かたづの!

著者 :
  • 集英社
3.49
  • (35)
  • (95)
  • (116)
  • (26)
  • (2)
本棚登録 : 800
レビュー : 123
  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087715705

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 歴史物は好きだけれど、途中で河童だ、かもしかだ、
    幻想的な要素が出てきて、混乱してしまった。

  • 女大名一代記。軽やかでおかしみとほろ苦さの混ざったおとぎ話のような物語だった。ファンタジー色が強く読む人を選びそうですが、自分はこのつかみどころのなさがすきでした。かたづのが妻を得たしあわせを語るくだりが温かくせつなく印象に残っています。
    主人公の「戦はやらないのが一番」という合理的な考え方の聡明さ。今の大河ドラマのただただ争いはイヤという主人公達が、こういう考えの末の“戦は嫌”だったらおもしろくなるのにと物語とは関係ないけれど思ってしまった。

  • 八戸南部 20代城主の奥方 袮々(ねね)の一生

    さーて
    女一代記のように歴史ものと思いきや・・・・
    片方の角しかない羚羊がその一生につきあっていく。
    でも・・ぺりかんや猿、へび、かっぱなど次々登場して、日本版のファンタジーである。

    読み易い内容である・・・が
    私的には登場人物の 直正・直義・伸直・利直などなど
    (もう どこのさむらいだよ~)と違いが分からない事 多々あり。
    日本史弱かったから・・・と自分を慰めてみたものの、
    何回も出てくる ‘羚羊’ の読みを忘れてしまう。
    もうこれは
    老齢による物忘れの域である。

    う~ん
    「あしか・・はしか?なうしか?」
    最後まで頭の体操をした本でした。

  • 青森の歴史に詳しくない私には、史実なのか創作なのか分からないことも多かったけど、羚羊の角であったものが語る物語として、存分に楽しめた。
    女の人生っていうのは、なかなか面白い。

  • 八戸南部氏の21代当主、女亭主となった祢々・清心尼の、愛するものを奪われ続けながらも、争いを大きくせず、知恵で生き抜いた生涯を、カモシカの一本角が語る。
    八戸そして転封された遠野の動植物さらには河童、鵺、経立、座敷童といった妖怪、何より南部の秘宝とされた片角様も人の暮らしの近くにあるふんわりしたお話だった。
    15-131

  • 「小さいおうち」「FUTON」「イトウの恋」など主人公でない誰かに物語を語らせるとき中島さんのペンは冴える。
    そしてそれが今回は人ではないものなのであるから否が応にも期待が膨らむ読みたかった一冊。
    南部の女殿様の一代記は大河にも耐え得る見どころ十分のストーリーなのだが悲しいかなその知名度は低く歴史の表舞台とも距離があるため地味で面白味に欠けるのも確か。
    ならばと中島流に遠野の伝承もリミックスしてファンタジックに仕上げたのだが結論としてどっちつかずになってしまったのは残念の一言。
    メッセージ性もあり良い作品だけにもう少し煮詰めて欲しかった

  • 面白かった!南部八戸から遠野に藩を移動させられた八戸城主夫人のねね様の生涯を一角の羊が語る物語。叔父の南部利直の策略で城主南部直政、長男を失い領土までも失うが運命に負けず知性を発揮し藩の政をやっていくねね様。河童達も登場し遠野が好きな人は必見の一冊。

  • ブログに掲載しました。
    http://boketen.seesaa.net/article/416596771.html
    名手中島京子が、江戸時代ただ一人の女大名を鮮やかによみがえらせた
    江戸時代ただ一人の女大名・清心尼(せいしんに)という実在の人物の、波乱万丈のものがたり。「女大名」いうことばも初めて知りました。抜群におもしろい。

  • 亡き八戸南部当主の後を継ぎ、女大名となった主人公。彼女の叔父・南部宗家当主が野心家で、彼女の夫、後継の長男も彼の手により殺害されたとう噂が。八戸を護ろうとする彼女と叔父御との攻防が見ものです。
    なので一巻、叔父御の思惑通りにいかせず「娘婿を時期八戸当主に据えるまで」は、ドキドキしながら読みました。
    二巻。結局は宗家である叔父御には逆らえないという理不尽さに怒りが…。遠野への国替えの話しは後半から。でも遠野が舞台になってからは面白くなくなったかも。^^;たくさん物の怪が出てきて、民話ぽい。

全123件中 61 - 70件を表示

著者プロフィール

中島京子(なかじま きょうこ)
1964年東京都生まれの作家。『FUTON』でデビュー。著書に『小さいおうち』(直木賞)、『かたづの!』(河合隼雄物語賞・柴田錬三郎賞)、『長いお別れ』(中央公論文芸賞)等。2019年5月15日、新刊『夢見る帝国図書館』を刊行。

かたづの!のその他の作品

かたづの! (集英社文庫) Kindle版 かたづの! (集英社文庫) 中島京子

中島京子の作品

ツイートする