ペテロの葬列

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 2956
レビュー : 488
  • Amazon.co.jp ・本 (690ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087715323

感想・レビュー・書評

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  • 途中も一気に読ませるのは宮部さんの作品だから想定内。
    が、最後の展開がすごい。これは続編あるで。

  • バスジャックに遭遇した杉浦三郎は、事件解決後に犯人の正体、事件の狙いなどを探る羽目になる。
    なぜなら事件後に、犯人から人質たちへ慰謝料が送られてきたから。
    これは受け取ってもいい金なのか、どうなのか。
    謎を探るうちに突きつけられる人の心の闇。

    犯罪は本当に償えるのか。
    派生して起きてしまった犯罪は、誰が償うべきなのか。
    償いは自己満足でしかないかもしれない。
    メインの事件で問いかけられる疑問に、もう一つの杉浦がかかわる事件が答えを出す。

    人生はやり直すことができる。

    そして杉浦自身にも、転機は訪れる。

    いつも同じ人が我慢を強いられる関係はいびつである。
    普通は我慢している方が先にそれに気づくと思うのだが、この作品では我慢させている方が気づいてしまった。

    痛みの伴う解決ではあったけれど、この先気持ちよく関係を築きなおすための必要な痛みだったと信じたい。
    ああ、ネタバレになるから書けないことが多すぎるよぅ。

  • 宮部みゆきのシリーズものの中で、杉村三郎はかなり好きなキャラクター。「客観」を人にしたような冷静さは読んでて気持ちいい。

  • 杉村三郎シリーズ 第3弾

    かつて今多グループの財務を預かっていた人物の取材に千葉を訪れていた杉村と園田編集長は、帰りにバスジャックに会い、 人質になってしまう。

    犯人の老人は巧みな話術で、人質を翻弄し、3人の人物を連れてくるよう警察に要求するも志半ばで終焉し、事件は幕を閉じる。

    しかし老人から慰謝料の話をされていた人質たちのもとに、本当に金が送られてきて、杉村は調査に乗り出す。

    老人の正体と目的はなんだったのか?

    また杉村夫婦にも新たな展開が。


    事件が終わってからの杉村夫妻の展開にびっくりして、事件のことが吹っ飛んじゃいました。

    こんな終わり方をされると続きが気に合って仕方ないじゃないですか、宮部さん!

  • ラストが衝撃だった。しかし、杉村の他人を責めない気持ちに深く考えさせられた。自らの甘えと菜穂子の行動が表裏一体なのかな?私だったら耐えられなく大騒ぎし相手を非難してしまいそう。杉村の子供が生まれ成長した後、彼に幸せというものに聞いてみたい。

  • ねずみ講事件の深層。
    悪は伝染する。
    森閣下、認知症の妻を殺して自殺。

  • 杉村三郎は今多コンチェルンのグループ広報室の編集社員。以前は児童出版者で編集者をしていた。結婚した妻が今多コンチェルン会長の愛娘だったから、結婚の条件として広報室勤務として入社した。それから10年。退職幹部のインタビューで乗り合わせたバスがハイジャックされた。しかしその犯人の要求が指示された3人を連れてくるようにというものだった。犯人は何が目的か?人質になった杉村達はどうなるのか?宮部みゆきの書く本は厚いけど、毎度のようにすいすいと先が気になって読み進んでしまう。どうも最後のほうの出来事が唐突な気がするけどな〜。

  • 面白い!!!
    特に上巻。

    模倣犯に次ぐ面白さ。
    最高です

  • 本筋の謎解きで十分に堪能できる。後が余計だったなと思います。

  • 読みだしたら、中断できないっすね。
    杉村三郎シリーズの第三弾。
    図書館に貸出予約して半年待って、やっと読めました。
    待ってる間にドラマの放送があったんだけど、あえて観ずに。

    かなりの分量だったけど、なんの苦もなく一気読み。
    以下、ネタバレします。



    被害者も加害者も、根はマトモな人たち。
    性善説の世界で、良心とか責任とかがきちんと機能してる。
    だからこその苦悩というか絶望というか悲哀というか。

    マルチ商法ってね、案外身近なんですよね。
    浄水器とか補正下着とか、私にも勧誘ありましたもん。
    ロクなもんじゃないですよね。
    この作品では、この商法を裏で支える「トレーナー」なる存在が
    出てきます。こんなのに説得されたら、瑠璃なんぞひとたまりも
    ないでしょうな。

    シリーズの過去2作の内容にふれるくだりがけっこうあって、
    読んでる途中で、過去2作も読み返したくなり、ブックオフで購入。
    でも、最後まで読んで、買ったことを後悔しました。

    え、まさかの杉村夫妻の破局ですよ。
    しかも、菜穂子の不倫って。オイオイ。杉村、可哀想すぎるやろ。

    この格差夫婦の、のほほんとしたほのぼのとした交歓が魅力だったのに。
    なんだよ、菜穂子、体弱い設定なのにソッチは平気なのかよ。

    いや、菜穂子の好感度、だだ下がりです。

    本作の事件の流れで、杉村氏は今多コンツェルンを辞めてしまうし。
    杉村三朗シリーズの大きな転換となりました。

    既に次作の連載が始まっているようですが。
    菜穂子の身勝手さばかりが印象に残りました。

    でも、今後が気になるので、きっと次も読んでしまうでしょう。

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著者プロフィール

宮部 みゆき(みやべ みゆき)
1960年、東京都生まれ。1987年に「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。1992年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、1999年には『理由』で直木賞、2002年『模倣犯』で司馬遼太郎賞、2007年『名もなき毒』で吉川英治文学賞など、数々の文学賞を受賞。大沢オフィス所属。日本推理作家協会会員。日本SF作家クラブ会員。直木賞、日本SF大賞、小説すばる新人賞、河合隼雄物語賞など多くの文学賞で選考委員を務める。『模倣犯』や『ブレイブ・ストーリー』など、多くの作品がドラマ化や映画化などメディア・ミックスされており、日本を代表するエンターテインメント作家として人気を博している。2019年7月10日『さよならの儀式』を刊行。

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