嗤う名医

  • 集英社 (2014年2月26日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784087715538

作品紹介・あらすじ

天才的心臓外科医の隠された顔、最高の治療の為には誰にも妥協を許さない名医、患者の嘘を見抜いてしまう医者……。現役の医師が皮肉を交えて医療に携わる人間を描く、ミステリー短編集。

みんなの感想まとめ

医療の裏側や人間の心情を描いた短編集は、介護や美容整形、医療ミスといったテーマを通じて、医師と患者の複雑な関係を浮き彫りにします。時にはグロテスクな描写もありますが、それが逆に笑いを誘う要素となり、読...

感想・レビュー・書評

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  • 2020/11/26 読了

    世にも奇妙な物語みたいな、ホラーみたいな、ゾクッとするような感じだった。

  • 短編集。6編。
    介護、美容整形、医療ミスなどをテーマに、医師・患者を主人公とし医療/心情の裏側を描く。
    少々グロテスクな作品もあったが、総じて笑ってしまう。しかしながら、本当にあるのかもしれないと思うと笑えないなと。
    医療系ではあるが、専門的な話ではなく、短編なゆえ読みやすい一冊。

  • どくろ愛、面白かった。「頭蓋骨」欲しさに、人殺しをしてしまうのでは?!と心配しながら読みました。

  • お医者さんの書く医療小説大好きマンとしては、かなり刺さる作家さんでした。短編集。ブラックな内容で、わたしの好きな雰囲気。他の作品気なるところ。

  • 医療系短編集。ブラックなお話で少しホラー味や人間のエゴなどを感じる作品で面白かった。久坂部さんがお医者さんでということもあり、医術の場面は専門的だけれど苦もなく読めた。

  • 医者の世界に限った事ではないけど、客(患者)商売だといろんな人を相手にするから、どんなにムカついても微笑みで取り繕わなくてはならない事は多々あり、大変な職業だろう。でも、逆に患者の立場だと、特に「シリコン」や「愛ドクロ」のような医者には当たりたくない。この本の医者は極端だけど、少しくらいはそんな気持ちを持ってる医者はいるんだろうなぁ。ほとんどは理性で抑えてるんだろうけど。

  • なんだかブラックな小説。読んでで疲れたので、読むのを中断。残念。

  • うーん。イマイチだった…
    愛ドクロからあとは特に。

  • なんだかゾワゾワする

    ・自分が痴呆症だとわからない頑固オヤジ
    ・胸が小さいことにコンプレックスを抱きヤブの美容整形外科で胸にシリコンをいれたがそれが後に問題となる
    ・神の手を持つ外科医があるきっかけで看護師と関係を持つ、でもその看護師はHIV陽性だった
    ・人間の頭蓋骨に異様な執着を持つ解剖学講座の技術員
    ・天才外科医の性癖
    ・人の嘘がわかる内科医
    以上、病院を舞台とした6つの短編集

    それぞれの話を読み進めるうちにゾワゾワとした感覚がふつふつと湧いてきました。
    大きな話の変化とか、大きなどんでん返しとかはないのだけれどその変な感覚が続いていくので不思議な感じで読み進められます。

  • 「現役医師による、可笑しくて怖いミステリー」との紹介で手に取りましたがブラックな面も重たい部分もありました。好みは、医師の気持ちの変わっていく様子が手に取るようにわかった「至高の名医」と、相手のつく嘘がわかってしまう医師の話「嘘はキライ」。寝たきり老人視点の「寝たきりの殺意」は重すぎて読んでいてしんどかったし、最低の医師の話とか常識を超えて気持ち悪い話などもあり、それらは読んでいて楽しいものではありませんでした。著者にはもっと有名な作品があるようなので次はそちらを手に取ってみたいです。

  • 「医療現場での、奇妙でリアルなエピソードが詰まった全六編」
    流石のリアリティ。バラエティ豊かな短編それぞれを堪能しました。豊胸に失敗した
    運のない女性の物語「シリコン」は、切なくて悲しくて…そして何だか意外でしたね。
    ブラックユーモアの効いた物語たちの中では異質な存在感。妙に気にかかりました。

  • *天才的心臓外科医の隠された顔、最高の治療の為には誰にも妥協を許さない名医、患者の嘘を見抜いてしまう医者……。現役の医師が皮肉を交えて医療に携わる人間を描く、ミステリー短編集*

    面白過ぎて、あっという間に読み切ってしまいました。医療が舞台ですが、専門的な難しさもない上、短編集なのでさくさく読みやすい。キレッキレのブラックユーモアが冴えわたります。お医者様も人間ですものね…

  • 筆者の作品を読むと、本当に人間のエゴイズムを感じて辟易するのだが、それが人間の本性をまさに突いているからである。

    医者も人間、患者も人間なのだ…
    高い倫理観を常に堅持し続けるなんて難しいよね。

  • この作者は初めて、文章がとても読みやすく、わかりやすい、さらに短編集なので一気に読める。ストーリーも面白いので娘に勧めようかと思ったら、途中でめっちゃエロい話が1話入っているので無理だ。

  • 現在の医療や介護問題に一石を投ずる内容で、加えてブラックユーモアのある作品。医療や介護問題は身近に起こりゆるとひしひしと感じ、いずれは我が身に降りかかると痛感させる。介護問題は高齢化社会に伴って益々表面化されるだろう、作中の出来事は氷山の一角に過ぎないだろうと感じる。美容整形、手術など現代医療の問題だけでなく、嘘が嫌いが故の大学病院の出世争いと派閥の問題を暴こうとする同僚医師たち、頭蓋骨の形に興味を持つ男など、バラエティーに富む内容で楽しめた。

  • 評価は4.

    内容(BOOKデーターベース)
    “嫁”の介護に不満を持つ老人(「寝たきりの殺意」)。豊胸手術に失敗した、不運続きの女(「シリコン」)。患者の甘えを一切許さない天才的外科医(「至高の名医」)。頭蓋骨の形で、人の美醜を判断する男(「愛ドクロ」)。ストレスを全て抱え込む、循環器内科医(「名医の微笑」)。相手の嘘やごまかしを見抜く内科医(「嘘はキライ」)。本当のことなんて、言えるわけない。真の病名、患者への不満、手術の失敗。現役医師による、可笑しくて怖いミステリー。

  • 医者って改めて大変だなと思いました。人間のエゴに真正面から立ち向かわなければならない職業ですね。そして当然医者も人間です。

  • 寝たきりの殺意
    シリコン
    至高の名医
    愛ドクロ
    名医の微笑
    嘘はキライ

  • 一話目の寝たきりの殺意がとても印象的だった
    主人公は本当に68歳で、昔柔道をしていて、自宅で世話をしてくれる嫁にはきっとなにか裏があるのではないかと信じていたのに、主人公は実際は認知症を患う86歳の老人であり家族はおらず全てが妄想だったという結末。
    そしてまた朝が来て全てを忘れたまま1日が始まる…

    自分の信じる世界が全て偽物だったと知ったとき、絶望的な気持ちになるのではないかと思った。

  • 医師って何となく憧れの職業ではあるけれど、いろいろとストレスの多い特殊な仕事なんですね。

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著者プロフィール

久坂部 羊(くさかべ・よう):1955年大阪府生まれ。小説家・医師。大阪大学医学部卒業。大阪大学医学部附属病院にて外科および麻酔科を研修。その後、大阪府立成人病センターで麻酔科、神戸掖済会病院で一般外科、在外公館で医務官として勤務。同人誌「VIKING」での活動を経て、2003年『廃用身』で作家デビュー。2014年『悪医』で第3回日本医療小説大賞を受賞。小説作品に『破裂』『無痛』『神の手』(幻冬舎文庫)、『老乱』(朝日文庫)、『医人の夢』(ちくまプリマー新書)ほか。新書作品に『医療幻想』(ちくま新書)、『日本人の死に時』『人間の死に方』(幻冬舎新書)、『人はどう死ぬのか』『人はどう老いるのか』『人はどう悩むのか』(講談社現代新書)ほか。小説、エッセイともに著書多数。

「2026年 『欲張らない死に方 賢く老いるヒント』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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