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Amazon.co.jp ・本 (176ページ) / ISBN・EAN: 9784087714944
作品紹介・あらすじ
売れない不動産営業マンのお仕事小説
戸建物件を売る不動産会社に就職した「僕」。戦力外通告を受けた移動先の営業所でも辞職を迫られる。ある日幸いにも一件の物件が売れ、徐々に周囲からも認められ、自身も変わって行くのだが…。
第36回すばる文学賞受賞作
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
不動産営業という過酷な世界を舞台にした物語は、主人公が厳しい環境の中で奮闘し、成長していく姿を描いています。容赦ない上司の罵声や厳しいノルマにさらされながらも、辞めずに営業を続ける主人公の姿には、強い...
感想・レビュー・書評
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不動産会社に就職した僕は、毎日容赦ない上司の罵声を浴びる。
胃痛をおぼえるようなノルマ。
達成できない日々が続く毎日。
パワハラなんて当たり前の世界。
そんな中でも僕は、辞めない。
ついに使えないと戦力外通告を受け、突然の異動命令。
それでも辞めずに移動先へ。
そこでも辞めろと課長に辞職を迫られる。
猶予をもらいながら、ひたすら営業の毎日…
ついに蒲田の家を売る。
そこから課長が営業について回り、アドバイスをするようになる。
どうにか周囲からも徐々に認められるまでになるのだが…。
とにかく営業の過酷さが、これでもか…と押し寄せてくる。
彼のほんとうの闘いは、何だったんだろう。
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狭小邸宅
**著者**:新庄 耕
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**あらすじ**
第36回すばる文学賞受賞作。学歴も経験も特別なスキルもいらない。ただひたすら「家を売った数」だけが評価の基準という、不動産営業の過酷な世界。何も残らない仕事に打ち込む「僕」は、なぜ辞めずに続けているのか──。社会の断面を鋭く切り取る問題作。(解説/城 繁幸)
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**感想**
「地面師たち」で注目を集めた新庄耕さんの初期作品を、改めてオーディブルで聴き直しました。一度読んだはずの物語ですが、耳から入ることで、よりリアルに登場人物の葛藤や空気感が伝わってきます。
本作は、現在では上場企業となった某不動産会社をモデルにしていると噂されており、その描写はフィクションでありながら、まるでドキュメンタリーのようなリアリティがあります。不動産営業という仕事の過酷さ、非情さ、そしてそこに生きる人間の強さや弱さが、非常に高い解像度で描かれており、読後には静かな衝撃が残ります。
エンターテインメント性もありつつ、営業という職種の本質や、かつて多く存在した「内城的」企業文化の実態にも迫っています。時代とともに少しずつ変わりつつあるとはいえ、今もなお業界や企業によって根強く残る文化もあるはずです。
不動産業界に興味がある方、営業職に携わる方はもちろん、キャリアや働き方について考えているすべての人におすすめしたい一冊です。この世界に足を踏み入れるかどうか、その判断材料のひとつになるかもしれません。 -
新庄耕の狭小邸宅を読みました。
主人公は、大学を出て不動産屋に就職。
ブラックの企業で、怒鳴られ殴られます。
実際にこんな企業は、まだあるのでしょうかと思ってしまいます。
嘘と欺瞞とテクニックで、客を落としていくのは、ドラマの正直不動産の正直になる前のような感じです。
後味もあまり良くありませんでした。 -
あんな狭い住宅に人が住めるんだろうかぁという住宅を見たことあるなあと思いつつ読み進める。主人公は不動産会社のできない営業。能無しと罵られながらも、ペンシル住宅を1つ売ったことから自信がつき始めた。さらにこれまで才能が無いと言われ続けていたエース課長からも指南を受け、次々と家が売れるようにもなり、それにより本人の人格もまた変わりゆく⋯という話。不動産会社の家売りの裏側が覗ける点で勉強になります。印象に残ったのは課長から授けられた、「道を知れ」という話。確かに家を売る営業が、売る家周辺の道路事情に詳しいと信頼度が上がりそうだ。それ以外の営業技術は本当なら全然不動産会社を信用できなくなること請け合いだ⋯しかし狭小住宅自体は調べてみるとデザインによっては確かに快適そう。自分一人で住むなら尚更という気もする。まあ本編では如何にだまくらかすかという感じではあるけど。狭小住宅で検索するとこんなに結果が出てくるとは思わなんだ。
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いま不動産がマイブームっていうこともあり、
すごく面白くて、あっという間に読み終えました。
「まわし」「かまし」とか「整形地はすぐ売れる」とか、
また実際に城南地区を回っている気分で面白かった。
「狭小邸宅」も、ルックスは知っていたけど、
言葉はこの本で初めて知りました。
つまり、元々経験で知っていたことが不動産屋さん目線で見えるというのが面白かったのですね。
相手の心理をうまく操り、
なかなか簡単には売れないけど
うまくいけば大金がはいる
ギャンブル性のあるお仕事。
こういうのが好きな人にはたまらないでしょうね。 -
ブラック不動産会社で努める主人公が、身を粉にしても家が売れず四苦八苦。辞めろと言われても食い下がって体と精神を削るんですが、何故ここまでしがみつけるのか分からないです。実際に自分だったら速攻で辞めていると思います。そもそも仕事に自分のアイデンティティを求め過ぎですし。妻帯者なら分かるんですが、一日の休みも無く働くって・・・。極端なブラック企業ですが、自殺者が後を絶たない日本社会では、ザラにあるのかもしれません。
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駅近くの歩道で不動産の人に話しかけられたことを思い出した。頭を90度まで下げ、それでも顔は前を向いたままチラシ(?)を渡してきた。当時、私は未成年だったのに。
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図書館借り出し。
素晴らしい。一気に読ませてくる手法、社会人なら大抵わかる悲壮感。
地面師たちとは違った作風が面白い。 -
おお怖い。ホラーだ。
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高学歴の主人公がブラック不動産屋に入社してしまい、心身ともに限界ギリギリの中で、成長していく話。
不動産の売買営業を考えてる学生は、面接を受ける前に読むべし。
厳しさが分かります。
自分も不動産売買仲介に携わっていた事があり、この話みたいにブラック企業ではなかったが、家を売るという事は想像以上に大変だった。
家が売れない時期の焦り、プレッシャー、家が売れるかもしれない時の瀬戸際の緊張感、売れた時の興奮、よく本から伝わってきた。
不動産営業をやる上で参考になる事もあります。
なるほどなと思ったフレーズの中の一つが、
「不動産の営業は臨場感がすべてだ。一世一代の買い物がシラフで買えるか。臨場感を演出できない営業は絶対に売れない」 -
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えっなんやこれ
地面師たち、を書いた人のやつということで読んでみた。
不動産業で働く若者の、苦しさと憎しみと成長と。そして最後に得たものとは。
普通に苦しかった、、
人間、、
不動産業って本当にこんな感じなのかな。
思い通りにいかず、上司に罵られ、理想と現実の自分の違いに苦しみ、異性と愛情関係を構築できない、そして自我がわからない、松尾くんの鬱屈とした日々。
仕事で成功しても何かに満たされていない感覚。
自分は何がほしいのか、自分がないからわからない。 -
恐ろしい仕事だ。早く辞めれば良かったのに。結末が怖い、どうなるの?
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売ることだけが正義という不動産業界で、泥沼のような会社生活を続ける中、ようやく目にとめてくれた上司から学びを得て、徐々に売れるセールスへと成長していく。一方で、仕事での成長が私生活での傲慢を生み、苦闘を知らない大学時代の友人からの言葉にプライドが傷つき逆上するなど、心が荒んでいく様子が痛々しい
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パワハラとノルマに押し潰されそうになりながらもそこにしがみつく不動産屋で働く若い営業マン。簡単には辞められない思いや、まだ何も成し遂げていない自分への淡い期待、友人との比較等、地味だけどリアル。際どい売りテクニックは実際にありそう。
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一気読み。
ザ・社畜
男性って虚栄心とか競争心とか色んな(あんまり)女性にはない衝動に突き動かされて仕事してるんだなって思いました。 -
「地面師たち」作者のデビュー作。不動産営業のパワハラを切り口に若手営業マンの苦悩が描かれている。
営業職は未経験だが、結果を出せない営業職の苦痛が切なく描かれている。少なくとも自分には向いていない業種だ…。あと東京にはやはり住めないと感じた。家が高すぎる… -
面白い小説。
不動産業をコソッと覗き見する感覚が面白い。営業テクニックなんかは未だにやってるんだろうなぁ。でも最後のオチは落ちてないと思った。もう少し読ませてくれてもよかったかな。
また、小説的なテクニックとしては筆者は場面切り替えが苦手な傾向があり、時折文章を読み返すような場面が散見された。 -
すばる文学賞受賞。
不動産会社で営業を担当する主人公。
そこはいわゆるブラック企業で、早朝から深夜まで働かされ、休日も事実上なく、上司の罵声と暴力が飛び交う。
日々罵倒され、心身ともボロボロになりながらも、なぜ主人公はこの企業に固執するのか。辞めてしまうと自分は何も出来ない人間と思ってしまうからなのか。
ラストも余韻を残す終わり方。
面白かった。
(図書館) -
とてもリアルなんだろうしいい本なんだろうけど、辛い。
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すばる文学賞受賞作。
戸建不動産会社に就職した主人公が過酷な職場でどうなっていくか……もうね、息子が将来こんなとこに就職しちゃったら…って考えたら、読んでてつらくなるほど(> <) 終わり方も救いがない感じ。
著者プロフィール
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