不惑剣 完四郎広目手控

  • 集英社 (2011年12月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784087714357

作品紹介・あらすじ

完四郎シリーズ第5弾! 物語はいよいよ佳境に
明治9年、警視庁の剣術師範となった完四郎は、元新撰組・斎藤一こと藤田五郎とともに、反政府士族による反乱の噂がある熊本へ赴き、「神風連」の決起を止めようとするが──。

みんなの感想まとめ

物語は明治9年、警視庁の剣術師範である完四郎が、反政府士族の反乱を阻止するために熊本へ向かう様子を描いています。シリーズ第5弾となる本作は、これまでの賑やかな雰囲気から一転し、シリアスな展開が特徴です...

感想・レビュー・書評

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  • シリーズものなんですね。
    最初から読めば良かった。

  • 図書館

  • 掛け合いが馬鹿みたい
    なんか薄っぺらい
    体言止めの連打が寒気がする

  • 完四郎広目手控シリーズ、5作目。

    時代は西南戦争の直前。命を賭して新政府に立ち向かう若者を目の当たりにし、苦悩する完四郎の姿が描かれている。魯文たちが脇を固め、賑やかな雰囲気を楽しんでいたこのシリーズであったが、今回は趣が異なり、終始シリアス。時代の流れには抗え切れないものの、それでも武士道精神を貫く人々がいたことを痛感させられた。

  • 明治をコンナに描いた小説をしらない
    時代のうねりに巻き込まれた庶民の
    つぶやきやあきらめ・・・不満の爆発
    そして明治初期の大事件の数々

    報道事始としてみても面白い!

  • シリーズ5冊目。維新後の時代背景は難しいんだろうなぁ、西南の役前で、、混乱と言うより武士道の残映をメインとしている。軽いとは言わないが、浅い。読んでいて、情景はほとんど浮かばない。心に残るエピソードはかなり盛り込まれているんだけど、説明不足の決め付けが多すぎる。ほのぼのが少ないなぁ(笑)

  • 明治も進み西南の役に向かおうかという時期、40を越えた完四郎のちょっと気弱になった姿が少しつらかったです。

  • 久しぶり完四郎広目手控シリーズ五作目。アメリカ行ってたっけ…今回はあまり謎解きではなく、完四郎が自分の事に悩む。(個人的にはこの辺りの時代が苦手なので、人物関係がわかりづらい…)一応錦絵は掲載。

  • 第5弾は「西南戦争」勃発前の九州が舞台。
    鹿児島の西郷と各地の不満武士を結束させないようにしようと
    政府は完四郎を密偵として九州に派遣する。
    その時、完四郎は捨てきれない武士の心を取り戻し・・・・
    今までの様な謎解きはほとんどなく、過去の作品と一線を引いた内容。

  • シリーズ五作目となるこのシリーズ。
    正直間があいて記憶が朧になっているが、今までとは趣が違っているのはわかった。

    江戸から明治へ大きく時代が変わっても、脇からその移り変わりを眺めていたような完四郎の立ち位置はあまり変わらない感じだったのが、今回は自分自身を省みての苦悩が描かれている。

    新しい時代が始まる時、多くの命が失われていく。明治という時代を希望に満ちたものとしてだけでなく、失われゆくものの時代であるとも感じさせられた。

  • 時代が進み何が真実とかがわからなくなっていく時代を描いていて、面白かった。

  • 高橋克彦の連載物、「完四郎シリーズ」の第五巻。

    幕末の動乱期から始まった物語も何時しか時代は明治初期に。幕府御家人の次男として自由な生き方をしていた完四郎はアメリカから戻った後も、横浜で新聞を発行しようやく成功した仮名垣魯文の食客をしていたが、辻斬り事件に巻き込まれたことから新政府の剣術指南として、西南の役前夜の熊本へと赴く。新政府に背いて武力蜂起する神風連の蜂起に、幕府の崩壊時に死に場を得なかった武士、自分自身を映し出す。

    と、このあたりを読んでいるとまるで松井今朝子の「西南の嵐―銀座開化おもかげ草紙」と被ってくる。同時代を描いた物語である以上に、何れも旧幕府御家人の次男・宗八郎という出自や維新の時に死にきれなかったところなど瓜二つだ。

    しかし、しかしだ、完四郎シリーズは此れまではそうした思いを心の奥深くに隠し、飄々と世の中の変遷に巧みに乗りながら仲間の魯文らと維新を笑い飛ばすような活躍をするところが売りだったはずだ。今回は少しばかり趣を変えているが、果たしてこのシリーズの次作ではかつての軽快さを取り戻すのだろうか。

  • 「小説すばる」に連載した11話の単行本化で、シリーズ5作目。

    作者はホラーに近いミステリーも書くが、浮世絵に造詣が深いことでも知られていて、各話の口絵に内容に重なる錦絵が掲載ていているが、絵から着想をえているようにも思える。惜しむらくはモノクローム。




    旗本の次男坊で滅法剣の腕が立つ香冶完四郎は、仮名垣魯文らと広目屋(広告業の先駆け)に携わるとともに、幕末から維新期にかけて時代の背景を写す多くの怪事件を解決してきたが、今回は不平士族の反乱という歴史的事件そのものに係わる。

    魯文の「仮名読新聞」や「東京絵入新聞」などの子新聞(政治経済中心でなく、社会面中心の庶民向け新聞)などが、九州での不穏な動きの情報を手に入れるために通信社のような仕組みで特派員を送り込む一方、完四郎はアドバルーンの実験の責めを負って警視庁抜刀隊に剣術を教えることになる。

    西郷に決起させないために、熊本の神風連に騒動を起こさせた上でうまく鎮圧するよう、同じ警視庁の藤田五郎(元新撰組齋藤一)らとともに送り込まれた完四郎だったが、神風連の人々と接触するうち彼らの若さと純粋さを惜しむようになり、志を遂げさせたいが助けたいという思いで行動するようになる。

    結局は彼らの手助けも妨害もできず、ただ見守るしかなく、敗戦処理で逃げ延びた先で介錯してやったり、遺族に伝言を届けたりしたが、完四郎は自分のこれまでの筋の通らない生き方への後悔に打ちのめされる。

    完四郎に同行した共同特派員の周延という絵師は、多くの絵を描いて船便で送り、事件を新聞錦絵で伝えて評判となった。表紙の錦絵は実在の周延作。

    事件が終わって東京に戻った完四郎は、今度は写真師の一行として鹿児島に潜入することになる。

  • 今回の完さんは重い話が多かったなぁ。西郷でも大久保でもない、本当に一生懸命戦った、あまり知られていない人々の話ばかりで、歴史の隙間に消えてしまった人々の話で、考えさせられました。

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著者プロフィール

1947年岩手県生まれ。早稲田大学卒業。83年『写楽殺人事件』で江戸川乱歩賞、87年『北斎殺人事件』で日本推理作家協会賞、92年『緋い記憶』で直木賞、2000年『火怨』で吉川英治文学賞を受賞する。他の著書に『炎立つ』(全5巻)、『天を衝く』(全3巻)などがある。

「2009年 『To Tempt Heaven』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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