 『神剣 人斬り彦斎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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