富士山噴火

著者 :
  • 集英社
3.89
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本棚登録 : 239
感想 : 42
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  • Amazon.co.jp ・本 (488ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087716184

作品紹介・あらすじ

元陸自のパイロット・新居見充は平成南海トラフ大地震で家族を亡くした喪失感とともに生きていた。が、迫り来る富士山の噴火に、御殿場市と自衛隊を巻き込んだ全住民避難に動き出す……!

感想・レビュー・書評

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  • 災害三部作の続編になるのかなぁ。その割には、前の三作のような緊張感もあまりなく、終始、避難に徹した内容は、少し飽きてしまった。もちろん、災害の時の避難は大切なのだけれど、前の三作のインパクトが強いだけに、物足りなかった。でも、今年に入ってからの噴火情報などもふんだんに取り入れられており、災害小説としては、貴重な1冊だと思う。

  • ぞっとするような。フィクションですが噴火は実際になくはない。突然日常が変わることになることを想像して怖くなった。

  • 本日阿蘇山が噴火した。箱根は今も火口付近は規制されている。東日本大震災級の地震は、数年内に火山の大規模噴火を誘発するらしい。富士山の大噴火はいつかは必ず起こる。その際は日本の大動脈である東海道と、経済・政治・人口の中心地、関東への大打撃を伴い、影響は極めて深刻だ。噴火してから避難しても全く遅いわけで、どのタイミングで避難するか、また噴火の影響による経済的損失を、どのようにヘッジするかが個人の行動としては最重要課題だ。あらゆる自然災害に人類はほぼ無力であり、早く逃げることが唯一の守り方である。緊迫したストーリー展開が面白い。この著者のネタは尽きない。

  • ☆5つ!

    本の題名はありふれているかも知れませんが、これはめちゃくちゃ面白いエンターテインメント超感動大作です。面白くて何を書いても中身に触れてしまいそうなのでグッとガマンです。ともかく読んでみてくだされ。(と、またも感想を省略するのであった・・・すまぬ。m(_w_)m)

  • 主人公はもとより御殿場市長も消防も警察も医師も自衛隊も決断力ある優れた人ばかり!感動したけど現実離れしているなあ…

  • 富士山という日本の象徴といえる自然の、美しさの裏に潜む脅威を知り、鳥肌が立つ。
    彼の作品は終わり方がいつも心地よいので安心して読める。

  • 胸が熱くなる。地震大国日本に住む限り考えておかねばならない問題を突きつけられる。
    コロナ問題だけでなく、地震・洪水・火山噴火などわが国では対策を立てておくべきことがたくさんある。しかし、いつ起こるかわからないものに予算はつかない。
    私たちは、自分のことばかり考えるのではなく、将来のあるべき日本のために今自分が何ができるか強烈に考える時期にきている。絶対に読むべき本としておすすめする。

  • 20190221 読了

    覚書 
    美しき山 異変 避難 噴火 火砕流 山体崩壊
    平成南海トラフ地震 
    新居見 充  (娘:奈美恵)  草加 正太郎
    吉川 義正   黒田 久美子  秋山 有紀

    クライシス小説は平和ボケしている自分に警鐘を鳴らす
    ので、この作家さんの本は定期的に読むことにしている
    富士山がもし噴火した場合、我が家方面は火山灰に
    手こずると思われたため、防塵マスク購入(笑)
    ツッコミどころはあるものの、一気読み!
    噴火や地震で本州が分断される事態になった時、日本再生の道は如何に…
    と考えさせられた。

  • 1

  • 富士山噴火
    2018年11月5日

    新居見ニイミ充 元自衛隊ヘリパイロット
    「ふがくの家」施設長52歳
    新居見奈美恵 ナミエ 医師

    延原正造 83歳「ふがくの家」元美術教師

    草加正太郎「静岡日報」記者 高校同級生
    地球物理学科卒業52歳

    ●瀬戸口誠治「日本防災研究センター」副所長38歳
    瀬戸口(松浦)翼 小学二年生

    ●松浦真一郎 元陸上自衛隊一等陸佐 英雄
    LNG船とタンカーの爆発を防ぐも亡くなる

    ●河本( 瀬戸口)亜紀子
    元松浦真一郎夫人 衆議院議員
    ↑三人は神戸出身 高3に阪神大震災経験

    吉川義正ヨシマサ 「ふがくの家」理事長
    父親が富士見総合病院の理事長兼院長
    自身も医者で副院長 経営の才能あり

    狭山 草加のマンションの管理組合の理事長
    市役所の職員

    ●会田紗希子アイダ 同級生スナックのママ

    秋山有紀ユウキ センター火山学者
    短髪の茶髪 黒縁眼鏡 車椅子

    緒形輝夫 奈美恵の恋人 2歳年下 中堅のITのエンジニア 震災センサーの取付

    篠塚雄二 山梨中央大学 教授 火山の権威

    久富義之ヨシユキ 東都医科大学の病院長
    温厚で怒った顔は見たことがない

    加賀 指導医 元救命救助で山本教授の弟子

    久保田晃司 御殿場消防署長
    日に焼けた精悍な顔 均整のとれた体格

    八木慎也 御殿場中央警察署 署長
    高校の二つ下 ホウキからダンプに変わった

    三浦大知 滝ケ原駐屯地トップ
    自衛隊一等陸佐 新居見の元部下

    黒田市長 母は「 ふがくの家」

    前田厚夫 一等陸佐 新居見の元部下

    葉山陸将補 東部方面総監部幕僚長
    新居見の防衛大同期の出世頭

    安藤絵梨 富士見総合病院の看護師
    ピンクのジャンパーに茶髪 20代前半

    山本貴之 関東総合医大教授スキンヘッドのDMAT創立の医者
    以前父とコンビを組んでいた

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著者プロフィール

一九四九年、岡山県玉野市生まれ。九四年「メルト・ダウン」で第1回小説現代推理新人賞、九九年「イントゥルーダー」で第16回サントリーミステリー大賞・読者賞を受賞。他に『ダーティー・ユー』『ミッドナイトイーグル』『M8』『TSUNAMI津波』『東京大洪水』『風をつかまえて』『乱神』『衆愚の果て』『首都感染』『首都崩壊』『富士山噴火』『日本核武装』『神童』『ハリケーン』『官邸襲撃』『紅い砂』『決戦は日曜日』など著書多数

「2022年 『落葉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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