にじいろガーデン

著者 :
  • 集英社
3.46
  • (43)
  • (100)
  • (134)
  • (26)
  • (9)
  • 本棚登録 :928
  • レビュー :132
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087715781

作品紹介・あらすじ

三十代半ばの高橋泉は、別居を続ける夫との行き詰った関係に苦しんでいた。
仕事帰りのある日、泉は駅のホームで女子高生の島原千代子と出会う。
千代子は自由な生き方を認めない両親との関係に悩み、命を絶とうとしていた。
心の痛みを分かち合ううち、ふたりは恋に落ちる。お互いをかけがえのない
存在だと気付いたふたりは、泉の一人息子・草介を連れて、星がきれいな山里
「マチュピチュ村」へと駆け落ち。泉と千代子の苗字をかけあわせた“タカシマ家"の誕生だった。
やがて千代子は、泉と出会う前に関係を持った男性の子どもを出産。
宝と名づけられた長女が加わり、一家は四人になる。
ゲストハウス開業、念願の結婚式&ハネムーンツアー、千代子の闘病、そして……。
喜びと悲しみに彩られたタカシマ家十六年間の軌跡を辿る、新たな家族小説の誕生。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • *別居中の夫との関係に苦しむ泉は、両親との関係に悩み、命を絶とうとしていた千代子と出会い、ふたりは恋におちる。ふたりは、泉の一人息子・草介を連れて、星がきれいな山里「マチュピチュ村」へと駆け落ちする。やがて千代子は、泉と出会う前に関係を持った男性の子どもを出産。宝と名づけられた長女が加わり、一家は四人になるがー喜びと悲しみに彩られたタカシマ家十六年間の軌跡を辿る、新たな家族小説の誕生*
    レズビアンの結婚、血の繋がらない子供たち、周囲の理解やとまどい・・・内容がハードなわりには、さらさらと読みやすい文体と愛ある展開にすうっと入り込めました。出来すぎな部分とニー二―の悲劇の対比がやや気になるものの、全体的にはよく練られたお話だと思います。読後に改めて眺めると、表紙と題名がじわじわきます。

  • 小川さんの本は大衆向けだなっていつも思う。例え今回のようにレズビアンをテーマに入れたとしても。面白い面白くないで聞かれたら面白い。けれど好きか嫌いかって言われたら好きではない、になる、個人の見解ですが。綺麗すぎて好きじゃない。安定しすぎてて好きじゃない。人の死を絡めすぎてて好きじゃない、のだ。
    夫と別居中の主婦高橋泉と近所でも評判のいい医者の高校生の娘島原千代子があるとき出会い恋に落ち、駆け落ちをする。千代子のお腹には泉と出会う前にヤケクソになって男と関係を持った際に宿った子供がいた。駆け落ちをしてマチュピチュ村のボロ家に越し、高橋と島原を合わせてタカシマヤ家を結成する。家の外にはレインボーフラッグわ掲げ、同性愛への偏見と戦いながらタカシマ家の結束は強くなり、マチュピチュ村の中でも次第に打ち解けていく。
    はじめは泉目線の章、次は千代子、次が泉の息子の草介、そして最後は千代子の産んだ娘の宝。
    駆け落ちをし、ゲストハウスをつくり、ハワイで結婚式とハネムーン、そして千代子の病気に草介の恋心と生と死。
    これが幸福な物語なのかはたまた不幸な物語なのかはわからない。けれどおそらくこれは幸福な物語であって、癌とか交通事故とか、血の繋がりのない特殊な家族とかそういったスパイスを散りばめながらも、これは正真正銘の幸福な、未来ある家族小説として描ききっている。
    泣けるのかもしれない。けれど、わたしはやはり好きではないなって、読後しばらくたったあとも思うのです。こういう、よくある感じのドラマっぽい話、好きじゃないなと。

  • よくよく考えるとさ、背中がムズムズしてくるみたいなそんな内容なのにね、思いとは反対に泣けてくるのね。完敗なのかなこれは。それは想定外なんだけれど、今のタイミングでこの本に出会ったってのもね。想定内なのかな。

  • 「食堂カタツムリ」を書いた小川糸さん。
    好きな作家さんの一人です。
    本作は女性同士の結婚をテーマにした作品です。
    「にじいろ」にはそういう意味があったんだ!と目からうろこでした。
    それぞれの子供がいる女性同士が一緒に田舎で暮らすようになり、家族になっていく話なのですが、山あり谷あり。
    普通の男女の結婚生活だっていろいろあるのがふつうですが、女性同士ならなおさらだろうなぁと感じました。
    しかしそんな珍しい家族を最初は拒絶したけれど、少しずつ受け入れていった村の人たち。
    そしていろんな家族の出来事を通して絆が深まっていく様子。
    なんか一生懸命に生きているし、なんやかんやいって幸せそうだし、こういう人生もありなんだろうな。
    でもラストはなんか悲劇…。
    そうだったんだ…。

  • レズビアンであることを親に告白して全否定され人生に絶望した千代子。
    電車に飛び込もうと思ってた時 手を握った男の子。
    そしてその母親が出会い 家族になるお話。

    千代子のお腹の中には実は子供がいて、その子も一緒に育てていく。

    四人ですっごく星空が綺麗な田舎(マチュピチュ村)に住むんだけど、田舎の人だけに偏見にもたくさん出会う。
    でもそんな時も家族で支えあって生きていく。

    幸せな家庭に突然 訪れる悲劇。
    千代子ががんになる。
    ハワイで結婚式を挙げる2人。
    最後はもう涙が止まらない。

    アブノーマルな人たちは生きていくのがとっても大変だと思う。
    私は偏見せずにどんな人でも受け入れられる人になりたいな。
    おちょこちゃんと泉ちゃんみたいにずっとお互いのことを大切に思えるパートナーと生きていきたいな。

  • 人それぞれなのだから、本人が納得していればそれでいいと思うのだけれど、周囲からすると「他と違う」というのは許せないことなのかもしれない。親ともなればなおさらかぁ。
    千代子は泉と出会ったから、泉は千代子と出会ったからお互いが救われた。
    お互いを補いあうような関係、いいな。

  • 同性愛者の物語。
    たくさんの苦労や困難に立ち向かう家族の話。
    キレイな本でした。

  • 【あらすじ】
    三十代半ばの高橋泉は、別居を続ける夫との行き詰った関係に苦しんでいた。
    仕事帰りのある日、泉は駅のホームで女子高生の島原千代子と出会う。
    千代子は自由な生き方を認めない両親との関係に悩み、命を絶とうとしていた。
    心の痛みを分かち合ううち、ふたりは恋に落ちる。お互いをかけがえのない
    存在だと気付いたふたりは、泉の一人息子・草介を連れて、星がきれいな山里
    「マチュピチュ村」へと駆け落ち。泉と千代子の苗字をかけあわせた“タカシマ家"の誕生だった。
    やがて千代子は、泉と出会う前に関係を持った男性の子どもを出産。
    宝と名づけられた長女が加わり、一家は四人になる。
    ゲストハウス開業、念願の結婚式&ハネムーンツアー、千代子の闘病、そして……。
    喜びと悲しみに彩られたタカシマ家十六年間の軌跡を辿る、新たな家族小説の誕生。

    【感想】
    これは、同姓愛カップルの物語。でも、異性愛者が読んでもおもしろいし、むしろみんなに読んでほしい本だと思った。同性愛の偏見を無くすための大きな足掛かりになる一冊だと思う。わたしは元々、同性愛に偏見は無かった。でも、これを読んで、同性愛者が世の中で生きていくのってすごく大変なんだって思い知らされた。今でこそ少しずつ、理解が出始めてきてるけれど、それでもまだまだだ。だからわたしはこうやって、本やネットを通じて、少しでも多くの人に、同性愛についての理解を深めて欲しいと思った。

  • 運命の出会いから別れと出発まで。

    夫との関係と育児に疲れ果てていた泉。
    レズビアンである自分を認めてもらえなくて、電車に身を投げようとしていた千代子。

    二人は出会い、同性でありながらも恋に落ちた。

    泉と彼女の息子の草介と千代子で、
    田舎町に引っ越しての新しい生活。
    千代子の娘の宝も加わっての、ゲストハウスの運営。

    自分たちがレズビアンであること、
    二人の子供たちの成長、
    徐々に打ち解けあった近所の人たちとの交流、新たな夢。

    宝の反抗期、千代子の癌、家族で行ったハワイ旅行、草介の交通事故。

    嬉しい時も悲しい時も、家族と分かち合い、前へ進もうと決めた残された人たち。

    よしもとばななっぽい印象だった。
    なんとも波乱万丈で、なんともなんとも。

  • ひと と ひと として、周囲と関係を築いていきたい。素直にそう思う。

全132件中 1 - 10件を表示

小川糸の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

にじいろガーデンを本棚に登録しているひと

ツイートする