- 集英社 (2014年8月26日発売)
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感想 : 28件
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Amazon.co.jp ・本 (344ページ) / ISBN・EAN: 9784087715682
作品紹介・あらすじ
奈良時代。父・藤原不比等(ふじわらのふひと)から「闇を払う光となれ」と光明子(こうみょうし)の名を授かった一人の少女は、やがて聖武天皇の妃に。女として、母として、皇后として、苦難の日々を凜と歩んだ生涯に魅せられる歴史長編。
みんなの感想まとめ
歴史の激動の中で、光明皇后の生涯を描いた物語は、彼女の強い意志や信仰がどのように国家を支えていったのかを鮮やかに浮かび上がらせます。奈良時代の背景には、仏教が国家安泰のための重要な役割を果たしていたこ...
感想・レビュー・書評
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光明皇后を主人公に激動の天平にトライしました。ただ、人物の造型が浅く平板なできです。鎮護国家を目指した聖武天皇の苦悩と決断、藤三娘とサインした光明子のプライド。長屋王は単なる野心家でしょうか?あの時代に名を残した人物にも聡明さや奥深さがあります。天平は興味深い時代なので、人気の葉室さんの進境を期待しています。
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本書は、光明皇后の生涯を描いた物語である。夫である聖武天皇は東大寺の大仏建立で知られるが、その背景には皇后の強い意志があったとされる。
現代において、仏教は初詣や葬儀といった生活習慣の一部として受け止められている。しかし奈良時代において仏教は、単なる信仰ではなく「鎮護国家」のための装置であった。国家の安泰や社会の安寧を支える、いわば当時の“最先端技術”として位置づけられていたのである。そのため仏教は国家の庇護を受け、僧侶もまた体制の一部として組み込まれていた。
同時にこの時代、日本は律令国家として中央集権体制を確立しようとしていた。その中心にいたのが、藤原不比等であり、彼は光明皇后の父でもある。
華やかな天平文化の裏側で、現実は苛烈であった。政変、飢饉、災害、そして天然痘の流行――人々は常に不安と隣り合わせに生きていた。そうした時代だからこそ、仏教への帰依は切実なものであったのだろう。
その中で光明皇后が行ったのが、貧者救済のための悲田院、医療施設である施薬院の設置である。国家仏教の理念を、具体的な「施し」として体現した存在であったと言える。
本書は、そうした時代の中で、信仰と政治の狭間に立ちながら、人々を救おうとした一人の女性の姿を描き出している。
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2022.03.01
「美しき国」を目指す心持ちに現在があるように感じる。
いつの世もどの国にもこのような争いがある。しかし、トップ君臨が長すぎると「良い国」にはならない。芯は通すも権力に溺れないと言うことだろう。 -
奈良って、歴史の中で個性的な香りがすると思っています。
人物で善悪が変わるところが歴史の醍醐味というのか、人間が欲や葛藤渦巻く中にいる感覚、それがいい塩梅で表現されていると感じました。
また歴史は女性の活躍ってどうしても制限されるというのか、価値観が違うから突出してこないというのか。
その中でも武将の妻とは違う女性像というのもおもしろい。 -
この作者には珍しい感じの小説だった。光明皇后を主役に、子供時代から晩年までを描いた古代史小説。ファンタジーの要素もあり、堅いだけではないので読み易い。長屋王の変や藤原広嗣の乱、遷都、大仏建立など、激動の歴史の裏にあったであろう人間ドラマが想像できて、面白かった。
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登録番号:11463 分類番号:913.6ヒ
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2015.3.17
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光明子の一生を描いているが、道鏡が出てくるんですよ?その終焉まで描いて欲しかったなぁ。人間描写も歴史の描写も淡々として盛り上がりに欠ける。
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聖武天皇と光明子、長屋王の変の時代の話。
光明子を主役に、書かれている
歴史の本でしか出てこない人たちだけど、読んでるうちにその時代にタイムスリップしてしまう。
よかった。 -
この時代、面白そうなんだよなー。
風俗とか系図とか、もう一寸真面目に調べてみたい。
道鏡は悪役!ってイメージだったけど、意外な役回りでご登場。歴史の教科書では一、二行でしか語られない人物たちの業績再発見★てかんじ。 (๑´ㅂ`๑)♡*.+゜ -
いくら歴史物でも、あまりにもあらすじを読んでいるような感じで、さらっとしすぎていた。光明子と膳夫の気持ちをもう少し膨らませてほしかった。
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「美貌の皇女」永井路子先生著の本が好きな私にとって、この光明子側からの本はどうかな…
歴史にはいろんな解釈アリなのでどうこうは言えないのですが。
この本は主に「長屋王の変」を描いたモノって割り切ることにします。
著者プロフィール
葉室麟の作品
