白ゆき姫殺人事件

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 3564
レビュー : 586
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087714593

感想・レビュー・書評

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  • 関係者の告白と、つぶやきや週刊誌などの関連資料からなる構成は初めてでおもしろかった。

    その関係者の告白から週刊誌の記事は書かれているのだけど、抜粋して書かれるとこんなに悪意のある本意とは別のものが出来上がるのがびっくりだった。
    世の中のニュースや記事もこうやって成り立ってるのだと思うとちょっと怖い。

    話し自体は盛り上がってきた所であっけなく終わってしまった感じ。

  • とりあえず栞は本文用と資料用に2本入れてほしい。
    斬新な構成と錯綜する証言でクライマックスへの期待大だったのだが、最後は、自分にはメインキャラ崩壊とストーリーの空中分解でしかなかった。

    消化不良。

  • 週刊誌の記事ひとつでその人の印象を決めてしまう人もいれば、実際に会ったことがある人たちそれぞれが違う印象を持つこともある。果たして“本当の”その人って何なのか…そんなものを知ることすらなく決めつけたまま終わってしまう関係のほうが多いのかもしれない、と思うと切ない。

    本作に出てくる赤星も聴き手でいるうちは性格を計り兼ねていたけど、いざマンマローのつぶやきを読むととんでもない最低野郎だということがわかった。典子はその外見から白ゆき姫なんて最初は持ち上げられていたけど、城野の告白以降、性格ブスが発覚。城野だって例外ではない。それぞれ人格に幅があるともいえるが、人間不信になりそうなラインナップだ。

    一番怖いのは自分と反対の意見が多くなるとどっちを信じていいのか不安になること。自分の知ってるあの人に違う側面があるはずだと想像すると、100%その人を“信じる”なんて事はできなくなるのではないだろうか。
    「同級生」や夕子のように自分が知る部分だけを根拠にして、頑なに相手の意見を否定し続けることは果たして正しいことだろうか。
    知らない部分を想像することが良いことなのか悪いことなのか、それすらも正解がないのは恐ろしい。
    『贖罪』のときのように、オチよりも過程により深く考えさせられました。

  • 読了、70点。

    **
    ある非常に美しい女性が十数カ所も刺された上に火を点けられて発見された。
    彼女の同僚から事件の情報を得たレポーターは関係者の取材を進めながら事件の真相を追いかけて行く。
    **

    久々の湊作品。相変わらずいい意味で読み味が鬱々としていて人間の嫌な部分を魅せつけてくれる湊節健在。
    小説の構成としては殆どが取材記録と言う形の関係者の証言を一人称で述べて行くような構成は初期作品を思い起こさせてくれます。
    終盤の紙面構成はなかなかオリジナリティがあるとも言えますが実際に見て楽しいかというとかなり疑問である意味有り触れているとも言える。
    またミステリとしては同じ系統の某作品と比較すると上手さが感じられ難いのがやや残念。
    基本的には湊さんの毒味を楽しむ小説だと思います。

  • 大人気の洗顔石鹸「白ゆき」を作っている化粧品会社で、ひとりの美人OLが殺された。刺殺された上に灯油をかけられて燃やされたのだ。
    犯人は誰なのか・・・事件当日から休み続けている同僚に疑いの目が向けられ、周囲の人間は好き放題に噂する。
    湊かなえらしい構成のミステリーなんだけれど、それほど大きな驚きはなかった。この話の薄気味悪いところは、もしも明日、自分の隣人が殺されて自分が疑われることになったらこうやって周囲の人間は「私」が思っていたのとはまったく違う「私」の像を語りだし、その像が一人歩きしていくのだろうという他者の目の不確かさといい加減さだ。
    巻末にツイッター風のやりとりや物語内に出てくる週刊誌記事、新聞記事が掲載されている。目新しいけれど、読みづらいし、「他者の目」を皮肉さを煽る効果はあるけれどちょっと蛇足な気がしないでもない。

  •  米粉を使った洗顔用石けん「白ゆき」が大ヒットを飛ばして有名となった会社「日の出化粧品」のOLが殺される事件が起こった。被害者の名前は三木典子。彼女は誰もが羨む美貌の持ち主だったのだが、疑惑の目は次第に彼女といつも比べられていたのではないかと思われる同僚女性・城野美姫に向けられていく。『週刊太陽』の記者・赤星雄治が取材して得た証言から見えてくる真実は?

     様々な関係者の証言だけで物語が構成されていくお得意パターン。今回はそれプラス、巻末に記者の赤星雄治が書いたとされる『週刊太陽』の記事や、コミュニティサイト・マンマローでのやりとり、新聞記事などが資料として添付されている形式。だが、この資料は証言の内容のただの繰り返しで、読むのが面倒なうえに実りが少ない。これ、必要だったかなぁ。事件自体も特に、「ふーん」という感じで、特筆することが無い。ネタ切れなんだろうなぁ。

  • 湊ファンだけどこれは合わなかったですね!

  • 著者の書く悪意にまた、こういうのあるなァ、こういう奴いるなァ、いたなァと思わされながら、
    何かひとつの間違いで、悪意の中に放り込まれてしまうかもしれない恐怖に、止まる事なく一気に読んだ。

    ここからの、これからの城野美姫が置かれる立場、歩んで行かなければならない道の方が怖くて仕方ない。

    読む前の期待値が高いので「告白」からすれば、それ以降は少し浅い気もするが、読んでいる間、活字を追うのが楽しかった。

    巻末にTwitter,週刊誌記事、Blogが「しぐれ谷OL殺人事件」関連資料として載っているのを知らずに読んでいたので、こういうのも面白いかな。

  • 皆様にお知らせ、湊かなえの最新刊情報!!
    7月26日発売です。
    「小説すばる」に連載されていたようですが。
    さすがのブクログでも誰も登録していないというところを見ると、
    間違いなく図書館予約もトップだなあ。

    それにしても、なんとベタなタイトル……。
    もう少しましなタイトルを付けられなかったのだろうか?
    タイトル聞いただけじゃ絶対読む気にならんけど。
    湊かなえ作品だから読みたくなるだけで。

    ──ということで、予想通り、発売後2週間で借りられたのですが、引越しやら、第三の人生の旅立ちやらで忙殺され、タイムアップ。途中までしか読めず図書館に返却。
    腰砕けになり、新天地の図書館で予約を入れたらどう見ても半年以上先になるので、仕切り直しすることにしました。
    途中までは結構面白かったけどなあ、残念。

  • やっぱり湊かなえ面白い!でも、湊かなえ作品は短編の方が好きかも。
    資料篇がついてて、普通とは少し違う感じで面白かった。

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著者プロフィール

湊かなえ(みなと かなえ)
1973年、広島県生まれ。武庫川女子大学家政学部卒。
2005年に第2回BS-i新人脚本賞で佳作入選。2007年には第35回創作ラジオドラマ大賞受賞、「聖職者」で第29回小説推理新人賞を受賞し小説家デビュー。読んだ後に嫌な気分になるミステリー「イヤミス」の優れた書き手として著名。
「聖職者」から続く連作集『告白』は、2008年、「週刊文春ミステリーベスト10」で第1位、「このミステリーがすごい!」では第4位に選ばれ、2009年、第6回本屋大賞を受賞。デビュー作でのノミネート・受賞は、共に史上初。2012年「望郷、海の星」で第65回日本推理作家協会賞(短編部門)、2016年『ユートピア』で第29回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。ほか、直木賞で度々候補になっており、2018年『未来』で第159回直木賞に3度目のノミネート。同年『贖罪』でエドガー賞候補となった。
映画化・ドラマ化された作品多数。特に映画では、2010年『告白』、2014年『白ゆき姫殺人事件』、2016年『少女』、2017年『望郷』と話題作が多い。

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