にじいろガーデン

著者 :
  • 集英社
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レビュー : 147
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087715781

感想・レビュー・書評

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  • LGBTの家族の話。
    離婚した母親がいきなり同性愛者になるのか。
    息子が意識不明になる必要はあったのか。
    息子の好きな人は誰だったのか。
    ほっこりしたまま終わってほしかった。
    ハッピーエンドのような少しバッドエンド。

  • 同性愛をテーマにしたお話なのに
    さらっと自然な形で描かれているのが不思議ですーっと物語に入っていけた。
    微笑ましくって、心温まる家族のお話かとおもいきや、一気に違った方向へ向かっていく。更なる悲劇が待ち受けるあたりはそこに何があったのか描かれていない。だからこそ、一層と深い悲しみを感じる。

    おくりびとじゃないけれど、死んだ人をきれいにしてくれる湯灌屋さんの描写はとても素敵だった。


    人が前をむいて生きていくと一筋縄ではいかない。本を読むことで自分自身をもが励まさせているような気がした。

  • 小川糸さんの小説はどれも好きですが、
    この物語の結末は哀しいです。

    人生、不幸せなこともあるし、落ち込むことも多いけど、なんとかして立ち直りたい。
    最後は顔をあげて生きていきたい。と教えてくれるような小説でした。

  • 三十代半ばの高橋泉は、別居を続ける夫との行き詰った関係に苦しんでいた。
    仕事帰りのある日、泉は駅のホームで女子高生の島原千代子と出会う。
    千代子は自由な生き方を認めない両親との関係に悩み、命を絶とうとしていた。
    心の痛みを分かち合ううち、ふたりは恋に落ちる。
    お互いをかけがえのない存在だと気付いたふたりは、泉の一人息子・草介を連れて、星がきれいな山里「マチュピチュ村」へと駆け落ち。
    泉と千代子の苗字をかけあわせた“タカシマ家"の誕生だった。
    やがて千代子は、泉と出会う前に関係を持った男性の子どもを出産。
    宝と名づけられた長女が加わり、一家は四人になる。
    ゲストハウス開業、念願の結婚式&ハネムーンツアー、千代子の闘病、そして……。
    喜びと悲しみに彩られたタカシマ家十六年間の軌跡を辿る、新たな家族小説の誕生。

  • 最後の1章は泣きっぱなしだった。家族の幸せを考えさせられる。

  • 小川糸さんって、雰囲気としてはやわらかそうに見えるのに、鋭い小説を書く。ロックしている人だなあと思います。
    冒頭からすごい展開だなーと思って、どうなるんだコレ?って思ったのだけど、ところどころに、ふうむ。。となるメッセージがいくつか組み込まれていて、よかったです。
    糸さんの本はまた読んでみたくなる。
    次はどんな?てなるのだよね。

    【気になった箇所の抜粋】
    自分たちの暮らしを、包み隠さずオープンにしているからだろうか。不思議なことに、ゲストハウス虹を始めてからというもの、わたしたちの関係を詮索したりうがった目で見たりする人はいなくなった。つまり人は隠すから、そこに何があるのか見たくなるのだ。きっと、誰もが素っ裸で歩いていたら、痴漢をしたり隠し撮りしたりする気持ちだって、失せるのではないかと思う。

    私たちも、大変だったのよ。昔はおチョコちゃんとしょっちゅう喧嘩してたの。息子もまだ小さかったし、私にも見えていないことがたくさんあった。でも、こう言っちゃ身も蓋もないけど、時間がね、解決してくれたの。毎日、おなじ景色を見て笑ったり泣いたり、同じ物を食べるうちに、だんだんお互いに距離が近づいて、相手のことが理解できるようになったの。でも、全然慰めにならないよね…

    少なくとも私やおチョコちゃんに与えられた使命って考えると、こういう少数派の人たちの気持ちが理解できる。だからその分、優しくなれるの。いろんな弱い立場の人の気持ちが、わかるから。あと、世の中にいろどりを与える存在ってことも、言えるかも。世界がすべて同じ一色の色だったら、つまらないじゃない。でも、どんなに数が少なくても、ちょっとそこに色彩があるだけで、世界がグッときれいに見えるでしょう?それと一緒よ。

    何があっても、受け入れて許すことが大事だと。

  • 普通じゃないけど普通より幸せ。悲しいことも楽しいことも家族で共有できるって幸せなことだなぁ。

  • 久々に本で泣かされた。
    千代子はエリカ様なイメージ。
    奔放で自由で小市民はイラつきながらも惹かれずに居られない。

  • 小川糸さんのお話はいつもほっこりする。
    同性愛の2人とその子供達とのマチュピチュ村での生活はとっても夢のようで、レズビアンのお話とは思えないくらいほっこりするものでしたが、最後は悲しすぎる。
    でも同性愛者の方達の苦悩や生き方を感じられて、偏見を持つことがおかしい事なんだなと改めて思いました。
    大好きな人を失った後の空虚というのは、時間しか解決してくれないけど、場所や物や味や匂いが、その人との時を思い出させてくれる。
    残された方はやっぱり辛いなぁ。。大事な人との時間は大事にしようと思う。

  • 三十代半ばの泉は、別居中の夫との行き詰った関係に
    苦しみながら小学生の草介と二人で暮らしていた。
    ある日、駅のホームから列車に飛び込もうとしていた
    女子高生の千代子を助ける。
    千代子は、自由な生き方を認めない両親との関係に悩み
    傷付いていた。
    お互いをかけがえのない存在だと気付いた二人は、
    星が綺麗な山里『マチュピチュ村』へ駆け落ち
    新しい生活が始まる--。
    千代子の妊娠を知る。
    二人の母と二人の子供の『タカシマ家』
    16年間の軌跡…。

    章ごとにそれぞれに視点が変わり、時間も進んで行きます。
    読み始めは、何て安易な…駆け落ちって…。
    出会いから駆け落ちまでが、余りにも早く
    何となく共感も出来ず、戸惑いました。

    血が繋がってなくても、毎日の生活の積み重ねで時間を掛けて
    少しずつ形成されて家族になっていくんだなぁ。
    家族には男も女も年齢も関係ない…。
    終わりの方は涙・涙・涙でした。
    タカシマ家の『虹色憲法』
    そして、ニイニイ…タカシマ家の憲法を守れなかった…。
    優し過ぎたニイニイ・優しさナンバーワンのニイニイ
    切な過ぎます。
    目覚めて欲しい…。

    小川糸さんの著書を初めて読みましたが、
    とても温かい文章を書く人でした。
    素敵な作品でした。

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著者プロフィール

小川 糸(おがわ いと)
1973年生まれ、山形県出身の小説家であり、作詞家・翻訳家でもある。作詞家の際の名義は、春嵐(しゅんらん)を使用。
2007年に初の絵本を上梓し、さらに翌2008年に小説『食堂かたつむり』を発表。同作は第1回ポプラ社小説大賞に応募し、最終選考にも残らなかった作品だったが、目に留めた編集者によって刊行され、ベストセラーとなり映画化された。同作は、2011年7月、イタリアの文学賞である、バンカレッラ賞料理部門賞も受賞している。
2017年、『ツバキ文具店』が「本屋大賞2017」で第4位にノミネート。ドラマ化もされた。続編『キラキラ共和国』も発行、代表的シリーズかつヒット作となっている。
その他代表作として、テレビドラマ化された『つるかめ助産院~南の島から~』。

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