世界地図の下書き

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 2473
レビュー : 395
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087715200

感想・レビュー・書評

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  • 著者得意の学生小説から抜け出して新分野を目指したのだろうけれど、全く面白くなかった。テーマは灰谷健次郎が書きそうな色んな事情があって親と暮らせない子供たちが暮らす多分養護施設での四季を通しての出来事を描いた物だが、はっきり言って付け焼き刃的な作品で、子供を描くならもっと勉強してからにして欲しい的な薄っぺらいものに感じられた。やはりこの作者は学生ものしか書けないのかな、ちょっとがっかりだ。朝井リョウのストックがなくなったのでしばらくこの作者とはおわかれだ。

  • 「人をいじめる奴はいじめる」
    「それでも何やっても変わらん人がおる」
    そのとおりだと思います。
    みんな素直で前向きで、歪んだ人間からはまぶしくもねたましい。

  • うーん・・・。面白さわからず。ハードカバーで買ったからダメージ大きい。

  • 今自分が生きている小さな世界は、広い広い世界に出る前の下書き。

    朝井リョウは厳しい。絶対的な救いはないのだ。わかりあえない人はいるし、どうにもならない運命がある。ただ、一時避難は許されている。いつか、一緒にいたい人を、見つけられるまで、そして、その人と一緒にいられるまで、足掻くしかない。

    蛍祭り、ランタンを飛ばすことはなんとか成功した。でも、それだけで世界が劇的に変わるわけではない。きっかけにはなったかもしれない。ある意味、ラストシーンは解決していなくて、続きとか、大人になった太輔の回想とかが欲しくなる。

    大人になることに、今の場所から出ることに、その道の先に確かな未来があると信じないと、とても踏み出す勇気が出ない。未来に希望が持てない時代・世代かもしれないけれど、未来が先細りだなんて思ったら、どうすることもできないのだ。先細りだと「思っていても」、広い道だと「信じていく」ことが、要求されている。朝井リョウは、なんとも厳しい。でも、この物語はそんな厳しくも優しいエールである。

  • 難しいなぁ…子供達には純粋に自分の可能性や幸せを追求してほしい。なのに邪魔するものが大きすぎて。施設で育つ子達の話を二つ近い間隔でよんだけど何とも言えない複雑な思いになります。もっと頼ったり甘えたり出来たらいいのに…それが出来ないのは大人のせい?何だかこの作品の大人達はイマイチ信用ならない感じでした。ランタンが飛んでいく美しい情景を思い浮かべながら、タイトルの深さを感じました。泣けはしなかったけど爽やかな読後、そして同じくらい複雑な読後でした。

  • 孤児や家庭トラブル回避の施設の子供たちが、それぞれの心の傷と戦う、冒険する、将来を選ぶ。

    ティーンエイジャーの心理描写は抜群の朝井リョウも小学生心理となるといまいち嘘臭い。みょう~にませてたり、理屈ぽかったりしてます。まあ、難しいですよね。

    ストーリーにひねりもなく朝井さんにとっては凡作だと思います。

  • セーフティネット。

  • 児童養護施設というところは、6年間通っていただけに、それなりの馴染みがある。
    やっぱり相性良くないのかな…いまいち入り込めず、理解しきれず、何の感情も持てずに終わってしまった。うーん、残念。
    2014/5/3読了

  • 子供達が主人公の作品です。ラストの一致団結や子供達の意思の強さには胸が熱くなります。が、、、全体的にちょっと纏まりがなく、内容的にバラバラな感じがしました。

  • 苦手な本の種類に新たな要素が加わった。
    「主人公が子どもである」

    朝井リョウの作品は好きだけど、この本は本当に読むが苦痛だった。

    終盤のこのセリフがこの本で一番伝えたかった事なんだろうと思う。この人は教育問題にものすごく感心があるんじゃいのかな。

    「いじめられたら逃げればいい。笑われたら、笑わない人を探しに行けばいい。うまくいかないって思ったら、その相手が本当の家族だとしても離れればいい。その時誰かに、逃げたって笑われたっていいの。逃げた先にも、同じだけの希望があるはずだもん。」

著者プロフィール

朝井 リョウ(あさい りょう)
1989年、岐阜県生まれの小説家。本名は佐々井遼。早稲田大学文化構想学部卒業。
大学在学中の2009年、『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞しデビュー、後年映画化された。
大学では堀江敏幸のゼミに所属し、卒論で『星やどりの声』を執筆。2013年『何者』で第148回直木賞を受賞。直木賞史上初の平成生まれの受賞者であり、男性受賞者としては最年少。『世界地図の下書き』で、第29回坪田譲治文学賞受賞。
その他代表作に『少女は卒業しない』、映画化された『何者』がある。

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