あとは泣くだけ

著者 :
  • 集英社
3.23
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本棚登録 : 338
レビュー : 48
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087714739

作品紹介・あらすじ

気鋭の歌人が紡ぐ、せつないテーマ短編集
「贈り物」から浮かびあがる、人生の光と陰。婚約指輪、古びた本、たまごっち、ボールペン・・・あなたからもらった「もの」をきっかけに溢れ出す、7つの物語。せつなくも愛おしいテーマ短編集。

感想・レビュー・書評

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  • *「贈り物」から浮かびあがる、人生の光と陰。婚約指輪、古びた本、たまごっち、ボールペン・・・あなたからもらった「もの」をきっかけに溢れ出す、7つの物語。せつなくも愛おしいテーマ短編集*
    レビューが良いので期待したのですが、せつなさよりも哀しさが際立つ読後感でした。もう少し何とかならなかったのかなあ・・・ともどかしく、腹立たしい場面も多くて、あまり共感できず。まさに題名通り、あとは泣くだけ。泣くしかないよね、とも言える。

  • まず、タイトルにそそられた。短編集なので、何日かに分けてちびちび読んでいこうと思っていたのだが、読み始めたらやめられなくて一気に読了。
    読みやすいんだけど、ほどよくほろ苦い。かつて好きだった人からの「贈り物」が各話のテーマで、ふとしたきっかけで見つけた「贈り物」を目の当たりにし、甦るかつての思い出。
    不可抗力で成就しなかった恋…好きだけではどうしようもない、やるせない想いは、くすぶったまま思い出のプレゼントと共に封印された。OL、ヒモ男、男子中学生、女子高生、主婦、女子大生…。様々な世代ながら、主人公たちにはどこか共通の生真面目さを感じた。
    苦い思い出を物に封印って経験、多少なりとも誰もがあるのではないかしら。読みながら自分も、封じてきた記憶がほころびそうで…でも、思い返すのは苦くもどこか甘いものでもあるのかもしれない。
    歌人の方が描く小説は(そんなにたくさん読んできたわけではないけど)どこか独特。痛いところを針でチクっとつつくような鋭さがある。目の付けどころがうまいといつも思うのだ。
    読み終えて、いくえみ綾さんの装丁がほんとにピッタリだなぁとしみじみと感じた。

  • 回想がここからここまでとわかり辛くて、迷子になってページを戻ることが多かった。独特のもやもや感のある「触れられない光」は、でも嫌な風なところは上手く受け取れなくて、ただ母娘の離れられなさをどこか身近にも感じたりして、印象的だった。たまごっちが懐かしかったり、クラスで流行しているキャラクターのキーホルダーや落書きをした上履きが想像だけで鮮烈に感じられたりした。どの話も流産とか知らないことでも過剰でないリアルなように感じられて、寄り添い易かった。

  • タイトル「号泣する準備はできていた」みたい。
    装画いくえみ綾の装丁名久井さんで、ハードすぎないカバー(ソフトカバーというのかな?)で素敵。
    『被害者たち』『あの頃の天使』『先生、』がすきだった。誰しも天使が居るような。好きな人が良く話してた日本史の先生っていうのもよかった。

  • うまくいかなかった恋愛を思い出して、泣きたくなる瞬間を集めた短編集。頭では分かっているというのと感情がその通りになるのは一緒じゃない。だからこそ、ふとした時に思い出して、胸が締め付けられる。
    この感覚最近持っていないなぁっと思った。

  • どれも好きだけど「先生、」が一番心に残った。

  • 20161006
    短編集。
    ちょっと悲しくなったり、なんかいろいろあるけど、恋するのはいいよなー

  • 恋愛小説を珍しくさらさらと読んだ
    何かに囚われてる女たちのお話

  • あの時あんなにも好きだったのに忘れていた記憶、でも、心の奥底に暗い澱となって残っていた。あの時好きだった人からもらった物、なくしたと思っていたのにふとしたきっかけで見つけ、甘く切なく苦い記憶が蘇る。それはきっと辛い過去にふたをしていただけだったんだ。歌人カトチエが描く失恋の物語。

  • 短編集。“贈り物”から思い出される記憶の数々。
    頭の片隅に仕舞われていた忘れかけていた記憶を、モノ(香りや音楽などもよくある)をきっかけに鮮明に思い出すことってあるよなぁと読みながらしみじみ思った。
    男女問わず様々な人を垣間見れてすべて面白いが、「呪文みたいな」は、個人的に共感できるような懐かしいような感じがあり、特に好き。

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著者プロフィール

1983年、旭川市生まれ。2001年、歌集『ハッピーアイスクリーム』で、高校生の時にデビュー。現在、小説・短歌・漫画原作ほか、幅広い分野で活躍。著書に『ハニー ビター ハニー』『あかねさす』など。

「2019年 『ラジオラジオラジオ!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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