- 集英社 (2015年3月26日発売)
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感想 : 55件
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784087715941
作品紹介・あらすじ
本物そっくりな動物のイメージを「表出」することができる能力者の日野原柚月。動物園などで力を生かしていたが、力の運用を国家で統べる「研究所」が設立され…。異能力にまつわる中編2本を収録。
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
特殊な能力を持つ「表出者」と呼ばれる人々の物語は、独自の世界観を展開し、読者を不思議な体験へと導きます。動物を「表出」させる力を持つ主人公たちは、国家による研究や軍事利用の陰に翻弄され、彼らの存在がも...
感想・レビュー・書評
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★こっち側でも、あっち側でもない(p.168)
【一行目】ここは、檻に囲まれた場所だ。
【研究所】図書館の事件から六年/十万人に一人の「表出者」が動物園の動物を表出させる/表出者が死んでも表出実体が残ったものを利用する能力増幅実験/ゆみちゃん/表出者どうしの「交わり」/妨害/ナナイロ・ウツツオボエVS超絶的な表出者である社長/《真実は細部に宿ります、全体を見通せるなどと過信してはいけません。我々が知り得ることなど、ちっぽけなものです》p.111/猫のバジル
【遊園地】図書館の事件から十一年、ユズキ三十九歳/ナギサヒトモドキ=表出のみで存在するだろう架空の生物(一般人は架空とは知らない)/たくやくん/業界再編/次世代遊園地/表出者の軍事利用/社長代行(玲子さん)/新技術「接ぎ木」/次世代遊園地の少女=こちらでもあちらでもない存在=そらちゃん/並列表出/ミラーそら/ナナイロ・ウツツオボエ再臨詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
再読なのにまだまだ理解不能。どこがいいの?と言われると世界観としか説明できない。想像力が乏しいのと語学力。三崎亜記氏の頭の中は常識を超えた幼い子が持つような空想が広がって、子どもでは伝える事ができない空想を書いている感じががする。だから子どもを兵器にしたり、敵対していても夫婦であったり矛盾が矛盾ではないのかも。
この本は今まで読んだ三崎ワールドの中で一番難解なので再度挑戦したい。 -
三崎ワールド全開の超能力系SF。
図書館の本を自在に飛ばしたり、思い描いた動物を「表出」させたりする特殊能力を持つ『表出者』たちの物語。
文面通りの世界をイメージするのは難しい。
けれど、この世界観は一度ハマると、癖になる!
「図書館」(『廃墟建築士』収録)、「動物園」(『バスジャック』収録)の続編なので、これらの2編を読んだ後に読むことをオススメ。 -
ファンタジー。SF。
連作中編が2作品。主人公は『廃墟建築士』の「図書館」の主人公、日野原柚月さん。
超能力を利用したアクションシーンが、なかなかの迫力。
超能力を持った子供を売る親、兵器として利用する国家など、リアルなブラックさが良い感じ。
評価は☆3と4の間くらい。結構好き。 -
【収録作品】研究所/遊園地
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彼らは、孤高なるが故に孤独なのだろうか、それとも、孤独だからこそ孤高なのだろうか。「対」となる相手が存在しないことの孤独が二つの存在を結びつけた。二つの孤独が混じり合い、その海は奥底知れず深く、そして蒼かった。
(P.114) -
三崎さんらしい、「どこからこういう発想が?」という設定。説明しようとすると長くなるので、とりあえず読むべし。そして、その設定が今回はまた、難解で…面白いんだけど、多分私は最後まで理解しきれずでした。でも、スケールの大きな、私は好きな作品です。
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初めての作品で
こんな風だとは思わず・・
中々面白かった -
郷土の作者であり、デヴューの「となり町戦争」から期待して、ほとんどの作品を読んでいるが・・もう期待しない方がいいだろうなぁ~特殊な設定が特徴だが、読んでいて面倒、うんざりの部類。それでも光る場面があったりするので次はと思いながら・・この幻獣みたいに実際の政治状況を浅薄に組み込まれると白けてしまう。頭打ちなんだろうなぁ~
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あり得ない世界を、とてもリアルに理詰めで描く三崎亜記の世界。ストーリーを描くことすら難しいが、異世界への旅に出た気分にさせてくれる。
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途中やった…
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久々の三崎亜記の長編は薄いながらも読み応え十分ずっしりとした読後感をいただきました
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図書館で手に取ってみて「動物を表出」というくだりで、あぁ前に読んだのの続編か!と。案の定詳細は覚えてないけど(汗)突拍子もないのに「さもありなん」な論理的著述はさすが三崎ワールドです。でも主人公の日野原さんにあまり魅力を感じないというか薄いというか…あと、力を失ってしまうという終わり方も残念な感じ。いや、失ったと思われた能力がまた時を経て復活するとか…社長ならあり得そうだな。☆3.5
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日野原さんシリーズの完結になるのかなぁ?
正直もやもやが付きまとい、わかるようなわからんような。。。という感じで一冊読みきりました。
実体のないものを見せるようにする能力、で置き換えて最初のころはよんでいて、それで成り立ったけど、もはや成り立たず、能力をきちんと捉えきれず読んでしまったからそんな感じになっちゃったのかなぁ。 -
ありえないものを 想像したり
ありえない物語を 楽しんだり
ありえない物語に 感情移入したり
それもこれも
人だから できることなんだなぁ
と つくづく思わせてもらえる
久しぶりの
三崎さんの 一冊
勝手に「表出」を
楽しませてもらいました -
一気読了。疲れた…。
非現実の「表出」をメインに楽しめたらよかったんだけど、やはりそこは三崎ワールド。官僚的、お役所ムードタップリ。
本の世界にのめり込む意識を強制的に覚醒させられてる力が終始働いているような、疲れた読書体験となりました。
パラメータ化されたような作品の世界観は嫌いではなかった筈なんだけどな。
三崎作品は、個人的に当たりハズレの振れ幅が大きいです。官僚的・組織的説明が多い作品は、読みながら拒否反応が出ます。非現実で心情表現豊かな描写が多い作品は、お気に入りになります。
たくさん読んできたけれど、そろそろ三崎さん作品は卒業かな〜。 -
読み始めてから、いつだったか以前読んだシリーズの続編だと気づいた。
頭のなかに詳細なイメージを描き、それをあたかも実物が目の前にいるかのように「表出」させることができる、特殊な能力を持った女性が主人公。
いつもながら、現実離れした出来事を、あたかも当たり前のように淡々と描いている。しかも、細部まで論理的にきっちり説明するので、部分的には科学読み物のよう。でも、そのすべてが架空の理論なのだからおもしろい。
きっと、作者は理系頭も兼ね備えた几帳面な性格なのでしょうね。
ひんやりとした無機質な雰囲気が特徴なのだけれど、これくらいの中編になると、もう少し肉付けがほしかった。アラフォー女性が主人公なら、思いを寄せる社長への情などは、もっと濃密に生々しく描いて濃淡をつけると、作風の魅力がより際立ってくるのでは。 -
過去短編で出た「動物園」「図書館」に続く、日野原シリーズの続編。もしかしたら完結。「表出者」という特殊な能力をもつ職業をとりまく、隠された過去と国を巻き込む事件を描く。個人的に好きなシリーズなので、長編はうれしいが完結だとすると残念。
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人とは違うという悲しさと、異端者を受け入れられない人間に悲しさと・・・
特殊能力を失うことでやっと自由に自分の人生を始められるところで落ち着いてしまう結末だけど、
でも、それじゃあ大切なことは何も解決していないようにも思える。
著者プロフィール
三崎亜記の作品
