少女は卒業しない

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  • 集英社
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レビュー : 355
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087714425

感想・レビュー・書評

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  • 高校の合併により、校舎が取り壊される前日に行われる卒業式。

    図書館にいる先生に叶わぬ恋をしていた作田。
    自分の夢に確実に近づいている尚輝と寂しさを覚える孝子。

    生徒会長の田所が好きで、バスケ部と生徒会で奮闘した亜弓の送辞。
    バスケ部の寺田と後藤は、卒業するにあたりそれぞれの道を決断するとき。
    卒業終わりに行われるライブで起きたハプニングと森崎をめぐる恋心。

    帰国子女でクラスに馴染めなかったあすかと特別クラスの正道の純粋な心。
    学校で不慮の事故で亡くなった駿を追悼するために、卒業後に忍び込んだ香川とまなみ。

    ふたりの背景で、あすかに嫌がらせする里香を描こうとした正道が
    僕の目に、あなたは映らなかった、と言って里香の向こう側にいた明日かを描いたのがよかった。
    里香といつもつるんでいる真紀子が、それに対して、そのままでいいと思うと言ったのも印象的。

    共通するものは卒業だけど、これが桐島になったら桐島部活やめるってよみたいになるんだね似てる。

    少女たちは一体なにから卒業しないのであろうか。

    リア充すぎて読んでいて時々、わあああぁぁあああぁっぁあぁl1!!ってなりそうな衝動に襲われる)^o^(

  • 卒業式にまつわる少女らのちょっと切なめなお話たち。

    誰かの体験談?っていうくらい実際にありそうな話で、素直に高校時代を送った人は、これを読むときっとなんらかの記憶が呼び戻されるんだろうなって思いました。

    どの話もハッピーエンドというわけではないけど、青春まっただ中にいる爽やかさと彼らのいく先にある何か明るいものを感じることができます。

    とてもすっきりとした読了感です。

  • 桐島の時ほどテンションは上がらなかったけど、やっぱりこの人の作品が好きだなと思った。

    女子高生の心理描写に磨きがかかってる…

    「エンドロールが始まる」
    作者は女子高生でこういう経験をしたことがあるのだろうかというくらい。
    先生に少しでも近づこうとする細かい努力の描写は流石だと思った。

    「屋上は青」
    新しい道に進んでしまう、対極上の幼馴染。
    ないものを持っている、と互いに思っている。それでも、尚輝の不安や覚悟に気付けなかった。
    そこに気付いたラストシーンの描写が素晴らしかった。

  • 明日取り壊しになる高校の最後の卒業式・・・。

    卒業式の一日が7人の女子からの目線で描かれる。

    「エンドロールが始まる」図書館で好きな人が読んだ本を読むのっていいですね。
    「屋上は青」自分にないものに憧れてそれで不安になるけど、それでも応援したい、好きな人ならなおさら。
    「在校生代表」・・・この後の亜弓と田所先輩がどうなったのか気になる(笑)。
    「ふたりの背景」・・・未来に向けての約束って素敵ですね。

    爽やかでホロリとする7編。
    卒業おめでとう、がんばれみんな!!って言ってあげたくなる本でした。

  • 合併のため廃校・校舎が取り壊されることになった、とある進学高校の卒業式。

    図書室の先生が持っていた奥さんの写真。それを愛おしそうに見つめる先生に恋してしまった。「好きでした、先生」-エンドロールが始まる

    幼馴染は芸能事務所の仕事が忙しくなり高校を退学。式をサボって待ち合わせた屋上で、みんなと違う進路を選んだ彼が不安を抱いていたことを知る。-屋上は青

    卒業式中、送辞を読み上げる中で好きな先輩へ告白。-在校生代表

    部内公認のカップル、しかし卒業後の進路は県外進学と地元浪人とバラバラに。彼女は別れを決意する。-寺田の足の甲はキャベツ

    好きな人の魅力を独り占めしたい自分、みんなに知ってほしいあの子。-四拍子をもう一度

    帰国子女でクラスで浮いてしまった自分。唯一心を許せる友達は、知的障がい者クラスにいる彼だけだった。-ふたりの背景

    いなくなってしまった彼とおそろいの弁当箱を手に、夜中の学校へ最後の望みを胸に忍び込む。-夜明けの中心

    まるで少女マンガを読んでいるかのような、女子高生たちの瑞々しさが溢れた作品。
    朝井作品の中でもしかしたら一番好きかもしれないな。
    それぞれが体験する別れが切ない。みんなハッピーエンドって訳ではないんだけど読後感はとても爽やか。

    お気に入りは
    ・在校生代表(送辞で告白なんてキャーw)
    ・寺田の足の甲はキャベツ
    (“あたしたちは十八年も生きてしまった。離れたくないと喚くほど子どもじゃない。だけど、まだ十八年しか生きていない。離れても愛を誓えるほど大人でもない。”  グッと来た)
    ・四拍子をもう一度(卒業ライブ裏でのバタバタと2人の女の子の恋模様が可愛い)

  • 桐島のあとに続けて、同作者の「少女は卒業しない」を読んだんだけど、これがかなりみずみずしくて良い小説だった。「桐島~」よりも格段に上手い。

  • 朝井リョウ、はまってしまった

    統廃合する高校の卒業式の話。
    いろんなところに散らばる青春のかけら。
    まぶしくて、きらきらしている。

    自分は通り過ぎてしまったから
    余計うらやましくて感情移入してしまっていた。

    まだ読んでいない本もあるので、
    これからもっと読んでみたいと思います。

  • 【森の中の図書館大賞 第7位】

    卒業式の日のそれぞれの恋物語❤甘くて切ない。

  • とっても青春。
    こんなに青春してる小説読んだの久しぶりかな…ってくらい青春してました。
    「エンドロールが始まる」と「在校生代表」がお気に入りです。

  • 卒業式、東棟、告白。3つのワードで繋がった短編集。

    「エンドロールがはじまる」と「ふたりの背景」がよかったです。

    すきです。じゃなくて、すきでした。ってなんかいいな。
    いや、ほんとはちゃんとすきって言えたらいいんだけど。
    すきでした、なんて言うまっすぐな片想いって、青春って感じ。

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著者プロフィール

朝井 リョウ(あさい りょう)
1989年、岐阜県生まれの小説家。本名は佐々井遼。早稲田大学文化構想学部卒業。
大学在学中の2009年、『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞しデビュー、後年映画化された。
大学では堀江敏幸のゼミに所属し、卒論で『星やどりの声』を執筆。2013年『何者』で第148回直木賞を受賞。直木賞史上初の平成生まれの受賞者であり、男性受賞者としては最年少。『世界地図の下書き』で、第29回坪田譲治文学賞受賞。
その他代表作に『少女は卒業しない』、映画化された『何者』がある。

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