ミチルさん、今日も上機嫌

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087715613

感想・レビュー・書評

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  • 2014/8/25
    美魔女のミチルさん、離婚歴あり、こどもいない、鈴木くんと別れてばかりで仕事なし。

    スーパーのバイトの面接にいくが、経験もなく、若くもないため、採用されず、たまたま見たポスティングの仕事につく。
    そこで働くベテランおばあちゃんに出逢い、そこからいろんな人に出逢っていき、ついには不動産家賃交渉の会社に引き抜かれる

    ミチルさんの人のために交渉する力、尊敬する。
    ミチルさんをみてたら、わたしも頑張ろーって思えた

  • バブルを経験しているミチルさん。
    なんとかなるという考えも時には必要だけれども。
    チラシ配りのバイトから知人ができ、そこから仕事へと発展していくなんて、何が起こるかわからんもんやわ〜。
    昔の知人と会って話すということも今の自分を見直すきっかけになるのかも。

  • (2014/7/25読了)
    原田作品は2作目です。
    これは図書館の新着で見つけ、タイトルも面白いし、あらすじにあった主人公の生きてきた年代が自分と重なるので、借りてみました。
    とっても読みやすくて、あっという間に読み終えてしまいました。
    主人公ほど恵まれてはなかったけど、バブリーな時代には、ただ若い女性というだけで、いろいろイイ思いをさせていただきました。
    主人公は勘違いから抜け出せないまま四十を超えて、素敵とは決して言えない男に捨てられ、仕事も失い。。。その後出会った人達との関係で、やっと普通の、ちょっと人のイイおばさんになっていきます。
    バブルを経験したものは、自分でも気がつかない何かがあるような気がします。それがいい物かよくない物か、本当はないのにあるように考えたいだけなのか、渦中にいた私にはわからないですが〜。

    (内容)
    恋を謳歌し、気ままなシングルライフを満喫する山崎ミチル・45歳。ところが生まれて初めて男に裏切られ、おまけに仕事まで失った。残されたものは元夫が譲ってくれたマンションと僅かな貯金だけ。やむなく始めた地味なアルバイト。そこで出会ったのは、個性豊かな愛すべき老若男女たち。彼らとの交流で、どん底バブリー女が手に入れた希望の切符とはー。

  • 山崎ミチル、45歳、気ままなシングルライフ。バブルの時代の経験、離婚を経て、今の時代に自分の居場所を見つける。

    バブルの時代ってそんなだったのか、と。でも今も、悲惨じゃなくそれなりに楽しくやっていける、豊かな時代だなぁと。

  • 面白く読めました。
    最初はただのアホかと思ったミチルさん。ww
    でも、交渉の仕事を自分で開拓し(偶然だけど)
    たあたりから「おおお。」
    あっさり社長と恋仲になったりしないところも好感。。
    続編とかでないかな。ミチルさんの今後がまた読みたいです・・・。

  • ミチルさんって私が最も苦手とするタイプであり、その年代の人でゾッとした。45歳という年齢的にバブル世代だろうなと思いながら読んだのだが、やはり苦手。作品自体は良い。しかし、ミチルさんが無理。美魔女とか流行っているが若い世代の視点では若作りした必死なババアくらいにしか思えない。痛々しい。バブルという過去の栄光から抜け出せない痛い人間にしか思えない。最後はさわやかな感じだったので良かった。

  • 45歳、バツイチ、バブルを謳歌した余韻が抜けきらない女。
    なんともメンドクサイ女が、いろんな経験を通してリセットされていく姿が描かれる。
    転がって転がって磨かれる。欲張って角張って生きてきた人間の変わっていく姿。
    自然と描かれていて、徐々に共感しながら読み終えた。
    人が変わっていくって、こういう感じなのかも知れない。

  • 45歳独身バツイチの主人公。
    年齢だとか、結婚歴だとかで、人の価値をなんとなく想像するところがあるな、私は。
    この主人公は、前半はかなり痛々しくて、見ていられなかった。別に自分の立場を客観的に見ろ、って言いたいわけではないけれど、等身大の自分を受け入れて、そこから一歩進めることもあるんですよね。

    出会う人たちとの対話で、気付いたり、行動したり、変化が生まれる。だから、素直に過ごせるようになろうと思いましたとさ。

  • バブル時代を生きてきた45歳バツイチ女性が職をなくし、地道にバイトをしながら自分の足で道を切り開く話。
    序盤は女性の見た目にばかり価値を見出していて読んでいて不快な場面もあるが、チラシ配りのバイトや家賃交渉の代行を通して価値観を改めていく様子に感心した。ミチルさんの場合は交渉術など、自分の得意分野を活かして働くことでみんなハッピーになれると思う。
    家賃交渉については普通に勉強になった。交渉次第で毎月の固定費が下がるのは大助かりなので、自分の住んでいる場所の家賃相場は定期的にチェックするのが良さそう。

  • 色々あるけど、生きてるっていい。
    優しい作品。

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著者プロフィール

1970年神奈川県生まれ。2005年『リトルプリンセス2号』で、第34回「NHK創作ラジオドラマ大賞」を受賞。07年『はじまらないティータイム』で、第31回「すばる文学賞」受賞。他の著書に、『母親ウエスタン』『復讐屋成海慶介の事件簿』『ラジオ・ガガガ』『幸福レシピ』『一橋桐子(76)の犯罪日記』『ランチ酒』「三人屋」シリーズ等がある。

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