日蝕えつきる

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  • 集英社 (2016年8月26日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784087716696

作品紹介・あらすじ

女犯僧らしき流人と懇意になってしまう八丈島の娘、江戸に逃れて夜鷹となった軽井沢宿の飯盛女。天明六年正月元日に起きた皆既日蝕を、見ることなく没した男女の、鬼気迫る五つの暗黒物語。

感想・レビュー・書評

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  • 皆既日食についての話だと思い手に取った

    皆既日食に関係のある話ではなく
    既に極限状態にいる男女5人の最期の時に皆既日食が起こり
    皆既日食が過ぎたあとには亡骸が残るという話だった

    小説を読んでいて目をそらしたくなることはあまりないのだがこの小説は目をそらしたくなることが多くしんどかった

    江戸時代に起きた皆既日食、情報もないだろうから人々は驚いただろうと思って手に取ったがその描写はなかったので他の本を読んでみようと思う

  • 先日読んだ、時代小説ブックガイドから。詳細は忘れたけど、後味の悪い内容、みたいなところに惹かれたんだと思う、きっと。それにしてもまあ、胸糞悪い。5編から成る短編集だけど、どれもがえげつない内容。

  • 短編4作
    どうしたら、これだけ悲惨な物語を書けるのだろうか?
    読めども読めども光明が見えることなく、ただただ落ちていく。
    作者は何を求めたのだろうか?

  • こわい…しゅどうの修業こわい…あと、最後の話はごはん食べながら読む話じゃなかった…。
    けど、とても面白く読みやすかった。普通の歴史小説ではあまり触れられない江戸時代の暗部を描き出した短編集。

  • 第1話「千代」の、夜鷹に堕ちて梅毒で腐り朽ちる様の凄惨さに辟易してたら、序の口だった。
    子供屋に抱えられ、初めての客に壊され、焼き鏝の荒療治で爛れた菊座で客を取らされ続け…てるうちがまだ華だった吉弥。
    穀潰し浪人の長十郎と提重の令閨。どこまでも自己中な夫婦をかき回す新三…は比較的軽めな第3話。
    渡世勝手次第の流人暮らしも凄ましいが、流罪の女犯僧もどきに弄ばれた挙句に自分で掻爬し死んで行く八丈島土着民で村十分の醜女、登勢も憐れ。
    糞尿垢汗血を物ともせず、次二が牢生活と拷問に耐えて無罪を訴え続けられた理由は…。

    綿密な調査に裏付けられた江戸中期の庶民の風俗、語彙の豊かさに支えられた客観的な描写で冷徹なくらい容赦なくその現実を暴く。

  • 救いようのない感じが割と癖になる。似たような話をもっと読みたいと思った。

  • 収録されている5篇がどれも日蝕が終わったときには・・・と救いのないお話しで、まあ無理やりそこにもってきたかなと思うようなお話しもあるけど、とにかく救いがなくて切ない。フィクションだけど、実際にもこんな人生だった人たちは少なからずいたんだろうなあと思うとなお切ない。

  • 救いの無い物語5編。
    あまり知られていない江戸時代の隠れた風俗と、その中で命を落とす男と女。
    どれも本当に悲惨で読むのが辛かった。出来れば創作であってほしい。こんな風に生きたり死んだりしなければ無い人が歴史の中にも存在しないでほしい、そう思って読んだ。
    特に最後の「次二」は、初めてえづきながら読んだ。「胃の腑が痙攣」と文中にもあるが、読んでるこちらも痙攣した。しかしこの一番読むのに辛い話が最後に少しだけ人の心の暖かさを感じさせてくれる。

  • 真っ黒
    読んでいてイタい。

  • あとがき通り、救いのない小説です。
    しかし、きれいごとではない、その時代の暗部を描き出して、人の業を考えさせられます。

  • 天明6年。日蝕がおきたときに命をついえてしまった人々の話。救いがないです。

    罪人と恋に落ち、その子をはらみ、中絶するものの命を落とし、罪人は他の女の元に走ったり、飢饉で両親と妹を食べた男が無実の罪で捕まり、拷問の末死んでしまったり。

    暗い話ばかりなので精神力のある時に。

  • 惨い……

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著者プロフィール

1955年東京都生まれ。89年『ゴッド・ブレイス物語』で第2回小説すばる新人賞を受賞してデビュー。98年『皆月』で第19回吉川英治文学新人賞、「ゲルマニウムの夜」で第119回芥川賞、2017年『日蝕えつきる』で第30回柴田錬三郎賞を受賞。その他の著書に『ブルース』『笑う山崎』『二進法の犬』「武蔵」シリーズ、『浄夜』『ワルツ』『裂』『弾正星』『信長私記』『太閤私記』『対になる人』など。

「2021年 『夜半獣』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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