教団X

著者 :
  • 集英社
3.12
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  • (110)
本棚登録 : 5076
感想 : 541
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  • Amazon.co.jp ・本 (576ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087715903

作品紹介・あらすじ

絶対的な闇、圧倒的な光。
「運命」に翻弄される4人の男女、物語は、いま極限まで加速する。
米紙WSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル)年間ベスト10小説、アメリカ・デイヴィッド・グーディス賞を日本人で初受賞、いま世界で注目を集める作家の、待望の最新作!

謎のカルト教団と革命の予感。
4人の男女の「運命」が重なり合い、この国を根底から揺さぶり始める。
神とは何か。運命とは何か。
著者最長にして圧倒的最高傑作。ついに刊行。

感想・レビュー・書評

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  • 作者の主張が渋滞を起こし、物語の印象を散漫でボヤけたものにしている。
    各人物の行動原理が俗的なもので いくら神秘さや崇高さを纏わせようとしても なかなか引き込まれない。
    脳に関する考察は楽しめたのだが。。

  • 読んでいたのを忘れていた。
    読みながらなぜか、東野圭吾さんと京極夏彦さんを足して何かで割ったようだと感じていた。
    でも、妙なおもしろさはあった。

  • 2020.06.28 読了。

    アメトークで紹介されて前からすごく気になっていた作品。やっと読めた。

    期待していたからなのか、面白さが全然理解できず。
    公安からの電話が日本語だったからとか、全然それ伏線にならんよ。

    確かにボリュームすごいし、著者の集大成的な作品なのかもしれないけど、だらだらしているだけな気がする。
    タイトルもこの『教団X』でええのか?

    しかも狙いは探偵の小林とか、小林要素いらなかったのでは?連載小説だからフックに使われただけの人物?

  • カルト宗教ものが読みたくて手を出したのにあんまカルト宗教要素はなかったな。でもカルト宗教には不特定多数とのセックスが必須だよね!みたいなノリはよかった。それはそう。
    松尾とよっちゃん、沢渡とナイラのエピソードは面白かったので思想主張をもうちょっとうまく出してほしかったな…

    というか最悪タイミングで読んでしまったの惜しい〜!
    反戦論とか「敗戦したら敵国に女は犯され子供は殺されるなんて軍部のついた嘘」とか、戦争に負けたらまた地道に働いて金を稼げばいいとか、ウクライナどころかイスラエルがどえらいことになった日に読み始めてしまったので白けながら読む羽目になってしまった。世界が平和なうちに読んでおくべきだったね…めちゃめちゃ女犯されて子供殺されとるやんけ!になってしまったので…

    松尾や高原、沢渡なんかが何ページにもわたってダラダラ話し続けるのは宗教家としてのテクなんだろうと思えるけど公安のオッサンがダラダラ話してるのは何やねん…
    てか公安って二人一組で行動しなくない?刑事じゃないんだから…

  • いつ面白くなるのか、もう少し読めば面白くなるのか、あれ?!何この陳腐な性描写やら中学生が考えそうな右翼化テロ計画に貧困(人間)の為に生きる樽崎のラスト。
    どこかの文献を参考に強制的に脚色感が情けなく感じた。自身の修行と思いページ捲りましたが完全に裏切られた。厚いページ数の割には薄すぎる内容。本当に忍耐のまま読了。それを目的にしていれば、ある意味凄い。これが純文学とカテゴライズされる自体が可笑しく思えました。
    筆者が人間を戯画的に敢えて難しく描き下ろしたい気持ちは『私』は解らない。

  • かなり面白かった。

    ただ、アフリカの田舎で1人読んでいたために、途中アフリカの民族宗教の武装集団の話が出てきたときにとても怖くなって朝まで眠れなかったので、アフリカで読むのにはオススメしません。

  • 読了後、この物語はなんだったんだ。何が言いたかったんだ、と首をかしげざるをえなかった。某テレビ番組で絶賛されていたので、すごく期待して読んだのだが•••。あと、官能表現はあそこまで必要なのか。
    (オーディオブックで読了)

  • 松尾正太郎の講話「教祖の奇妙な話」だけで十分に読みごたえあり。仏教入門は、あの中村元さんの原始仏教論まで交えて分かりやすく説く。宇宙科学では素粒子物理学、さらに今話題の暗黒物質についても触れる。余剰次元、ここで言う異次元との往来パターンの解説も、人間の脳がつくり出す意識という未知の領域の考察に巧みに結びつける。最後には反戦論、第二次世界大戦において世界でも特殊な経験をした日本が歩むべき、特殊な道を探る。他の国と同化せず、ひたすら平和追求国家でありたいという願いに帰結する。エログロあって、国際的テロも陳腐に感じるけれど、著者が懸命に学び伝え、正当に主張する上での照れ隠しってことで…

  • つまらなかった…
    書きたいことが分散してるし残らない

  • 教団に飲み込まれていく人達を、主人公の若干客観的な視点から見ることができ、終始不気味さと不穏な空気を感じました。
    性描写にしろ犯罪描写にしろ、なかなか刺激が強く、教団の異質さを際立たせていました。

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著者プロフィール

一九七七年愛知県生まれ。福島大学卒。二〇〇二年『銃』で新潮新人賞を受賞しデビュー。〇四年『遮光』で野間文芸新人賞、〇五年『土の中の子供』で芥川賞、一〇年『掏ス摸リ』で大江健三郎賞受賞など。作品は各国で翻訳され、一四年に米文学賞デイビッド・グディス賞を受賞。他の著書に『去年の冬、きみと別れ』『教団X』などがある。

「2022年 『逃亡者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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