- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087715828
作品紹介・あらすじ
家族を失い、天涯孤独で身を寄せ合う「まこ」と「嵯峨」。
お互いしか癒せない淋しさを抱えた、ふたりの恋のかたちとは――。
【あらすじ】
それぞれの母親を自殺によって相次いで失った「まこ」と「嵯峨」。
二家族が共同生活をしていたアリゾナから日本に帰国して、まこは学校へ通い、
嵯峨はパンを作りながら、お互いの存在だけを支えに暮らしはじめる。
ヒッピーだった母親たちと、失われた美しい暮らし。まこは、住んでいた土地の
イメージや死をめぐる悪夢に夜ごとさいなまれる。しかし、日常生活やさまざまな人との
対話を通じて、ふたりはゆっくりゆっくり、死と孤独の淵から抜け出す光を見つけていく――。
感想・レビュー・書評
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めんどくさい2人。
まこの自分の考えを語る説明口調と上から目線がところどころで出てきて気になった。でも、若いころの考え方こういうものかも?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
まこちゃんと嵯峨の兄弟でもあり恋人でもあるような何物にも代えがたい存在の二人。アリゾナのセドナの思い出に、暗い過去を振り払うような未来がもうすぐやってくる予感がして終わる。パン焼き職人として成功するのか女優になるのか待望の赤ちゃんがやってくるのかそこはわからないけれど、、。ただ、途中の会話で嵯峨がまこちゃんに向かって「おまえ、、」と呼びかけるのがそぐわない感じがして何か嫌だった。
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昔、好きだったのにな。『アムリタ』までは全部持っているし。
今でも新刊が出れば読むけれど、いつもがっかりしてしまう。
同じことを何度もつぶやく主人公「私」。
過去のことばかりふりかえって、なかなか進まないストーリー。
自分達だけは違う世界に住んでいる、上から目線。
うーん…。 -
最近のよしもとばなさんの本読むたび、次は読まないぞって思う。そう思いながらも手を出してしまうのは過去の彼女の作品の多くに心響かせたから。でもやっぱり最近の、スピリチャルな彼女の作風にはどうも馴染めない。軽いんだか重たくしたいんだかわからない作風に魅力を感じない。もうわたしはよしもとばな作品を面白いと思うことができないのかな、と寂しくもある。それは果たして成長なのだろうか、擦れてしまったのか、好みが変わったのか、それともよしもとばなさん自身変わられてるのか。まぁ変化はしてるけど。
親を哀しい自殺で亡くしたまこちゃんと嵯峨のふたりぼっちの葛藤。演劇やパンやらに囲まれ15歳の頃からできちゃった婚を目論み中出ししまくるも妊娠できないと悩みつつ、様々なこと(主に演劇やパン)で前向きに、そして子供を望む孤独に向き合う、という、ぶっ飛んでるのかそうでないのか、ヒッピーかぶれなよくわかんない話。 -
それぞれの母親を自殺によって相次いで失った「まこ」と「嵯峨」。悲しくて苦しい過去を背負いながら、お互い支え合って生きていく感じが切なかった。あの時もっと自分たちが…と後悔する過去から未来へ。
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2022.01.11読了。
今年3冊目。 -
これも運命なのかなぁ
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すごくスピリチュアルな話でした。会話と物語の内容を追う、というよりも、この世界観の中にあるメッセージに何を感じるかという事に重きを置いていたのかな。私にはちょっと難しかったです。