にじいろガーデン

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 959
レビュー : 136
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087715781

作品紹介・あらすじ

三十代半ばの高橋泉は、別居を続ける夫との行き詰った関係に苦しんでいた。
仕事帰りのある日、泉は駅のホームで女子高生の島原千代子と出会う。
千代子は自由な生き方を認めない両親との関係に悩み、命を絶とうとしていた。
心の痛みを分かち合ううち、ふたりは恋に落ちる。お互いをかけがえのない
存在だと気付いたふたりは、泉の一人息子・草介を連れて、星がきれいな山里
「マチュピチュ村」へと駆け落ち。泉と千代子の苗字をかけあわせた“タカシマ家"の誕生だった。
やがて千代子は、泉と出会う前に関係を持った男性の子どもを出産。
宝と名づけられた長女が加わり、一家は四人になる。
ゲストハウス開業、念願の結婚式&ハネムーンツアー、千代子の闘病、そして……。
喜びと悲しみに彩られたタカシマ家十六年間の軌跡を辿る、新たな家族小説の誕生。

感想・レビュー・書評

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  • *別居中の夫との関係に苦しむ泉は、両親との関係に悩み、命を絶とうとしていた千代子と出会い、ふたりは恋におちる。ふたりは、泉の一人息子・草介を連れて、星がきれいな山里「マチュピチュ村」へと駆け落ちする。やがて千代子は、泉と出会う前に関係を持った男性の子どもを出産。宝と名づけられた長女が加わり、一家は四人になるがー喜びと悲しみに彩られたタカシマ家十六年間の軌跡を辿る、新たな家族小説の誕生*
    レズビアンの結婚、血の繋がらない子供たち、周囲の理解やとまどい・・・内容がハードなわりには、さらさらと読みやすい文体と愛ある展開にすうっと入り込めました。出来すぎな部分とニー二―の悲劇の対比がやや気になるものの、全体的にはよく練られたお話だと思います。読後に改めて眺めると、表紙と題名がじわじわきます。

  • 小川さんの本は大衆向けだなっていつも思う。例え今回のようにレズビアンをテーマに入れたとしても。面白い面白くないで聞かれたら面白い。けれど好きか嫌いかって言われたら好きではない、になる、個人の見解ですが。綺麗すぎて好きじゃない。安定しすぎてて好きじゃない。人の死を絡めすぎてて好きじゃない、のだ。
    夫と別居中の主婦高橋泉と近所でも評判のいい医者の高校生の娘島原千代子があるとき出会い恋に落ち、駆け落ちをする。千代子のお腹には泉と出会う前にヤケクソになって男と関係を持った際に宿った子供がいた。駆け落ちをしてマチュピチュ村のボロ家に越し、高橋と島原を合わせてタカシマヤ家を結成する。家の外にはレインボーフラッグわ掲げ、同性愛への偏見と戦いながらタカシマ家の結束は強くなり、マチュピチュ村の中でも次第に打ち解けていく。
    はじめは泉目線の章、次は千代子、次が泉の息子の草介、そして最後は千代子の産んだ娘の宝。
    駆け落ちをし、ゲストハウスをつくり、ハワイで結婚式とハネムーン、そして千代子の病気に草介の恋心と生と死。
    これが幸福な物語なのかはたまた不幸な物語なのかはわからない。けれどおそらくこれは幸福な物語であって、癌とか交通事故とか、血の繋がりのない特殊な家族とかそういったスパイスを散りばめながらも、これは正真正銘の幸福な、未来ある家族小説として描ききっている。
    泣けるのかもしれない。けれど、わたしはやはり好きではないなって、読後しばらくたったあとも思うのです。こういう、よくある感じのドラマっぽい話、好きじゃないなと。

  • よくよく考えるとさ、背中がムズムズしてくるみたいなそんな内容なのにね、思いとは反対に泣けてくるのね。完敗なのかなこれは。それは想定外なんだけれど、今のタイミングでこの本に出会ったってのもね。想定内なのかな。

  • 「食堂カタツムリ」を書いた小川糸さん。
    好きな作家さんの一人です。
    本作は女性同士の結婚をテーマにした作品です。
    「にじいろ」にはそういう意味があったんだ!と目からうろこでした。
    それぞれの子供がいる女性同士が一緒に田舎で暮らすようになり、家族になっていく話なのですが、山あり谷あり。
    普通の男女の結婚生活だっていろいろあるのがふつうですが、女性同士ならなおさらだろうなぁと感じました。
    しかしそんな珍しい家族を最初は拒絶したけれど、少しずつ受け入れていった村の人たち。
    そしていろんな家族の出来事を通して絆が深まっていく様子。
    なんか一生懸命に生きているし、なんやかんやいって幸せそうだし、こういう人生もありなんだろうな。
    でもラストはなんか悲劇…。
    そうだったんだ…。

  • レズビアンであることを親に告白して全否定され人生に絶望した千代子。
    電車に飛び込もうと思ってた時 手を握った男の子。
    そしてその母親が出会い 家族になるお話。

    千代子のお腹の中には実は子供がいて、その子も一緒に育てていく。

    四人ですっごく星空が綺麗な田舎(マチュピチュ村)に住むんだけど、田舎の人だけに偏見にもたくさん出会う。
    でもそんな時も家族で支えあって生きていく。

    幸せな家庭に突然 訪れる悲劇。
    千代子ががんになる。
    ハワイで結婚式を挙げる2人。
    最後はもう涙が止まらない。

    アブノーマルな人たちは生きていくのがとっても大変だと思う。
    私は偏見せずにどんな人でも受け入れられる人になりたいな。
    おちょこちゃんと泉ちゃんみたいにずっとお互いのことを大切に思えるパートナーと生きていきたいな。

  • 人それぞれなのだから、本人が納得していればそれでいいと思うのだけれど、周囲からすると「他と違う」というのは許せないことなのかもしれない。親ともなればなおさらかぁ。
    千代子は泉と出会ったから、泉は千代子と出会ったからお互いが救われた。
    お互いを補いあうような関係、いいな。

  • 後半が悲しかった。意外な展開だった。淡々と静かに語られるところが浮き足立っていなくてすき。はじめからそれぞれの動きが劇的じゃなくて、自分事として地に足をつけて受け止めている感じがして良かった。最後の最後には顔をあげた前向きさを感じて、頼もしくて安心するラストだった。

  • 自由な生き方、愛、家族の物語。
    そうすけが子どもの頃も大人になってからも良い人すぎて泣けた。

    晴れた日にたくさんの星空が見られる人生は、見られない人生と比べると、ずっと豊か
    という言葉が心に残ったフレーズ。

  • 今、話題になっているLGBTについての問題提起?な部分も。ただ、家族の形にはいろいろあるよね〜、神様がそういうモノを造ったことには理由があるよね〜と考えさせられる。メンタルヘルスのこともちょっと触れられてる。日常に起こる様々な問題も散りばめられてる。結局、優しい人はしんどいことを抱えてきた人でもあるなぁと思った。

  • 大好きな人と一緒にいる幸せを思う。
    自分に正直に生きる・・・出来そうで出来ないよね・・・でも理解し合える家族が側にいてくれたら、実現できるって、思わせてくれた。
    そしてハワイに行きたくなった・・・ふふふ

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著者プロフィール

小川 糸(おがわ いと)
1973年生まれ、山形県出身の小説家であり、作詞家・翻訳家でもある。作詞家の際の名義は、春嵐(しゅんらん)を使用。
2007年に初の絵本を上梓し、さらに翌2008年に小説『食堂かたつむり』を発表。同作は第1回ポプラ社小説大賞に応募し、最終選考にも残らなかった作品だったが、目に留めた編集者によって刊行され、ベストセラーとなり映画化された。同作は、2011年7月、イタリアの文学賞である、バンカレッラ賞料理部門賞も受賞している。
2017年、『ツバキ文具店』が「本屋大賞2017」で第4位にノミネート。ドラマ化もされた。続編『キラキラ共和国』も発行、代表的シリーズかつヒット作となっている。
その他代表作として、テレビドラマ化された『つるかめ助産院~南の島から~』。

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