- 集英社 (2020年7月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (344ページ) / ISBN・EAN: 9784087717242
作品紹介・あらすじ
大きな戦が終わるも、勇者たちはそれぞれに生き延びた。
そして、運命の光と闇が、すべての者に襲いかかる。
モンゴル族の統一をかけた大きな戦いに結着がつくも、敗れた者たちはそれぞれに生き延びる。その中には、命ある限りテムジンの首を狙い続ける者もいた。
テムジンはモンゴル族統一後も、遊牧だけではない生活を見据え、積極的に動く。軍の南の拠点となるダイルの城砦を訪れ、さらに大同府へと向かう。大同府には、かつて一時期を過ごした蕭源基の妓楼があった。そこでテムジンは轟交賈の男と出会う。
しかし、そのような状況下、草原を生きる者たちに激震をもたらす出来事が、ふたたびテムジンを待ち受けていた。好評第八巻。
【著者略歴】
北方謙三(きたかた けんぞう)
1947年佐賀県唐津市生まれ。中央大学法学部卒業。81年『弔鐘はるかなり』でデビュー。83年『眠りなき夜』で第4回吉川英治文学新人賞、85年『渇きの街』で第38回日本推理作家協会賞長編部門、91年『破軍の星』で第4回柴田錬三郎賞を受賞。2004年『楊家将』で第38回吉川英治文学賞、05年『水滸伝』(全19巻)で第9回司馬遼太郎賞、07年『独り群せず』で第1回舟橋聖一文学賞、10年に第13回日本ミステリー文学大賞、11年『楊令伝』(全15巻)で第65回毎日出版文化賞特別賞を受賞。13年に紫綬褒章を受章。16年「大水滸伝」シリーズ(全51巻)で第64回菊池寛賞を受賞。『三国志』(全13巻)、『史記 武帝紀』(全7巻)ほか、著書多数。
みんなの感想まとめ
物語は、モンゴル族を統一したテムジンが新たな国造りに奔走する姿を描いています。大きな戦が終わり、敗れた側の長たちはそれぞれの道を歩み始める中、テムジンはさらなる領土拡大を目指して動き出します。彼の前に...
感想・レビュー・書評
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モンゴリアンチョップである
ご存知上野先生の必殺技である
元々はプロレスラーのキラー・カーンの得意技で、奇声をあげながら両手の手刀を斜めに首元に叩きつける技ですが、上野先生の場合は両耳に沿うように手刀を走らせることで痛さを倍増させており、我々の間では「耳削ぎチョップ」とも呼ばれており、畏怖されておりました
モンゴルあるあるですね
さて北方謙三『チンギス紀』もいよいよ折り返し間近の第八巻
各氏族に分かれていたモンゴル族を統一し、草原の覇者へとひた走るテムジンに、ケレイト王国のトリオル・カンが…
Σ(゚Д゚)
え?上野先生について説明しなさいよって?
いや、ひまわりめろんさんの小学6年生のときの担任の先生やないかーい!
たぶん当時50歳くらいの女の先生やないかーい
「授業中は静かにしなさーい!」とか「喧嘩はやめなさーい」といった奇声をあげながらのモンゴリアンチョップをめちゃめちゃくらいましたよ
もう、ゴリゴリ体罰ですよ
体罰の是非はここでは一旦置くが、とにかく痛い、泣くほど痛い、決して反省はしないけど痛い
おそらく上野先生はテムジンの生まれ変わりだったと思われた
だってあの痛さは騎馬民族じゃないと無理だもの
攻撃力がもう騎馬民族だもの
ちなみに上野先生は怒ると激恐だったが普段(特に女子には)めちゃくちゃ優しい先生で、みんなにめっちゃ好かれてました
卒業生ががんがん会いにくるタイプの先生な
わいもモンゴリアンチョップあほほど喰らったけど卒業してからも自宅に遊び行ってたからな
そんなところもテムジン感あるんよな
さぁ、次巻はいよいよジャムカとの最終決戦となるであろう上野先生!必殺のモンゴリアンチョップがまたしても炸裂するのか!
楽しみ! -
第八巻。
草原を二分する大きな戦が終わり、モンゴル族を統一したテムジンは、さらなる未来を見据えた国造りの為奔走する日々。
一方、敗れた反金連合の長たちはそれぞれに落ち延びていきますが・・。
タルグダイとラシャーンの夫婦は、一旦C・W・ニコル化しているトクトアの元に避難した後、南方へ行き商人として暮らし始めます。
はたから見ると、穏やかなセカンドライフを満喫している感じで、戦に敗北したことで却って様々なしがらみから解放されて良かったのでは・・と思われるのですが、ラシャーンの心中は複雑な様子なので、もしかしたらタルグダイの死期を悟っているのかもしれないですね。
自領に引っ込んだメルキトのアインガは、ジャムカから再連合の誘いを受けるも、慎重な姿勢のまま容易には動かなさそうな様子。
そんな中、虎視眈々と再起を図るジャムカですが、バルグト族のリャンホアとイチャついている間に、フフーとマルガーシがどえらい事になってしまうのですよね・・・不憫なマルガーシがどうなっちゃうのか心配です。
そして話の後半で、ゲリラ的に動き回るジャムカ軍を討伐せよと、テムジンに要請してきたトオリル・カン率いるケレイト王国が出動したテムジン軍を裏切って急襲してくるという展開に!
個人的に、トオリル&セングムの親子は信用ならんと思っていたので、想定より早かったとはいえ“やっぱりねー”という感想です。
で、テムジンもケレイト王国の裏切りは想定の範囲内だったのと、“あの人”が決死の覚悟で通達してくれたおかげで、あっさりと反撃してトオリル・カンも討ち取ってしまいます(物資的な打撃はありましたが)。
そんな訳でモンゴル族統一だけでなくケレイト王国も併合して、一気に領土が広がったテムジン。
いよいよ、ナイマン王国との戦に臨むところでこの巻はここまで。
ナイマン軍に潜んでいるらしい、ジャムカとの決戦も気になるところです。
ところで、今回、テムジンの恩人である大同府の蕭源基が逝ってしまうのですが、その蕭源基が営む妓楼に新しく入ってきた少年・“玄牛”が『楊令伝』で私の“推し”の一人だったキャラクターの孫だったので、思わずテンションが上がってしまいました。
今後、ええ感じで再登場してくれたらいいな・・と、期待しております~。 -
モンゴル族を統一したテムジン。負けた方も黙っていない。トオリル・カンがテムジンを討とうとしたがテムジンはそれに気付きあっさりと返り討ちにする、ケレイト王国を滅ぼす。ナイマン王国との戦いは、弟カサルが指揮をすることになる。時は進み、世代が変わってゆく。
負けた方の一人、トオリル・カン、あっけなかったかなあ。曲者だけれど、テムジンの想定内だったのですね。戦だけでなく、交易や兵站を整えさらに羽ばたいてゆくテムジン。テムジンが見るもの、感じるものが、気になってしょうがない。ざわめく草原、どう進むのか、そして、以前のようでなくなってしまったジャムカとどう戦うのか。トオリル・カンを始め展開が早かったけれど、次巻は戦いの渦なのかな。ナイマン王国も動くしね。 -
今回も大きく動いた。
表舞台から退いた、タルグダイやジャカ・ガンボの出番があるのかも気になる。 -
今回のテムジンはよくしゃべる。しゃべりすぎじゃないかというくらい、しゃべる。元々簡潔な会話のやりとりが多いチンギス紀だけど、今回はテムジンはじめ、さまざまな新時代のメインキャスト達の会話で、これまでの中間決算をしているように思われる。ひとつの時代が終わって、テムジンの戦いも次の次元に移る。その前ぶれとなる第8巻で、皆がおしゃべりになる。次からはまた無口になるかな。
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読了。レビューは最終巻で。
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正直ビックリ。前巻以前まではなかなか進まなかった話が一気に動き出す。いや、すごい。こんなに早くここまで来るとは思わなかった。そしていよいよ大国、ナイマン王国が出て来る。これからまだまだ凄いよ!
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本巻は次の動きへの繋がりであろうか。前半〜中盤は前回の大戦のあとという感じで、それぞれの過ごし方が描写される。
ダルグタイとラシャーンはトクトアの下で傷を癒やして金から南宋の海港に抜け交易を行う。アインガはバイカルの北で勢力回復に全力。ジャムカは流浪してバルグド族に知己を得て拠点化しつつ気を伺う。その妻のフフーは暴漢に殺され、子のマルガーシは出奔。テムジンはジャンダラン族の領域を固めて力を蓄える。ケレイトは勝ったもののイマイチ鈍い動き。トオリルも老い先短い感じになってくる。
ジャムカがケレイトの隊商を襲って砂金を奪い、軍を集めたことで生まれる。これの討伐をトオリルはテムジンに命ずるが、自らも三万の大軍を率いてジャムカ討伐に向かう。これは、そう見せかけて戦に弱いセングムの敵となるテムジンを騙し討ちにする謀略だった。テムジンはその可能性を考えていたが、ジャガ・ガンボの命を賭した脱走による通報で確信し、負けたフリをして、逆に攻め込んできたケレイトをアウラガ近傍で討ち、トオリルとセングムの首を取る。これで、ケレイト領もモンゴル族のものとなる。
そして、その討伐に草原を糾合したナイマン族七万との戦いが始まり、総大将のカサルは引き込んで糧道を立つ作戦を発動したところで本巻は終わる。
なお、ヌオ隊長、蕭源基、モンリク、ソルカンシラなど、最初からテムジンを支えてきた人物が老いて死んでいくのには、一抹の寂しさが残る。但し、テムゲとダイル・アチの子の結婚、ジョチがついに一軍の大将となるなど世代交代も着々と進んでいる。 -
モンゴル統一戦を終え、ともに戦った隣国ケレイト王国のトオリルカンを討つ。戦い続けているが、ジャムカ戦の後なのか凪いでいるかのような静かな戦いであっけない幕切れとなった。そして次はナイマン。チンギスハンは生涯戦い続けていく。モンゴル族拡大期の始まりがこの巻。
なんだろうこの巻あたりから出てきた「戦争の目的」をこの世から戦争をなくすために戦争をするというキングダムの始皇帝と同じ流行り理屈はどこかに嘘の匂いがする。その理屈でいうと、いつかどこかの国が圧倒的な戦闘力で全ての国を占領し地球上の国を1つにすることになる。
ローマ、モンゴル、イギリスができなかった世界統一。誰がいつやるんだろう。
強国ではなくメガ企業の連合体みたいなところが実質的に世界を統治下におき国家や民族を有名無実化する可能性ならあるのかもしれないけど。 -
うーん、もう少し軽く出来るよね~敗れ去ったタイチウト氏のタルグダイは妻に支えられてトクトアを頼り、回復した後は南宋まで行って商いの道で稼ぐ。メルキト族のアインガは様子見で動かない。ジャムカは北のバルグト族の地に至り、ケレイト王国の皇太子セングムが開催した一の帰りを襲って砂金を手に入れ、兵を雇ってテムジンに挑もうとする。ケレイト王国のセングムは臣下の筈のテムジンが目障りで、ジャムカ討伐を命じて、援軍のふりをして背後からテムジンを痛撃するつもりだったが、ジャガ・ガンボの出奔に異変を察知し、負けるふりをして北に退き、本営のアウラガを遅うトオリル・カンとセングムを殺し、テムジンはケレイトを支配下に加えた。ジャムカはナイマン軍に身を潜めたが、テムジンは弟のカサルを総指揮官とした~重く重くさせる癖が北方先生にはあるんです
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<多>
この本一冊にいったい何人の登場人物が居たのか。数えられない事もないが何度やっても間違ってしまいそうで遣るだけ無駄とも思う。たぶん作者や編集者も正解は分からないだろう。別紙で付いている登場人物一覧を見ればすぐわかるではないか!ともっともな事を言われる方もいよう。だが,あの一覧表は本当に正しくこの本に出てくる人物だけを書いているのだろうか。もしかすると別紙とは別の本文の冒頭にも載ってる(同じ筈の)登場人物一覧とすら違っていたしりて。そういう事に気を使いながら読むのもまた楽しい本なのである。 -
また、草原の歴史が大きく動いた、と俺は思います。
タイチトウ氏、ジャンダラン氏に続いてケレイト王国まで、いささか展開が早すぎる気がします(カサルに蹴り倒される)。
さて、水滸伝のような豪傑がたくさん登場するチンギス紀だけど、これは歴史上実際に登場した人物ばかりでどのキャラクターも好きにならずにはいられない。しかし時は無情にも多くの人物を老朽させ、そして亡くならせてしまった。少年だったテムジンがおっさんにもなるわけだ。そしてモンゴルが大きくなる。
昔チンギスハンという名で歴史を勉強したものだけど、草原がどこまで勢力を伸ばしたのかまったく覚えていないし、あえて、この本を読んでる間は調べようとはしない。この本とテムジンと共に、”殿はどこへ行こうとしているのか”、一緒に見ていきたい、これはそんな本なのだ。 -
タタル族の討伐、モンゴルの統一、そして、裏切りのトオルリ・カンと息子センムグ返り討ちにしてケレイトを平定。テムジンは草原の雄となる。軍を整え、武器や馬を準備し、交易や連絡網道路網を整備する…。雌伏の時の周到な準備とその時その時の決断が結実! 第一段階終了。
著者プロフィール
北方謙三の作品

もみじのような可愛い手なの。
もみじのような可愛い手なの。