もえいぬ 正しいオタクになるために

  • 集英社 (2012年7月26日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784087714661

作品紹介・あらすじ

乙女のカリスマがオタクに!? エッセイ集。
美を愛し“乙女のカリスマ"と呼ばれる著者が、「萌え」に目覚めてオタクに転向。自身の変化に戸惑いながらも、これまで愛してきた澁澤、太宰等に通じる精神をオタクの世界に見出してゆく経緯を綴る。

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

多様な視点からオタク文化に迫るエッセイ集で、著者の鋭い観察力と独自の考察が光ります。特に、日本のオタクが持つ「縮小したものを尊ぶ」メンタリティや、フィギュアへの愛情についての考察は、読者に新たな視点を...

感想・レビュー・書評

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  • 嶽元野ばら先生の、ものの見方が鋭い!と感じた箇所が2箇所ありました。


    あまりにも的確過ぎて、私は引用に迷いました。そして、しない事にしました。
    野ばらさまは、そのご指摘の後に尊重があります。気になった方、ぜひ読んでみてください。


    もうひとつ鋭い箇所は、以下です。フィギュアについて

    “縮小したものを尊び、可愛いとするメンタリティは、特に日本に於いて、古くから顕著なのではなかろうか。雛人形にしろ、略〜”

    なるほど。
    日本人(のオタク)がフィギュアを愛して所持するのは、そのせいなのか、「南くんの恋人」が何回もリメイクされて愛されているのも、私達日本人の根底にこのメンタリティがあるからか〜、と私は思いました。

    これら2点の指摘は、タイトルの「正しいオタクになるために」から想像できずびっくりしましたが、いい考察が読めてよかったです。

    以下、覚書

    “野ばら城と呼ばれし我が要塞は〜略”
    真似したいです

    嶽元野ばらさんの文体が「あれ?とても明るくなられた?」と読んでいたら、ひゅん!と唐突に現れたお母さまと和子への手紙に「ああっ!私はこれが読みたいの!」と、きたきたーっと拳を握りました。

    野ばらさまは、私たち読者を楽しませてくれるエンターティナーを持っておられます。そういうお人柄を感じられて、私は好きです。

  • 2025年7月23日読了。図書館で借りた。

    萌えの世界がわからないので、ほとんど意味がわからなかったけど、なんとか読み終えた。わからない世界なので、勉強になった。たとえば初音ミクのこととか、ねんどろいどとか。よく知らないものだったけど、基本的なことを知ることができた。野ばらさんに興味がわかなければ一生知らなかったかも。

    あとがきを読んで、残念なのは、野ばらさんがモンハンやろうとして部屋から出られないとのこと…。私はモンハンならやりこんだんだけど(笑)

  • “野ばら先生=ロリータファッション”のイメージが強く(というか実際そうだろうし)「萌え」「オタク(≒ヲタ)」という話題は些か意外であったが…とても面白いしスラスラ読める。私自身が所謂オタクであるが、ジャンルが違いAKBや萌えアニメには明るくないので「へえ〜」と新しい世界を見させてもらえて満足。10年以上前の本なので勿論現在のオタクやその世界の常識(あるある?)とはズレている部分もあるが、それはそれで楽しめる。いつも通り文章はとても優雅で美しい、オタク全開なのに…。「けいおん!」観てみようかな。

  • 2010~2012年のオタク、またオタクに向けられる視線ってこんな感じだったよな、と思った。どんなものにせよ記録を残しておくということは大事。
    もともとオタクと距離を置いていた人だからこそ言えること盛りだくさんで新鮮。

  • あー、私の大好きな野ばらちゃんは亡くなった…。

    アニメとか二次元への偏見は無いし(むしろ、同年代に比べたら好きな方だと思う)アイドルヲタは勝手にしてくださいだけど、事件辺りからちょっとづつおかしかったもんね。デリヘル好き隠さなくなったし。

    さようなら、野ばらちゃん。
    ヲタの世界で安らかに。

  • 何があったかと思ったら

  • 野ばらさんがヲタになることで従来の読者が離れていったというけど、まあ当然という思いもありつつ、でも私は野ばらさんをもっと好きになれた。野ばらさんは今もちゃんと野ばらさん。ヲタであることはどういうことか、こじれながらもちゃんと文章にしててえらいなあすごいなあ。

  • 野ばらさんの本は今まで読んだことはないが、
    こういうテーマだと私のようなものがうっかり手に取ってしまう。
    自分の仕事をきっちり持っている人が、
    ぜんぜん違うジャンルの面白さにのめり込んでいく様を文章にしたものって面白い。
    これまでのファンにしたらいきなり
    「けいおん!」で「萌」で「ともちん」とか言われてもドン引きでしょうね。
    それを捨ててでもオタクの道に進もうというのが凄い。
    2次元は所有できない。誰のものにもならない。
    重要なのは膨大な情報とそれを捌く能力。
    萌とエロと厨二病にロリータと澁澤龍彦。
    ちゃんと読ませる文章はさすが。

  • 久しぶりに読んだ野ばらちゃんはヲタになっていました。
    オタクではなく「ヲタ」だそうです。
    ここ大切!

    高校生の頃に、「それいぬ」を読んだ私。
    野ばらちゃんがロリータに捧げた愛を感激し、野ばら作品を読み漁りました。

    その、野ばらちゃんがヲタになったとは。

    内容は面白かった。
    快適なヲタライフを愉しんでらっしゃるそうで!

    (2012.12.13読了)

  • 嶽本野ばらがまさかオタクになっていたなんて知らなかった。
    萌えなオタク文化を語るにしても、澁澤、太宰、三島の名前が出てくるところは相変わらずで安心したけれども。
    この方の文体でハルヒやけいおんのことを語られると不思議とオシャレに感じてしまうなぁ。

  • 「乙女のカリスマ」として崇められ、すでに「おしゃれな作家」としての地位の固めていた嶽本野ばらが、その地位をかなぐり捨ててまで、目覚めた「オタク」道を突き進んだ。その真意とはなにか?

    本書は、嶽本野ばらの「オタク宣言の書」である。
    詳細は、下の論文をご参照下さい。

    ・ 嶽本野ばらの転生 一一『もえいぬ 正しいオタクになるために』論
      (http://8010.teacup.com/aleksey/bbs/2238

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著者プロフィール

文 嶽本 野ばら
京都府宇治市出身。作家。
1998 年エッセイ集『それいぬ̶ 正しい乙女になるために』(国書刊行会)を上梓。
2000 年『ミシン』(小学館)で小説家デビュー。
2003 年発表の『下妻物語』が翌年、中島哲也監督で映画化され世界的にヒット。
『エミリー』(集英社)『ロリヰタ。』(新潮社)は三島由紀夫賞候補作。
他の作品に『鱗姫』、『ハピネス』(共に小学館)、『十四歳の遠距離恋愛』(集英社)
『純潔』(新潮社)など。『吉屋信子乙女小説コレクション』(国書刊行会)の監修、
高橋真琴と共書絵本『うろこひめ』(主婦と生活社)を出版するなど少女小説、お姫様をテーマとした作品も多数。

「2021年 『お姫様と名建築』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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