残酷な王と悲しみの王妃 2

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 139
レビュー : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087716337

作品紹介・あらすじ

王も王妃も、泣き笑い、苦しみながら生き抜いた。ルードヴィヒ二世、カルロス四世、アレクサンドル三世妃マリアなど、ヨーロッパの王と王妃の波瀾万丈の人生を、絵画や写真とともに辿る歴史読み物第2弾。

感想・レビュー・書評

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  • 映画「ルートヴィヒ」を観て、彼について書かれたものを読みたいと思い、図書館で借りました。
    この本は初めに、家系図(肖像画付き)が掲載されているので、歴史苦手な人にも読みやすいです。

  • 今までのこの作者の「怖い絵」シリーズはタイトル通り、怖い絵からその背景を読み解くというものだったけど、この本では絵はむしろ文章の色付け的な役割になっている。
    そのせいか、2という続編のせいか、イマイチ内容に興味をもてず退屈だった。
    大体、続編は1に比べて内容がイマイチというものが多いのでこの本もそうなのかもしれない。
    私は1の方は読んでないけど。

    本の内容はヨーロッパ・・・ドイツ、ロシア、スペイン、デンマークの王族たちの史実を絵と共に解説されたもの。
    絵に基づいて・・・というよりは、むしろ絵は史実を書き出した文章を分かりやすくする、いわば添え物のような感じで使われている。

    4章に分かれていて、最初はドイツのルートヴィヒ二世について。
    歴代随一の「美王」として紹介されている彼の姿は肖像絵にも描かれているが、この時代はもう写真の技術があり、写真でもその美しい姿を見る事ができる。
    しかし、同性愛者であり、後に「狂王」と呼ばれるようになる。
    後年の肖像画もあり、それでは分かりにくいけど、太って歯が抜け落ちていたらしい。

    2章はイギリスのエドワード七世とロシアのアレクサンドル三世にそれぞれ嫁いだデンマークの姉妹の話。

    3章は表紙で紹介されているスペインの王家の物語。
    絵を描いたのはゴヤで、絵からも王の愚鈍さや王妃の底意地の悪さが伝わる。
    この章ではこの本の中で最も絵に多くふれている。
    それはスペイン王家がゴヤと大きく関わっていたから。

    4章は精神的に問題のあるデンマーク王、クリスチャン七世とイギリスから嫁いだカロリーネ・マティルデ、王の精神医のストルーエンセの三角関係の物語。
    ここでは中世ヨーロッパではよく見られる残酷な処刑が絵で紹介されている。

    よく言えばきちんとした本だと思う。
    こういう本でありがちな下世話な印象はなく、史実を忠実に描いているという印象。
    多分、ヨーロッパの歴史に興味のある人なら興味深く読めるのかもしれない。
    ただ、私のように知識も興味もさほどない人間には実際にあった事をつらつら書いてるように思えて退屈だった。
    もっと他の、映画なり何なりで歴史をある程度知って興味をもってから読めば面白かったのかもな・・・と思う。

  • 情報が少なければ少ないほど、人は想像し、妄想し、夢想する。

  • 舞台となっている時代と国々において、叔父と姪の結婚は多過ぎるし、同名も多くてややこしいが、著者の書き方がわかりやすいので、この辺りのヨーロッパ史を勉強するのがマイブームになっている。

  • もっと若い時に知ってたら世界史を選択したのに、

  • 1が無かったので2を図書館で借り読みました、時代背景も分かりやすく、名前がややこしくて覚えられないけど、
    王家の哀しさ 儚さが伝わってきて興味深い本でした、次は1 読みます!

  • 2019/5/1 読了

  • 切れ味控えめ。

  • 中野京子さんの作品、記念すべき20冊目となりました。
    今まで読んだ本を振り返ってみると
    彼女の作品は西洋史と絵画を中心に書かれていますが、
    そのテーマによって比重がちがうと思います。

    『はじめてのルーヴル』は絵画重視
    『危険な世界史』やこの『残酷な王と悲しみの王妃』は歴史重視ではないでしょうか。
    『怖い絵』は半々かな?

    この『残酷な王と悲しみの王妃』シリーズは、ヨーロッパの王族ファンにはたまらない本です。
    彼らはひとつの家族のようであり、系図や年表も日本史とちがってあちこち繋がっていますね。

    今回の主役はルートヴィヒ二世、アレクサンドル三世妃マリア、カルロス四世、カロリーネ・マティルデの四人。
    前作より一人少ないです。

    この第四章カロリーネ・マティルデには、すっかり感情移入しました。

    今の私の心にしみこんだ言葉。

    「カロリーネ・マティルデはくじけなかった。ヒステリーも起こさず、泣きもせず、怒りも見せず、頑張り屋の底力を発揮して周囲の好奇の目をやり過ごす。彼女は決めたのだ、やらねばならぬことを絶対にやり遂げてみせると。」

    そして見事に成就するのですが、この後いろいろあって、彼女は愛する人たちとひきはなされ、閉じ込められ、24歳で病死してしまうのです。

    きっかけは夫の主治医であったストルーエンセとの恋。

    彼がまた、私の好み。
    私が「この人のためならなんでもします!」と思ってしまうような人。
    彼は拷問にかけられ、処刑されてしまうのです。

    でも、今回はこの続きがあるんです!

    ストルーエンセとカロリーネ・マティルデの娘、でも王の子として認知された王女の
    子孫五代目にあたる女子がスェーデン王と結婚したため、
    現スェーデン王カール16世グスタフは、
    ストルーエンセの血をひいていることになるのです!

    ノーベル賞授与式では、プレゼンターとしての役割を務めています
    大村智・北里大特別栄誉教授と梶田隆章・東京大宇宙線研究所長に授与されています。

    ストルーエンセさん、あなたのご子孫がこんなに活躍されていますよ。
    良かったですね。

    この式のあった日、スェーデンから私のブログのこのページにアクセスがありました。
    http://nagisa20080402.blog27.fc2.com/blog-entry-320.html

    ここに書いたグスタフ3世はカロリーネ・マティルデの5歳年上だから、
    たがいに名前は知っていたかもしれません。
    もしかしたら、いろいろごたごたがあったかもしれない?

    http://nagisa20080402.blog27.fc2.com/blog-entry-372.html

  • 中野京子さんの本に、もっと若いときに出逢っていたら人生が変わってたかもって思う。高校時代だったら絶対世界史選択してただろうし、大学時代だったらヨーロッパ旅行は全然違ったものになってただろう。
    ノイシュヴァンシュタイン城とか、その時は知らなかったから感慨も全く違ってたよ‼️

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著者プロフィール

中野京子

北海道生まれ。作家、ドイツ文学者。西洋の歴史や芸術に関する広範な知識をもとに、雑誌や新聞の連載、講演、テレビ出演など幅広く活動。『怖い絵』シリーズ(角川文庫)刊行10周年を記念して開催された、2017年度「怖い絵展」では特別監修を務めた。他の著書に『名画の謎』シリーズ(文藝春秋)、『名画で読み解く 王家12の物語』シリーズ(光文社新書)、『美貌のひと』(PHP新書)『怖い絵で人間を読む」(NHK出版新書)など多数。近著に『新 怖い絵』(KADOKAWA)、『画家とモデル』(新潮社)など。著者ブログは「花つむひとの部屋」

「2020年 『中野京子の西洋奇譚』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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