the SIX

  • 集英社 (2015年3月5日発売)
3.21
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感想 : 72
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784087716023

作品紹介・あらすじ

予知能力で、あした起きることがわかってしまう少女、他人の心の声が頭に流れ込んでくる少年など、特殊な力を持った子供達を描く感動作。文庫『ラバーソウル』も注目を集める著者の久々の単行本。

感想・レビュー・書評

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  • こんな小説も書くのか。

    窮地に追いやられている子どもたちが各編の主役となる連作。

    共通点はただ一つ・・・。

    僕が特にインパクトが強かったのは④。

    鳥肌が立った。

    ヒッチコックの『鳥』を観たときの感触に似ている。

    いずれも逸品で、井上夢人作品には、やっぱり心底、魅せられてしまう。

    【あらすじ】(最初のみ)
    ①あした絵
    最初の三日間、小学二年生の遥香は、23歳でプータローの和真に目も合わせてくれなかった。

    ②鬼の声
    秋子は隣家から聞こえる声が虐待かもしれないと感じ、児童相談所に通報してきた。後ろめたい気持ちとともに。

    ③空気剃刀
    城址公園を歩き回ってもその男の子は見つからない。二年前に施設を抜け出し、現在学校に行っていれば五年生であるその少年が。

    ④虫あそび
    淳志が炎天下の中、目指しているのはあのオンボロ家に違いない。その目的は・・・。

    ⑤魔王の手
    午後10時過ぎに起こったガソリンスタンドの大爆発と炎上は2時間経ってようやく鎮火された。

    ⑥聖なる子
    記者の増山は、飛島に頼まれた気の進まない取材のため、軽い女子高生3人と向かい合っていた。

  • 岡嶋二人作品も、ソロになってからの井上夢人作品も、ずっとハイレベルで面白かっただけに、期待外れ感が大きい。6篇中1篇目を読み終えて、「あれ、おかしいな」、と思いつつ、連作ならではの最後に一捻りがあるのかな、と微かな望みを持ちながら、6篇目まで読み進めけど、期待は裏切られたまま終わりました。
    超能力に対する合理的な説明がない作品は、宮部みゆきの『龍は眠る』とかいろいろあるから、それはそれで許容範囲なんだけど、そういう前提の世界で起きるお話としては、腹落ちするスッキリする理屈が一本通ってて欲しいなあ。

  • 超能力を持った6人の少年少女たちが主人公の物語。
    それぞれが感じる孤独感や苦悩・置かれた状況に胸が痛む。でもそれぞれそばに理解のある大人がいてくれてホッとする。
    短編だからか物足りなさもあったので、グループ結成後の6人も読んでみたい。

  • 超能力を持った子供たちに纏わる物語。
    短編という形なので6人の子供たち、それぞれの紹介といった形で進む。
    一言で言えば、優しい物語であった。
    どこか伊坂幸太郎を思わせる様な空気感を感じた。
    こういう作風も描くんだなという印象。

  • 小品ながらなかなか良かった。特殊能力を持つが故に日常と人に馴染めない子供たち、彼らに接触する大人たちとのドラマがじわりと胸に染み入る。
    ホラーかミステリか、とも思えるような導入部だが作品は一人一人の苦悩やその背景に視点を当てていく。
    大きいタイプの感動作ではないがカチッとした作りでオチもしっかりしていて気軽に楽しめる。

  • 特殊な能力を持った子供たちの話。明日の予知が出来たり、虫を呼べたり、電気を発したり、空気で切れたり、と色んな能力を持つ子供達。その能力でこれからどんなこと出来るかな、と今後が楽しみになる。

  • 連作短編集。ミステリー色は薄めでした。

  • サラサラ読める超能力エンタメ作品。
    面白かったけど、物足りない感じがするのは、読む前から作者の名前でハードルを上げすぎてるからだろうな。反省。

  • とにかくもっと書いて欲しい。
    だってこんなにも面白いんだから。

    面白くて少し胸に来る一冊。
    読書は楽しいと思わせてくれる一冊。

  •  『the TEAM』という似たタイトルの連作短編集があったが、関連はないようだ。本作のテーマは、ずばり超能力。六人六様の能力を抱え、苦悩する少年少女たち。『魔法使いの弟子たち』というはるかに弾けた作品もあるが、これはこれで楽しめた。

     「あした絵」。引きこもる少女の相手を命じられたのは、ニートの青年だった。彼女が一心不乱に描く絵には、秘密があった…。タイトルからばればれですね。普通の大人なら取り合わない。「2人」を救った青年のお手柄に拍手を。

     「鬼の声」。虐待かもという通報を受けた児童相談所のスタッフが、登校していない少年を訪ねてみると…。こちらも何となく予想がつくタイトルか。露骨に厄介者扱いする学校に対し児童相談所に柔軟な同僚がいて、幸いだった。

     「空気剃刀」。もろバレじゃないか。能力に悩んだ末に児童養護施設を飛び出した少年。しかし、彼とて食べなければ生きられない。粘り強くコミュニケーションを試みるこの男性の正体は…。うまく折り合いをつけられるといいが。

     「虫あそび」。いじめに遭っている少年が、偶然ある少女と知り合った。彼が考えた、世にも恐ろしい復讐とは…バレバレですね。先の3人だって大変だが、この少女の能力は、日常生活を送る上で支障がありすぎる…。

     「魔王の手」。ガソリンスタンドの爆発事故現場にいた、記者らしき男性。不可解な爆発状況を探ってみると…。こりゃ、先ほどの少女と同じくらい、いやそれ以上に日常生活が困難か…。姉弟が平穏に暮らす手はないものか。

     「聖なる子」。第6の少女の能力は読んでください。細心の注意の下、6人の超能力者を集めて合宿が行われた。共通の悩みを持つ6人はすぐ打ち解ける。最後の大団円はすごいぞ。それぞれの能力を活用して打開を図る。この最強メンバーなら何でもできそうだ。それだけに、彼らが悪用されないことを願うばかりだ。

  • 超能力モノの内容で面白かったですが、個人的には井上さんの作品は長編ミステリーのほうが読んでいて引き込まれるので、こちらは期待とはちょっと違った作品でした。

  • 自分にも何か突出した能力あるのかな

  • 特別な能力を持つ子供たちのお話。
    能力があるからこその孤独、疎外感。
    最後は、みんなの力をあわせて人を救うことができた。
    続きあったらいいのにな。

  • 超能力を持った子供たちの物語。宮部みゆきの作品でこんなのあったなと思い出した。その子ども版て感じ。

  • サクサクっ

  • 特異能力を持った、6人の少年少女にまつわる短編連作集。明日起こることを絵に描く少女や他人の強い感情が心に流れ込む少年、あたりはありがちな感じもあるけど、虫を招き寄せる幼女(しかも量がハンパない)にはちょっと閉口しました(^_^;)←虫超苦手 空気剃刀少年や超帯電少年も切ないなー……みんな幸せになってほしいなぁ。この作家さんは初読ですね…他のも読んでみよう。☆3.5

  • SF

  • 全6話からなる短編集。
    特殊能力を持った6人の子供たち。
    5話目までは、それぞれの子供達が能力を持て余して周囲に理解されずに孤独を感じたり世間から孤立した生活を送っているが、ラストでは前向きに生きていけるという期待を持たせる結末。
    6話目で6人目登場と共に合宿という形で全員集合。
    全員が力を合わせて知り合いの命を救うお話。

    個人的には、6話目の全員集合の話が好みではなく、6人目も独立したエピソードとして、連作にしない方が良かったんじゃないかなぁと思う。

  • 5月-3。3.0点。
    連作短編。色んな能力を持った子供たち。普通の生活が
    出来ずに、引きこもったり。
    一人一人の能力を調査し、最後は集めて合宿へ。
    合宿先で遭難事故をに遭遇し、力を合わせる事が出来るのか。

    相変わらずの筆力で、あっという間に読めた。
    ラストは想像通りだが、色んなキャラクタが面白い。

  • (収録作品)あした絵/鬼の声/空気剃刀/虫あそび/魔王の手/聖なる子

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著者プロフィール

昭和25年生まれ。昭和57年に徳山諄一との岡嶋二人名義で第28回江戸川乱歩賞を受賞してデビュー。平成4年に『ダレカガナカニイル……』(新潮社)で再デビューした。代表作に『ラバー・ソウル』(講談社)など。

「2020年 『平成ストライク』 で使われていた紹介文から引用しています。」

井上夢人の作品

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