嗤う名医

著者 :
  • 集英社
3.29
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本棚登録 : 308
レビュー : 65
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087715538

作品紹介・あらすじ

天才的心臓外科医の隠された顔、最高の治療の為には誰にも妥協を許さない名医、患者の嘘を見抜いてしまう医者……。現役の医師が皮肉を交えて医療に携わる人間を描く、ミステリー短編集。

感想・レビュー・書評

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  • 短編集。6編。
    介護、美容整形、医療ミスなどをテーマに、医師・患者を主人公とし医療/心情の裏側を描く。
    少々グロテスクな作品もあったが、総じて笑ってしまう。しかしながら、本当にあるのかもしれないと思うと笑えないなと。
    医療系ではあるが、専門的な話ではなく、短編なゆえ読みやすい一冊。

  • どくろ愛、面白かった。「頭蓋骨」欲しさに、人殺しをしてしまうのでは?!と心配しながら読みました。

  • なんだかゾワゾワする

    ・自分が痴呆症だとわからない頑固オヤジ
    ・胸が小さいことにコンプレックスを抱きヤブの美容整形外科で胸にシリコンをいれたがそれが後に問題となる
    ・神の手を持つ外科医があるきっかけで看護師と関係を持つ、でもその看護師はHIV陽性だった
    ・人間の頭蓋骨に異様な執着を持つ解剖学講座の技術員
    ・天才外科医の性癖
    ・人の嘘がわかる内科医
    以上、病院を舞台とした6つの短編集

    それぞれの話を読み進めるうちにゾワゾワとした感覚がふつふつと湧いてきました。
    大きな話の変化とか、大きなどんでん返しとかはないのだけれどその変な感覚が続いていくので不思議な感じで読み進められます。

  • 「医療現場での、奇妙でリアルなエピソードが詰まった全六編」
    流石のリアリティ。バラエティ豊かな短編それぞれを堪能しました。豊胸に失敗した
    運のない女性の物語「シリコン」は、切なくて悲しくて…そして何だか意外でしたね。
    ブラックユーモアの効いた物語たちの中では異質な存在感。妙に気にかかりました。

  • *天才的心臓外科医の隠された顔、最高の治療の為には誰にも妥協を許さない名医、患者の嘘を見抜いてしまう医者……。現役の医師が皮肉を交えて医療に携わる人間を描く、ミステリー短編集*

    面白過ぎて、あっという間に読み切ってしまいました。医療が舞台ですが、専門的な難しさもない上、短編集なのでさくさく読みやすい。キレッキレのブラックユーモアが冴えわたります。お医者様も人間ですものね…

  • 筆者の作品を読むと、本当に人間のエゴイズムを感じて辟易するのだが、それが人間の本性をまさに突いているからである。

    医者も人間、患者も人間なのだ…
    高い倫理観を常に堅持し続けるなんて難しいよね。

  • この作者は初めて、文章がとても読みやすく、わかりやすい、さらに短編集なので一気に読める。ストーリーも面白いので娘に勧めようかと思ったら、途中でめっちゃエロい話が1話入っているので無理だ。

  • 現在の医療や介護問題に一石を投ずる内容で、加えてブラックユーモアのある作品。医療や介護問題は身近に起こりゆるとひしひしと感じ、いずれは我が身に降りかかると痛感させる。介護問題は高齢化社会に伴って益々表面化されるだろう、作中の出来事は氷山の一角に過ぎないだろうと感じる。美容整形、手術など現代医療の問題だけでなく、嘘が嫌いが故の大学病院の出世争いと派閥の問題を暴こうとする同僚医師たち、頭蓋骨の形に興味を持つ男など、バラエティーに富む内容で楽しめた。

  • 評価は4.

    内容(BOOKデーターベース)
    “嫁”の介護に不満を持つ老人(「寝たきりの殺意」)。豊胸手術に失敗した、不運続きの女(「シリコン」)。患者の甘えを一切許さない天才的外科医(「至高の名医」)。頭蓋骨の形で、人の美醜を判断する男(「愛ドクロ」)。ストレスを全て抱え込む、循環器内科医(「名医の微笑」)。相手の嘘やごまかしを見抜く内科医(「嘘はキライ」)。本当のことなんて、言えるわけない。真の病名、患者への不満、手術の失敗。現役医師による、可笑しくて怖いミステリー。

  • 医者って改めて大変だなと思いました。人間のエゴに真正面から立ち向かわなければならない職業ですね。そして当然医者も人間です。

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著者プロフィール

大阪府生まれ。大阪大学医学部卒業。作家・医師。2003年、小説『廃用身』でデビュー。小説に、『破裂』『無痛』『悪意』『芥川症』『いつか、あなたも』『介護士K』、エッセイに『大学病院のウラは墓場』『日本人の死に時』など、医療分野を中心に執筆。

「2019年 『黒医』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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