にじいろガーデン

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 1027
レビュー : 147
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087715781

感想・レビュー・書評

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  • *別居中の夫との関係に苦しむ泉は、両親との関係に悩み、命を絶とうとしていた千代子と出会い、ふたりは恋におちる。ふたりは、泉の一人息子・草介を連れて、星がきれいな山里「マチュピチュ村」へと駆け落ちする。やがて千代子は、泉と出会う前に関係を持った男性の子どもを出産。宝と名づけられた長女が加わり、一家は四人になるがー喜びと悲しみに彩られたタカシマ家十六年間の軌跡を辿る、新たな家族小説の誕生*
    レズビアンの結婚、血の繋がらない子供たち、周囲の理解やとまどい・・・内容がハードなわりには、さらさらと読みやすい文体と愛ある展開にすうっと入り込めました。出来すぎな部分とニー二―の悲劇の対比がやや気になるものの、全体的にはよく練られたお話だと思います。読後に改めて眺めると、表紙と題名がじわじわきます。

  • プロローグで一気に心をつかまれた。
    読まずにはいられない。
    泉、チョコ、草介そして 宝
    マイノリティな 泉とチョコの恋愛から進んでいく
    人の生き方
    涙をいっぱい ためて読み続けました。
    4人の心情をも描写して
    考える面もあって 素晴らしい本でした。

  • 後半が悲しかった。意外な展開だった。淡々と静かに語られるところが浮き足立っていなくてすき。はじめからそれぞれの動きが劇的じゃなくて、自分事として地に足をつけて受け止めている感じがして良かった。最後の最後には顔をあげた前向きさを感じて、頼もしくて安心するラストだった。

  • ひと と ひと として、周囲と関係を築いていきたい。素直にそう思う。

  • 家族の関係性を考えさせられるお話だった。家族それぞれの視点から語られているのも面白い。「私」が思う家族って、実に一面的なのだ。それぞれが「こうに違いない」と思い、食い違っていることも多い。LGBT、田舎でのゲストハウス、移住などのトピックスもベースにあり、これからの家族像を考える善き材料になってくれた。

  • いろいろな愛の形、家族の形。
    幸せとは周りが決めることじゃなく、自分たちで決めるものなんだなぁ、と改めて実感。
    草介の意識は戻るのか、事故に合ってしまった原因は何なのか、分からないままで気になる終わり方です。
    少し切なく、悲しい物語。でも4人は幸せだったと思います。

  • 図書館で借りたもの。

    レズビアンマザーとして子どもを二人育てるタカシマ家。
    新しい家族のかたち。

    家族に愛されながら看取られるって、とても幸せなことなんだな。
    その場面は涙が止まらなかった。

  • 2017 8/9

  • 切なくて、悲しい終わりかた。
    でも、途中は温かいお話。

  • 同性愛をテーマにしたお話なのに
    さらっと自然な形で描かれているのが不思議ですーっと物語に入っていけた。
    微笑ましくって、心温まる家族のお話かとおもいきや、一気に違った方向へ向かっていく。更なる悲劇が待ち受けるあたりはそこに何があったのか描かれていない。だからこそ、一層と深い悲しみを感じる。

    おくりびとじゃないけれど、死んだ人をきれいにしてくれる湯灌屋さんの描写はとても素敵だった。


    人が前をむいて生きていくと一筋縄ではいかない。本を読むことで自分自身をもが励まさせているような気がした。

著者プロフィール

小川 糸(おがわ いと)
1973年生まれ、山形県出身の小説家であり、作詞家・翻訳家でもある。作詞家の際の名義は、春嵐(しゅんらん)を使用。
2007年に初の絵本を上梓し、さらに翌2008年に小説『食堂かたつむり』を発表。同作は第1回ポプラ社小説大賞に応募し、最終選考にも残らなかった作品だったが、目に留めた編集者によって刊行され、ベストセラーとなり映画化された。同作は、2011年7月、イタリアの文学賞である、バンカレッラ賞料理部門賞も受賞している。
2017年、『ツバキ文具店』が「本屋大賞2017」で第4位にノミネート。ドラマ化もされた。続編『キラキラ共和国』も発行、代表的シリーズかつヒット作となっている。
その他代表作として、テレビドラマ化された『つるかめ助産院~南の島から~』。

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