にじいろガーデン

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 1029
レビュー : 147
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087715781

感想・レビュー・書評

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  • 小川さんの本は大衆向けだなっていつも思う。例え今回のようにレズビアンをテーマに入れたとしても。面白い面白くないで聞かれたら面白い。けれど好きか嫌いかって言われたら好きではない、になる、個人の見解ですが。綺麗すぎて好きじゃない。安定しすぎてて好きじゃない。人の死を絡めすぎてて好きじゃない、のだ。
    夫と別居中の主婦高橋泉と近所でも評判のいい医者の高校生の娘島原千代子があるとき出会い恋に落ち、駆け落ちをする。千代子のお腹には泉と出会う前にヤケクソになって男と関係を持った際に宿った子供がいた。駆け落ちをしてマチュピチュ村のボロ家に越し、高橋と島原を合わせてタカシマヤ家を結成する。家の外にはレインボーフラッグわ掲げ、同性愛への偏見と戦いながらタカシマ家の結束は強くなり、マチュピチュ村の中でも次第に打ち解けていく。
    はじめは泉目線の章、次は千代子、次が泉の息子の草介、そして最後は千代子の産んだ娘の宝。
    駆け落ちをし、ゲストハウスをつくり、ハワイで結婚式とハネムーン、そして千代子の病気に草介の恋心と生と死。
    これが幸福な物語なのかはたまた不幸な物語なのかはわからない。けれどおそらくこれは幸福な物語であって、癌とか交通事故とか、血の繋がりのない特殊な家族とかそういったスパイスを散りばめながらも、これは正真正銘の幸福な、未来ある家族小説として描ききっている。
    泣けるのかもしれない。けれど、わたしはやはり好きではないなって、読後しばらくたったあとも思うのです。こういう、よくある感じのドラマっぽい話、好きじゃないなと。

  • 人それぞれなのだから、本人が納得していればそれでいいと思うのだけれど、周囲からすると「他と違う」というのは許せないことなのかもしれない。親ともなればなおさらかぁ。
    千代子は泉と出会ったから、泉は千代子と出会ったからお互いが救われた。
    お互いを補いあうような関係、いいな。

  • 泉ちゃんとちよこちゃんの夫婦がとてもよかった。
    家族の形はいろいろ。
    でも最後ニーニと宝が報われなくて残念。

  • 一般的な家族ストーリーと思いきや、
    レズビアンファミリーの話。
    ただし、物語全体から優しさと温かさが滲み出る。

    草介のその後が気になり過ぎる…

  • 子持ちのレズビアンカップルが故郷を離れて、田舎で一緒に暮らし始める。

    都会で「手を繋いで歩」いた時の理想と現実の乖離が切なかった。
    自分のアイデンティティを周りに伝えたいと思うチョコちゃんと、敢えて周りに言う必要はないと考える泉ちゃんの違いも印象的だった。

  • 30代半ばの高橋泉は、別居を続ける夫との行き詰った関係に苦しんでいた。仕事帰りのある日、泉は駅のホームで女子高生の島原千代子と出会う。千代子は自由な生き方を認めない両親との関係に悩み、命を絶とうとしていた。心の痛みを分かち合ううち、ふたりは恋に落ちる…

    どういう話か全く知らずに読んだので驚きましたが、小川さんの作品は癒しに溢れている気がします。それぞれ子供がいる女性同士が出会い、一緒に田舎で暮らすようになり、家族になっていく。まだまだ世間的にも認められない境遇でも、受け入れ、ありのまま生きていく。

    ただ「家族は何があっても、受け入れて許すことが大事」という言葉が印象的だっただけに、終わり方が哀しいというか寂しいというか…どこまでも優しく、皆の受け皿となっていた草介。「ニーニーは虹色憲法を全て破った」と宝が悲しむシーンは辛かった…

  • 歳の差レズビアンカップルの、出会いから別れに至るまでの話。

    自殺しそうな高校生に、30代の育児に追われる主婦が声をかけることから、二人の出会いは始まる。駆け落ちして住んでいた町をでて、マチュピチュ村に家族三人で定住することを決め、さらに子供も産まれ。。

    ゲストハウスを営み、順風満帆だった四人の生活は、千代子ママが癌に侵されたことから、永遠の別れの話へと変化していく。ラストがドンドン暗くなっていって、涙が止まらなかった。

  • 虹色に輝くアットホームな物語と思っていたら、LGBT家族の話にビックリした。
    LGBTに慣れていない私は戸惑いながら読んだ。
    家族とは何か。考えさせられた。
    家族の2人が亡くなる結末に作者の複雑な気持ちを感じる。

  • 小学生の息子がいる主婦が出会ったのは
    自殺しようとしていた高校生だった

    惹かれあい、駆け落ちする3人
    そして生活がはじまっていく
    子供がさらにうまれ母2人、子2人で
    紆余曲折ありつつも穏やかに過ごしていく

    ゲストハウスを営みある日わかった癌と余命
    ハワイへのハネムーン

    まとまりのある話だが、息子の物分かりがよすぎて
    節々にこれは物語ではないんだなあと思ってしまう

  • 最後は涙涙だった・・
    この話を読んでいると女性同士のカップルってのも悪くなさそうに思える。もちろん、現実には辛いこともたくさんあるのだけれど。
    途中まではいままでにじって不吉な予感?みたいな印象だったなぁとか(キレイだし、見つけるとわぁって思うのに)、この物語でいろんな形の「にじ」が出てきていいなって思っていたのに、宝の物語で急変した。ちょっと予感はしていたけど。草介は何を思っていたのだろうか。

著者プロフィール

小川 糸(おがわ いと)
1973年生まれ、山形県出身の小説家であり、作詞家・翻訳家でもある。作詞家の際の名義は、春嵐(しゅんらん)を使用。
2007年に初の絵本を上梓し、さらに翌2008年に小説『食堂かたつむり』を発表。同作は第1回ポプラ社小説大賞に応募し、最終選考にも残らなかった作品だったが、目に留めた編集者によって刊行され、ベストセラーとなり映画化された。同作は、2011年7月、イタリアの文学賞である、バンカレッラ賞料理部門賞も受賞している。
2017年、『ツバキ文具店』が「本屋大賞2017」で第4位にノミネート。ドラマ化もされた。続編『キラキラ共和国』も発行、代表的シリーズかつヒット作となっている。
その他代表作として、テレビドラマ化された『つるかめ助産院~南の島から~』。

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