蛮政の秋

著者 :
  • 集英社
3.04
  • (2)
  • (16)
  • (39)
  • (9)
  • (4)
本棚登録 : 183
感想 : 30
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087716382

作品紹介・あらすじ

新聞記者・南のもとに送られてきた、政界を揺るがす一通のメール。送信したと思われる人間は姿を消していた。真相を追い求めた先にあるものとは──。虚実入り乱れる情報社会を捉えた長編。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「警察回りの夏」の続編。
    本社の社会部へ異動となった南のもとに、一通のメールが。そこには、大手IT会社が議員へ送った献金リストが添付されていた。同様のリストは政治家の富永へも。真実を探るべく、南と富永は動き出すが。。。
    民主党のメール問題を思いださせつつも、軸がぶれているというか、バラバラな感じが。ラストも物足りなさを感じてしまった。

  • なかなかに読ませる話...ではあった。のだけれども。最後の最後でねぇ。まあ落ち着く処に、って気もしますけどもw

  • あまり登場人物に感情移入ができない(魅力的な方がいない)ので淡々と読みました。とりあえず3部作とのことなので最後の一冊も読んでみます。

  • 続編だったのかーそうかー

  • 新聞社勤務をしていた作者なだけあって、細かい描写が丁寧でしたね。政界の魑魅魍魎、表現の自由を主張するマスメディア界、相反する世界が繋がる点は何を意味するのか(笑)
    最後の落ちは正義感?ちょっと違和感がありましたが、二転三転四転とスピード感は圧巻です♪

  • 面白かった。最後はやっぱりねという感じだったが。まだ続きそう。

  • 政治記者の「水面下」の動きを描く作品。現実とはこういうものかもしれないが、読者は小説を読んでいるのであり「面白い話」を期待しているのだ。ほとんど何の仕掛けもないお化け屋敷に入ったような、「これでいいの?」な読後感。出てくる登場人物も存在感が乏しく、肝心なところがぼかされていて(というか書きこまれていないので)すっきりしない。これは好みの問題ではなく、作者の力量の問題だと思う。また、この作者の作品をそれほどたくさん読んではいないが、家庭的なシーンが皆無である。ほとんどすべておっさんたちの職場でのみ話が展開される。そもそも女性がほとんど出てこない。申し訳程度に赤城という謎の女とハニートラップの女は出てくるが、あまりに軽い。こんな作品で単行本を出せるということで、作家志望の人に希望を与えるかもしれないが。

  • 3.5 新聞記者と政治家の話し。メディア規制法案をめぐる闘い。

  • 2017_05_07-039

  • 『警察回りの夏』の続編。
    相変わらず、堂場瞬一の小説は煙草を吸うシーンが多い。前回、誤報を打った南は甲府支局を追われ、本社社会部の遊軍記者に。この小説の登場人物で、入れ込むような魅力的な登場人物がひとりも登場しないというのも、ある意味、堂場瞬一っぽいなあ。煙草をやめて、もう十年以上になるが、非喫煙者としては、喫煙者というだけで蔑んだり、偏見の眼差しで見てしまうというのもあるので、登場人物のほとんどが喫煙者だったことも一因かもしれない。再選を目指す西だとかも、人として最悪で、結末はざまあみろよ、となったのだが。
    ストーリーとしては、大手の新聞社が身売りだとか、ネットの規制を政府与党とメディアのトップが密談するだとか、これから近未来として起こりそうなことを塗した内容なのでページを捲る手を止めることができない。
    入れ込む登場人物はいないと書いたが、ひとりだけ、新里が唯一、新聞記者の良心を持ち合わせていたのかもしれない。

全30件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」「警視庁犯罪被害者支援課」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。

「2023年 『ラットトラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

堂場瞬一の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×