世界地図の下書き

著者 :
  • 集英社
3.57
  • (121)
  • (385)
  • (351)
  • (69)
  • (11)
本棚登録 : 2476
レビュー : 396
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087715200

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 思わずじーんとしみじみしてしまった。少年たちの物語ってキレイにまとまりすぎたり、できすぎたまとまり方をしていたりしちゃうけど、妙に暗かったり寂しかったりで、「何者」にも通じるいやらしさみたいなものまで感じられて、それが朝井リョウのおもしろさなんだなと思った。
    とてもいい話。好きな本。

  • エエ話や・・・~太輔が事故で両親を失い,入った児童養護施設には,同学年の淳也とその妹の麻利がいて,2つ違いの中間にはお洒落な美保子がいる。もう一人は6才上の佐緒里で班のまとめ役。大学進学を夢見ていたが,弟の入院費を負担してくれた遠い地の親戚から,高校卒業後は経営する印刷所を手伝うように言われる。資金不足で中断している願い飛ばしを園を出ていく前に実現したい4人は小学校の卒業生を送る会での実行を決意する~どこかで見たような画風だと思ったら,スタジオ・ジブリの人だった。ジブリのアニメにしたらほのぼのとして良いかも知れないな

  • 子供たちの決断。
    立ち向かうのでは無く逃げ出す事。
    それは、どれほどの勇気が要ることなのか。
    きれい事で簡単に片付けるのではなく、大切なメッセージが子供たちを通して届けられている気がする。

  • 逃げた先には同じ幅の道が広がっている。
    このひと言に救われた。

    自分の「世界」に完成はない。だからいつでも描き直す事ができるんだよ。
    そんな意味がタイトルに込められてるのかな。

    優しい文章にジブリの鈴木さんが描いた表紙がぴったりです。

    色んな世代の人に読んで欲しい一冊。

  • 朝井リョウに勝手にジェラシー感じている文学青年はたくさんいて、例にもれず僕もそうなんだけど、そんな嫉妬心が綺麗さっぱり消えるくらい「すごい」と思った。特に第一章「三年前」は完璧だと思う。 http://shiomilp.hateblo.jp/entry/2013/07/13/181116

  • 直木賞作家の朝井氏の本を初めて読みました。
    『何者』は就活がテーマみたいなので読む気にならず
    この本を手にとってみました。
    施設でくらす子どもたちの話。最後はとてもよかった
    と思います。

  • +++
    「青葉おひさまの家」で暮らす子どもたち。
    夏祭り、運動会、クリスマス。そして迎える、大切な人との別れ。
    さよならの日に向けて、4人の小学生が計画した「作戦」とは……?
    著者渾身の最新長編小説。
    +++

    舞台は児童養護施設「青葉おひさまの家」。年齢も境遇も違う五人がひとつの班として日々を過ごしている。施設での暮らし、親や親戚とのかかわり方、学校での位置、それらは家族と暮らす子どもたちからは計り知れないほどの心構えや心配り、そして忍耐と孤独にあふれている。だがそれだけではない絆が培われていることもまた確かなことなのだった。あまりに辛くてそこから逃げたとしても、次の場所にはいままでと同じ幅の道が続いているのだという言葉に胸を打たれる。誰かのために、という気持ちが力を生み出すのだということも強く伝わってくる。スタジオジブリの近藤勝也氏による挿画を読後に再度見直すと、あたたかな気持ちになる一冊である。

  • 切なかったけど、ほんわり温かさが残った。
    寂しさに立ち向かうのも自分自身だけど、温かさを求めて進んでいくのも自分なんだの思いがランタンと一緒に舞い上がった。
    「世界地図の下書き」というこのタイトルがピッタリのstoryだった。

  • 切ないっ!
    朝井リョウはどうしてこうも切ない感情を活字にしちゃうんだ!


    子どもだけど、子どもなりに辛いことや恥ずかしいことや苦しいことがある。

    太輔もミホもまりちゃんも淳也もさおり姉ちゃんもみんなみんな悪くない。不条理で勝手な大人の都合が突き付けられて。それに正面から向き合ったり、受け入れていったり。


    特に、イジメとか、認めたくないことも、恥ずかしくて辛いことも受け入れて生きようとする淳也やまりは見ていて苦しかった。


    最期に希望が見えたわけではない。いや見えるんだけど私には苦しさの方が大きくて。



    しかし、今の自分より彼らはずっとずっと強い。

    心がきゅーっと締め付けられました。

  • 初の朝井作品!
    とても読みやすい作品でした。
    救いようのなさがあって、でも希望もあって。
    他の作品も読んでみたいです。

全396件中 61 - 70件を表示

著者プロフィール

朝井 リョウ(あさい りょう)
1989年、岐阜県生まれの小説家。本名は佐々井遼。早稲田大学文化構想学部卒業。
大学在学中の2009年、『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞しデビュー、後年映画化された。
大学では堀江敏幸のゼミに所属し、卒論で『星やどりの声』を執筆。2013年『何者』で第148回直木賞を受賞。直木賞史上初の平成生まれの受賞者であり、男性受賞者としては最年少。『世界地図の下書き』で、第29回坪田譲治文学賞受賞。
その他代表作に『少女は卒業しない』、映画化された『何者』がある。

世界地図の下書きのその他の作品

朝井リョウの作品

ツイートする