フロム・ミー・トゥ・ユー 東京バンドワゴン

著者 :
  • 集英社
3.94
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本棚登録 : 1132
感想 : 196
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087715101

作品紹介・あらすじ

老舗古書店「東京バンドワゴン」に舞い込む謎を、大家族の堀田家が人情あふれる方法で解決する人気シリーズ。今作は番外編として、主要キャラクターの知られざる過去エピソードが語られる、珠玉の短編集!

感想・レビュー・書評

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  • 今回は番外編。おなじみの登場人物の過去のエピソードを本人主体で語られる。今まで読んできた通常版では語られず何となく穴あき状態になっていた部分が埋められた感じ。今後のストーリーもより楽しめそうです。

  • 東京バンドワゴンのシリーズ作品の中のスピンオフ作品。
    いつもは亡くなったサチおばあちゃんの語りで進むお話が、登場人物の主観からのお話。
    実はそうだったんだ‼︎というちょっと得した気分になれるお話。
    さてさて、次がまた楽しみになりました。

  • いつもの堀田家の皆さんのご様子、違った目線で垣間見れました。
    これだけの登場人物の多さなのに、よくキャラ立てがしてあって、「エーとこの人は誰だっけ・・・?」 などと悩まずにするする読めます。そんな私もすっかり堀田家のご近所さんのよう。

    こんど、TVドラマになるそうですが、キャスティングはどうなるの?
    場合によっては「観たくない!」と叫ぶかも。
    でも、ちょっとうーんと楽しみですが。

  • ”今作は番外編として、主要キャラクターの知られざる過去エピソードが語られる”
    紺と亜美の出会いの話があるとのことで1話目から期待して読んだら、冒頭の「紺に~」は違った話だった。不思議な力のある紺。おばあちゃんの姿が見えるってうらやましいな。
    亜美が一人旅好きだったとは意外だった・・慣れたときこそ危ないんだね。
    青とすずみの出会いの話もあり。もてもての青は誤解されがち?お父さんの過去を知って、それでも家族になった二人は素敵。

  • レビューし忘れて放置しちゃってた(苦笑)。

    番外編。

    相変わらず面白く読めた。バンドワゴンシリーズは、やっぱり大好きらしい。

    一ヶ月以上も遅れてのレビューでは熱量が込めきれないが・・・

    ●紺ちゃんと亜美さんの出会いの話がお気に入り♪
    ●すずみちゃんも、いい感じ♪
    ●キャラとしての藍子さんは好きだけど、やっぱり不倫が赦せない。
    ●同じく我南人も(苦笑)。

    ★4つ、7ポイント半。
    2021.03.09.新。

    ※現時点では、シリーズ中で一番好きなのは「マイ・ブルーヘブン」かな。

  • 東京バンドワゴンシリーズ第8弾ですが、こちらは番外編。
    こうやって堀田家は家族になっていったのか・・・、というエピソードが語られるのですが、ちょっと物足りない感が否めない。
    東京バンドワゴンのファンになって久しくなり、どんどん欲張りになってきているようです(笑)。

  • 大人気「バンドワゴン」シリーズの最新作。

    ふだんのサチさんだけでなく、
    紺、すずみ、木島、亜美、藤島、秋実、青、研人、真奈美、コウさん、
    それぞれが語り手となるお話がつまった、
    まっこと豪華な短編集だ。

    個人的には、紺と亜美、青とすずみ、そして我南人と秋実の出会いの話がツボにクリーンヒット!
    そうなんだよ、これが読みたかったんだー!

    いっさい悪人が出てこない人情世界はそのままに、
    恋の香りが仄かに香り、ニヤニヤ笑いが止まらなかった。

    この先もずーっと続いてほしいシリーズ。
    高校生になった研人とメリーちゃんのコイバナを読める日を楽しみにしている。

  • 今回は語り手がそれぞれ違っていて、新鮮。
    そして最後はサチさんに戻ってくると、安心感。
    上手く作っているなぁと思った。

    紺と亜美の出会い話と、
    真奈美さんが花陽ちゃんに語る藍子さんの話が好き。

    どれも期待を裏切らず、みんなが幸せになれる、素敵な話。
    「LOVEだねぇ」


    (図書館)

  • あれ??? サチおばあちゃんじゃないぞ???
    てな感じで今回の東京バンドワゴンはどうやら番外編らしい。
    道理で11編も入ってるわけだ。いつもだったら春夏秋冬で4編だもんね。

    語る目線がバラバラ故、時系列もバラバラ。
    話の時点で誰が何歳で関係性はどうなのかを判断するのが大変だった。
    過去に出てきたエピソードと絡めた話あり、
    たぶんみんな知りたかったであろうエピソードもあり。
    改めて読んでみると忘れてるエピソードも多くて愕然。
    やっぱりシリーズ全作手元に置いとかないとダメってことか(´・ω・`)

    意外とやさぐれててチャラかった(笑)過去の青ちゃん、
    秋実さんと我南人のエピソード(普通に喋れるんじゃん!!!)、
    藤島さんが感想文を書く理由、真奈美さんの男前っぷり…
    どれをとっても面白かったんだけど
    最後の最後にサチばあちゃん目線の話で締められてることで
    抜群の安定感は健在だった。
    敢えて、だと思うけど我南人さん目線で語られた話がないところも好印象。
    彼には掴みどころのない人でいてもらわないとしっくりこない(爆)。

    細かい謎がいろいろ解けたかな、というところはよかったけど
    今回は鈴花ちゃんとかんなちゃんが出てこないのと
    今まで見返しに印刷されていた堀田家の見取り図がなくなっちゃったのが
    ちょっと寂しかったな。

  • いつもは、「幽霊」さちおばあちゃんが狂言回しをつとめるシリーズが、今回は、大家族のそれぞれが語る、連作短編集。
    なにしろ家族だけで四世代、それがたてだけでなく横にも大きく広がって、まさしく今回の表紙のような枝葉をしげらせた大樹となっている関係図。
    そこから何人かがピックアップされて主人公となっている。

    わたしは紺と青くんイチオシなのですが、青が今回思ったよりもずーっとずーっとちゃらんぽらんだったので、おかしかった(笑)さすが我南人の息子って感じで。堅実そのもののその兄紺は、やっぱりなんだかつかみどころがなくて、これはこの奥さん、亜美さんにもっと語ってほしいところ。


    ・・・って本当に多い登場人物でも、名前をまちがわせないキャラ立ちができているシリーズですよねぇ。次の長編がたのしみです。

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著者プロフィール

1961年、北海道生まれ。広告制作会社勤務などを経て、2002年に『空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction』で、第29回メフィスト賞を受賞して翌年デビュー。温かい筆致と優しい目線で描かれた作品は、ミステリから青春小説、家族小説など多岐にわたる。2013年、代表作である「東京バンドワゴン」シリーズがテレビドラマ化される。おもな著書に、「マイ・ディア・ポリスマン」「花咲小路」「駐在日記」「御挨拶」「国道食堂」「蘆野原偲郷」「すべての神様の十月」シリーズ、『明日は結婚式』(祥伝社)、『素晴らしき国 Great Place』(角川春樹事務所)、『東京カウガール』『ロング・ロング・ホリディ』(以上、PHP文芸文庫)などがある。

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