世界地図の下書き

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 2473
レビュー : 395
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087715200

感想・レビュー・書評

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  • 昨日、情熱大陸みた。サラリーマンなのは知ってたが、未だ7万の賃貸に住んでいるらしい。若いのにつつましくてすばらしい。
    親からしたら理想の息子。

  • 朝井リョウっぽくはない本

  • 家庭に問題を抱える子供達にスポットを当てた物語。最初にテーマに気付いたときは、どんな重い話として進んでいくのかと思ったけど、主人公や登場人物が皆小学生くらいなので基本的には軽くて子供らしい雰囲気で物語が動いていく。だけど、ふとした瞬間の描写や伏線にドキッとするようなものがあり、深く考えさせられる作品。本全体のメッセージとしては、辛いときに逃げてもいいというもので、元気がない時やセンチメンタルな気分のときに読むのをオススメ。読みやすくて世界観に入りやすい素敵な作品でした!

  • 2019.7.13

  • イマドキの若者(この言い方がなんか古い?笑)を書いたらこの人だと個人的に思っている朝井リョウ。小学生が主人公ということでとても新鮮!

    主人公は、児童養護施設の子供達。それぞれが孤独で、満たされなくて、子供であるがゆえにどうにもならない苦しみを抱える者同士が、寄り添うように過ごしている。目の前の現実に対してどんなに自分が頑張っても、抗えないかもしれないし、現状を変えられないかもしれない。でも、絶望の中で立ち止まるのではなく、どんな形でも進み続ければきっと何かを掴める。今いる場所が全てじゃない。「逃げた先にも希望がある」ここではないどこかで、まだ見ぬ大切な誰かにきっと出会える。信じて進め、みんな。

    それぞれの道に進む5人が願い飛ばしを見つめる最後のシーンは、そんなエールを送りたくなった。

  • クライマックスは泣かずにはいられなかった

  •  児童養護施設の子どもたちを描いた作品。あまり小説を読む方じゃないので,こういうタイプの内容は初めてだ。
     小学校から高校生まで,さまざまな子が出てくるが,その子たちは,当然,いろんな〈もの〉を抱えているからこそ,ここに,いる。その〈もの〉は一人一人違うから,施設の中の子どもたち同士でさえ,うやらましがったり,見せびらかしたり,秘密にしたり…と,お互いに心を開くことはなかなかできない。
     しかし,そんな子どもたちが,今年高校を卒業して施設を離れてしまう佐緒里(佐緒里は進学を諦めて親戚の家に働きに行くことになってしまった)を勇気づけようと,協力して〈あること〉をしかけようと計画するが…。

    以下,ネタバレ注意!

     ラストのシーンは,とってもよかった。浅井さんだから,また何かどんでん返しでもあるのかと心配してたけど,そうでもなかった。
     佐緒里に思いを寄せる(たぶん初恋だな)6年生の太輔の気持ちが,これまた,とてもいい。
     最後の5ページくらいで,浅井さんからのメッセージが伝わってきて,「ここがいやならにげていい」「別にガマンしなくていい」「この先にも,また分かってくれる人が絶体いる」と励まされる。

     「私たちは,絶体にまた,わたしたちみたいな人に出会える」
     「逃げた先にも,同じだけの希望はあるはずだもん」
     こんな佐緒里の言葉に胸を熱くするわたしであった。
     

  • 児童養護施設にいる小学生たちが、力を合わせてある祭りを復活させようと奮闘する。その祭りにかけるそれぞれの思惑とは―。

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    今まででいちばん感想が書きづらかった。というのも、お話の内容自体は決して明るくなく(ただし文体は明るいため読みやすい)、「いじめ」「親友たちとの別れ」「小学校というムラ社会」などがテーマであるため、万人には勧め難いと感じたからである。しかし、小学生らしい青春劇であり、中高生や親世代ならば絶対一度は読んだほうがいいとも感じた。

  • 直木賞受賞後第一作。

    児童養護施設「青葉おひさまの家」で暮らす太輔ら少年少女4人が、施設を卒業する佐緒里のために、ランタンを飛ばす蛍祭りを復活させようと奮闘する。

    いじめ、孤立、親の暴力、再婚。そして夢。

    個人の複雑な事情も変化しながら、各々が自らの生きる意味を見出していく。


    どんなに困難な状況に陥っても、将来の道は細くなることはないというメッセージがとても心に響きました。

    「何者」よりも共感できました。

  • 「何者」の印象がそのまま作風のイメージになるくらい強烈だったから、毒が薄めで意外だった。あまり痛くならなくて読み易かった。

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著者プロフィール

朝井 リョウ(あさい りょう)
1989年、岐阜県生まれの小説家。本名は佐々井遼。早稲田大学文化構想学部卒業。
大学在学中の2009年、『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞しデビュー、後年映画化された。
大学では堀江敏幸のゼミに所属し、卒論で『星やどりの声』を執筆。2013年『何者』で第148回直木賞を受賞。直木賞史上初の平成生まれの受賞者であり、男性受賞者としては最年少。『世界地図の下書き』で、第29回坪田譲治文学賞受賞。
その他代表作に『少女は卒業しない』、映画化された『何者』がある。

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