桃のひこばえ 御薬園同心 水上草介

  • 集英社 (2014年9月26日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (312ページ) / ISBN・EAN: 9784087715811

作品紹介・あらすじ

人気シリーズ、待望の第二弾が登場! 小石川御薬園につとめる、のんびり屋の同心・草介が豊富な草花の知識を生かしながら、人々が抱える心身の悩みを優しくそっと解きほぐす。心温まる連作時代小説。

みんなの感想まとめ

心温まる青春時代小説の第二弾では、のんびり屋の同心・草介が草花の知識を駆使しながら人々の悩みを解決していく姿が描かれています。剣術道場に通うお転婆娘・千歳の縁談を巡る物語は、草介自身が悩みの当事者とな...

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ二冊目。薬草がうまく使われていてほのぼのしていい。
    前巻はばれいしょ、この巻はセロリなど、外国から入ってきた植物も栽培されていて、でも食べ方がわからなくて困惑とか香りが強すぎて好まれないなどの話もあって、実際にそういうこともあったんだろうなと想像すると面白い。セロリは清正人参/阿蘭陀ミツバと呼ばれていたとか。
    薬草についてだけでなく、水草さんと対照的な堅蔵くんもいいキャラ。
    堅蔵くん土も水も花も木も人のためにある、草花は勝手だからすべて人が差配しなければ野放しにすればたちまち荒れ果て、勝手に増える、と考える。
    一方水草さんは、生きものすべてが、この地に間借りしているようなものですからと語り、葉脈の美しさに惚れ惚れする。
    ぼんやり鈍い水草さんと、跳ねっ返りのお嬢の千歳様のなかなか進まない関係も、少女マンガの世界のようなのだけど、設定の良さと、久しぶりに読む感じで楽しい。

  • シリーズ2作目。

    今回は“水草どの”こと草介と対をなすような堅物キャラ、“堅蔵”吉沢さんが登場。
    この吉沢さんや河島先生も、一見いけ好かない印象を受けますが、自分の信念をきっちり持っている素敵な人たちです(コンプレックスも乗り越えているし)。
    そこをいくと草介は、人当たりは良くてもフワフワしている印象が否めないかな。ただ、ラストで自分の気持ちや自分の目指すべきものを見つけたようなので、今後に期待です。

  • 草食系というよりは、草っぽい水草様は、薬草を育てるお役目についている。男装の麗人(ツンデレ)といい雰囲気だが、本人はまったくきづいていなくて……周囲の押せ押せムードがなかなかに(笑)。

  • 皆んなが優しい人たちで、読んでいてほっこりする。
    短編連作なので、読みやすい。
    肩肘張らずにゆったり読みたい時にぴったり。

  • 草介さんも千歳さまもさあ…
    でも、この時代の恋愛ってこういう感じだったんだろうね

  • 水草がぼんやりに見えたり大人に見えたりと、一人のキャラの色々な面が見えて面白い。
    連作短編なので読みやすく、ほっこりする内容。

  • 水草さま、前作よりぼんやり度が増してますよー!自分の指を切っても気づかないだなんて!そんなぼんやりさんも、千歳さんへの想いに気づいたみたい。どうなることかと思ったけど最後はほっと一安心。次巻が楽しみです。

  • 連作短編9編
    煮え切らない鈍感な水草こと水上草介,やっと自分の気持ちに気づいた.いろいろな草木の知識を盛り込みながら心温まる人情話と恋の行方.堅蔵氏の引き際の潔さ,短編ながら内容たっぷりの物語.

  • 草介さんも植物も好きなので今回も面白く読んだ。しかし少し端折り過ぎなところも。救荒作物を育てて、勧農して、新製品を発売して成功するには最低でも5年はかかるでしょう。その年のうちに出来るかッ!とツッコミ。まぁフィクションですからねぇ。また、ちょいちょいキャラクターの描写が漫画っぽいので、アニメ化ドラマ化を狙っているのかとうがって見てしまう。でも楽しかった。

  •  新しい生活を迎えるか、と思いきや。そこは、「水草さま」ですから~。

  • 「柿の下手」の続編、御薬園同心の水草…水上草介。今回は対照的な同僚が来たり、千歳さんと進展?があったり…久々に読んだので、水草さんはこんなにぼんやりだったっけかとちょっとイライラ…あとなぜか額を掻く描写が多過ぎ?てうっとうしい…。まだ続くようなので楽しみなのですが。

  • 専門のことは詳しいけれども、それ以外には鈍い朴念仁。
    周囲をやきもきさせている。それでも良い方向に世の中が回っているから恵まれている。
    個人的にはあまり好きではない。
    自分が行動しないと自分の気持ちは相手に伝わらない。
    「分かって」は甘え。奥ゆかしさではない。
    千歳もそんな人と一緒になっても苦労しそう。
    堅蔵の気遣いを無駄にしてほしくない。

  • もともとハーブが好きなので読んだが、身近にある雑草も薬草になると知って、驚きの連続でした。

    影響されて近くの薬草園にまで行った。

  • 先に読んだ『超一流の雑談力』や『考え方のコツ』からは直接的に多くを学んだんだけれど、その教えを実践的に小説の中で伝えてくれる。単に心暖まるっていうのを越え、己の領分をわきまえ、信念を貫き、何より他人を思いやる大切さを教えられる。融通が利かなかったり、お節介が過ぎたり、いわゆる我が強くて皆から鬱陶しがられる面々が、個性を保ったままに輝く。草介と千歳の感動の結びに、不覚にも涙腺が緩んでしまった。

  • 2015.8.27

    水草さまの続編。

    お固い後輩が入って、相変わらず植物を中心にのらりくらり問題解決。

    ただ、患者を間違えて子どもに牛用の虫下しを飲ませたのは、ダメ。
    やらせた周りもダメだし、本人もダメ。
    この行だけは、怖くてダメ。

  • おお、2巻~!
    でたのね、嬉しい。
    でも表紙の感じは1巻の方が好きかなー。

    同心とはいっても、薬園なので、これといって殺伐な事件はなし。
    ひとつひとつ、植物もからめながらのエピソードを心地よく読める。
    こんかいは皆に堅蔵をあだなされる、
    見習い同心が登場。千歳との対面シーンで、おおこれは??っと草介と千歳との関係になんらかの変化をもたらすのでは、という予感。
    縁談、とゆーちょっと斜め上からの展開ではありましたが、確かに2人の中のなにかはちょっと進んだような気も・・・。
    けど、どっちにしろ身分の差は変わらないわけで、
    結局どうにもできないのでは??
    それともこれはどうにかできる差なのか??うーんそのへんはよう分からん。
    朴念仁とはねっかえりの組み合わせは楽しい、という
    お園さんの言に一票。全くその通りです。
    ああ、でも最後の葉っぱになんてかいたのか
    メッチャ気になるんですけど!!

  • 2冊目になって安定。
    ラストがもの足りない。
    編集の人は、もう少しチェックを。おかしな表現がまだ気になる。

  • 今はごくごく普通に食卓にのぼっている野菜も、この時代には珍しい異国のものだったと思うと不思議。

  • 小説すばる2012年5、7、9、11月号、2013年1、3、5、7、9月号連載の9編の連作短編。2014年9月刊。シリーズ2作め。見習同心の吉沢が加わったことで、ずいぶんと面白く、楽しくなりました。次回に期待します。

  • 水草さま相変わらずイイ奴だし、今回御薬園に見習いで来た角蔵も堅いけれどイイ奴じゃん(^-^)と、のんびりほっこりして読んでいたら千歳に縁談がッ!Σ( ̄□ ̄;)「どうするんだ!?水草さま!」と一人パニック状態に陥るヘ(゜ο°;)ノしかし最後は上手く収まってホッとした(*´-`)

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著者プロフィール

東京生まれ。フリーランスライターの傍ら小説執筆を開始、2005年「い草の花」で九州さが大衆文学賞を受賞。08年には『一朝の夢』で松本清張賞を受賞し、単行本デビューする。以後、時代小説の旗手として多くの読者の支持を得る。15年刊行の『ヨイ豊』で直木賞候補となり注目を集める。近著に『葵の月』『五弁の秋花』『北斎まんだら』など。

「2023年 『三年長屋』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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