岳飛伝 13 蒼波の章

  • 集英社 (2015年5月26日発売)
3.94
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784087716115

作品紹介・あらすじ

金の新帝は、南宋との対決姿勢を強める。岳飛は南宋軍の侵攻を退け、旧岳家軍、秦容軍と連携しての北上を模索する。梁山泊は南宋水軍に奪われた交易拠点を取り戻そうと、決死の作戦を練っていた。

感想・レビュー・書評

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  • 金国の四代目の帝海陵王が史進の逆鱗に触れた

    史進の逆鱗に触れるということは、わいの逆鱗に触れるということでもあるのだ!

    むがぁー!竹脇無我ー!(# ゚Д゚)

    梁山泊の好漢たちの聖地子午山を狙ってきやがったのよ!
    まぁあっという間に史進遊撃隊に蹴散らされたけどね
    結果今回わいの出番はなかったわけだけど、海陵王にとってこれはある意味幸運でした

    戦の場面が多くなってきました
    あと四巻
    南宋、金そして梁山泊の決戦は近づいている

    そして気になる蒙古という名の「歴史」の存在

    男たちの見た夢も全て「歴史」に飲み込まれてしまうんでしょうか!

    そして未だに主人公感ゼロの岳飛の「盡忠報國」の想いは

    どうなるのよ?!もう!

    • ひまわりめろんさん
      アルグレさん

      さすが!知識人!
      アルグレさん

      さすが!知識人!
      2024/07/30
    • ひまわりめろんさん
      一Qさん

      さすが!地底人!
      一Qさん

      さすが!地底人!
      2024/07/30
    • 1Q84O1さん
      ひま師匠

      地底人てなんじゃい!
      竹脇無我ー!(# ゚Д゚)
      ひま師匠

      地底人てなんじゃい!
      竹脇無我ー!(# ゚Д゚)
      2024/07/30
  • 子午山は梁山泊の象徴。その場面は私のお気に入りです。いつも、何かほっとさせてくれます。
    その子午山を攻める金国を守る史進が今回のハイライトです。決戦前に史進が王進、王母の墓を詣でるなど、今回は読んでいて熱くなりました。

    そして金国は南宋とも戦ったが痛み分け。この様な消耗戦を繰り返し、新たな時代に飲み込まれていくのでしょう。物語はクライマックスに進んでいますがそんな予感がしてきました。




  • それぞれの船の先頭に立って手をあげる李俊。直立して笑う項充。涙が。水軍は最後まで、あの湖にあった梁山泊軍のものなんだね。

    史進が子午山に帰ってきた。
    この場面と出会えて良かった。本当に、水滸伝を読んでてよかった。そう思った。
    (郝嬌が、燕青が笛を聴かせたいと思ってた人は私じゃないってボソッと言うてて、気まずかった)
    史進、強い、武だけじゃない、それを実感した。

    霍洋、ぶるぶる震えてたのに、敵の首取った途端雄叫びあげててかわいい。笑
    まさか源太の活躍を見れるなんて!笑
    孫ニ娘嬉しかったやろうな。。。
    李俊、花栄のように弓を遣い、空を飛ぶ!うぅかっくいぃ!!!!生き残る武人も必要ですよ。

    李俊×瓊英……残念だった。全部うまくは行かないよね。悲しいな。せめて一言気持ちを伝えられていたらよかったのにな。

    程雲、カッコいいねぇ
    ウジュの貫禄もすごいねぇ
    続きが楽しみ。
    コトジがいつ、事実に気づいて、どうなるんだろうか。

  • 史進は子午山で、子ども達と暮らせばよいのに・・・と、何となく思ってしまった。

  • 岳飛と秦容が北へ向けて進発する。

    李俊は沙文島の奪還に向けて南宋水軍と戦闘し、奪還した。

    金国の海陵王は、子午山へ税を課そうとし、梁山泊を挑発して、史進に散々にやられる。

    海陵王が南宋に進軍し、戦争が始まった。

    岳飛編になってから、今後の梁山泊をどう運営していくか、読者も一緒に考えながら読むように感じた。

  • 3.8

    梁山泊の強さをまた見れることが嬉しいのよ。

    デケえ戦も近ければ終わりも近い。
    先に散った沢山の人物に想いを馳せながら残り2巻を読み進めよう。

  • 読了。レビューは最終巻で。

  • 図書館で借りて読んだ。
    李俊、爺さんが空を飛ぶとはなあ。
    日本まで行ったのになあ。
    これからの戦いが気になる。

  • 第13巻読了

    沙門島奪還へ向かって指揮をとったのは李俊。
    狄成とともに今度こそ最後の戦かと思ったが、生き抜いたのは驚いた。
    一方、金軍と南宋との大軍通しの戦いもあったが、こちらは勝負がつかず。そして岳飛は北への進撃が本格的に始まる。
    北方さんは、どう決着をつけるのか楽しみ・・・

  • 張清、清針が遣われているぞ。役に立っている。思っても、口には出さない。一度くらい、張朔を息子だと思ってもいいか。それも、口には出さない。

  • 前巻よりはマシか。何となく結末に向けた方向性も見えてきた。やはり子午山はいいね。

  • 初代梁山泊ともいうべき老人達の活躍が良い。

  • いよいよ金軍と南宋の戦いの火蓋が切って落とされた。岳飛の活躍はないがそれでも熱くなる物語にのめり込んでしまった。

  • 中国宋後期を描く大河小説13巻目。

    オリジンメンバーの老人パワー炸裂の巻でした。
    史進、李俊たちアラセブンが不死身の活躍を見せつけて爽快です。
    もちろん時代がたっているので、あの女性の死や孤児院と化している子午山など寂寥感もあります。
    金は海陵王の暴走が止まらず、次巻では歴史的事実の悲劇に見舞われるのでしょう。
    にしても、岳飛伝なのに岳飛の活躍が持ち越されていて、どのタイミングで爆発するかが見ものです。
    秦容や王清など次世代の親となる予兆も出てきてますし、大きな戦がなくなってきて物足りない部分もありますが、大河的には面白くなってきたと思います。

  • 今回は、ようやくというか岳飛と秦容の連合軍が北進を開始したり、金軍は新帝の海陵王の暴走により、このシリーズで重要な聖地である子午山を襲おうとして史進の逆鱗にふれたり、南宋との対決の図式に入り、それにどう兀朮が絡んでいくことになるのか?や水軍の動きにも変化があり、梁山泊、南宋、金の三つ巴の戦に突入していきそうな展開になってきました。いよいよシリーズ終盤に向け全面戦争状態に突入モードになってきて、今後の展開が楽しみになってきました。

  • 20150801 終わりに向かってだんだん集約してきている、と、思うのだが。壮大過ぎてついて行けない!

  • 李俊は死ななかった。生き残ってしまった。

  • ★2015年7月16日読了『岳飛伝13 蒼波の章』北方謙三著 評価B〜B+

    少々停滞気味だったシリーズの物語が、この巻から再び大きく動き出す。北方氏の中華歴史シリーズは、物語ののダイナミズムと男臭さが一つの魅力なので、この先の展開に期待したい。

    金国の帝 海陵王は、梁山泊の心のふるさとである子午山を奪おうとして、九紋竜史進の遊撃隊に手痛い反撃を食らう。その後、海陵王は体制を立て直して、兀朮(ウジュ)総帥の中核部隊の沙歇(サケツ)、阿剌(アラ)将軍を伴い、総勢10万で淮水を越え南宋へ南下する。一方、南宋は宰相秦檜は、程雲を総帥に11万で守りを固める。

    程雲の果敢に守りつつ、金軍を追い出しにかかる柔軟な攻撃により、金軍は苦戦し、金国内に残留していた兀朮(ウジュ)総帥の援護で危地を脱する。

    インドシナ半島では、以前に南宋軍を撃破した岳飛と秦容が北上して、大理に程近い景曨(ケイコウ)に入り、南宋への侵攻の体制を整える。

    また、北方では、梁山泊水軍の総帥の李俊は、一度南宋の水軍に占拠され、梁山泊の海運物流に大きな支障となった沙門島(渤海)を奪還に成功。梁山泊の誇る日本〜中華〜西域の物流網の再生に大きく貢献する。

  • 海陵王の南征が始まり、岳飛も北上。歴史的にはこの金と南宋の戦いの後は40年ほど戦いのない時代が続くので、多分この戦いで話を終わらせるような気がする。しかし、この戦いは3~4年続くので、まだしばらく話は続きそうですね。
    日本では保元、平治の乱が終わり、平清盛が全盛を誇ってた頃です。また奥州藤原氏も力を持ってた時代でした。

  • 李俊が沙門島を取り戻し,岳飛と秦容が南宋に侵攻し,海陵王が淮河を越えたが,戻る~西遼の執政・母大虫は夷列に即位させると,西の諸部族を糾合し,西夏・蒙古に備えさせる。景嚨を北への拠点とした岳飛と秦容は,岳都を守らせるのを潘寛に,景嚨は荀浩に決めた。公礼の副官には蒼翼を指名した。漳州の近郊にやってきた王清は鄭涼と夫婦になり,笛作りを開始する。金では海陵王が即位し,子午山に課税してきたため,見過ごすことはできない。史進の遊撃隊を出動させた。禁軍は敗退し,兀朮の出動で,膠着した。李俊は沙門島を取り戻すために南宋水軍に挑んでこれを蹴散らしたが,5千が籠もる島に手がつけられない。猟師となっていた源太が船溜まりの石組みを一人で崩したのを見て,李駿は狄成を誘って,砦に火を放ち,降伏させ,十三湊のケイ英を訪問するが,10日前に亡くなっていた。海陵王は,8万の禁軍を率いて淮河を越えて南宋攻略に乗り出すが,軍の総帥になった程雲に痛撃され,退却の道まで閉ざされる。兀朮が乗り出してきて,ようやく帰国の道が開いた~沙門島を巡る争いは終了,金は北からの蒙古の圧力が強くなるはずだが次の巻で? 岳飛と秦容はどこで戦う? 表紙の絵は,狼牙混を持っている南方出身で秦容の従者であった蒼翼か? 裏表紙の熊の毛皮を被った奴は出てこなかったと思う。顔の片側を隠しているのは,秦檜の妻・王妙が護衛につけた桂妍だ!

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著者プロフィール

北方謙三

一九四七年、佐賀県唐津市に生まれる。七三年、中央大学法学部を卒業。八一年、ハードボイルド小説『弔鐘はるかなり』で注目を集め、八三年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞、八五年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を受賞。八九年『武王の門』で歴史小説にも進出、九一年に『破軍の星』で柴田錬三郎賞、二〇〇四年に『楊家将』で吉川英治文学賞など数々の受賞を誇る。一三年に紫綬褒章受章、一六年に「大水滸伝」シリーズ(全五十一巻)で菊池寛賞を受賞した。二〇年、旭日小綬章受章。『悪党の裔』『道誉なり』『絶海にあらず』『魂の沃野』など著書多数。

「2022年 『楠木正成(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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