チンギス紀 八 杳冥

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 79
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087717242

作品紹介・あらすじ

大きな戦が終わるも、勇者たちはそれぞれに生き延びた。
そして、運命の光と闇が、すべての者に襲いかかる。

モンゴル族の統一をかけた大きな戦いに結着がつくも、敗れた者たちはそれぞれに生き延びる。その中には、命ある限りテムジンの首を狙い続ける者もいた。
テムジンはモンゴル族統一後も、遊牧だけではない生活を見据え、積極的に動く。軍の南の拠点となるダイルの城砦を訪れ、さらに大同府へと向かう。大同府には、かつて一時期を過ごした蕭源基の妓楼があった。そこでテムジンは轟交賈の男と出会う。
しかし、そのような状況下、草原を生きる者たちに激震をもたらす出来事が、ふたたびテムジンを待ち受けていた。好評第八巻。

【著者略歴】
北方謙三(きたかた けんぞう)
1947年佐賀県唐津市生まれ。中央大学法学部卒業。81年『弔鐘はるかなり』でデビュー。83年『眠りなき夜』で第4回吉川英治文学新人賞、85年『渇きの街』で第38回日本推理作家協会賞長編部門、91年『破軍の星』で第4回柴田錬三郎賞を受賞。2004年『楊家将』で第38回吉川英治文学賞、05年『水滸伝』(全19巻)で第9回司馬遼太郎賞、07年『独り群せず』で第1回舟橋聖一文学賞、10年に第13回日本ミステリー文学大賞、11年『楊令伝』(全15巻)で第65回毎日出版文化賞特別賞を受賞。13年に紫綬褒章を受章。16年「大水滸伝」シリーズ(全51巻)で第64回菊池寛賞を受賞。『三国志』(全13巻)、『史記 武帝紀』(全7巻)ほか、著書多数。

感想・レビュー・書評

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  • モンゴル族を統一したテムジン。負けた方も黙っていない。トオリル・カンがテムジンを討とうとしたがテムジンはそれに気付きあっさりと返り討ちにする、ケレイト王国を滅ぼす。ナイマン王国との戦いは、弟カサルが指揮をすることになる。時は進み、世代が変わってゆく。
    負けた方の一人、トオリル・カン、あっけなかったかなあ。曲者だけれど、テムジンの想定内だったのですね。戦だけでなく、交易や兵站を整えさらに羽ばたいてゆくテムジン。テムジンが見るもの、感じるものが、気になってしょうがない。ざわめく草原、どう進むのか、そして、以前のようでなくなってしまったジャムカとどう戦うのか。トオリル・カンを始め展開が早かったけれど、次巻は戦いの渦なのかな。ナイマン王国も動くしね。

  • また、草原の歴史が大きく動いた、と俺は思います。
    タイチトウ氏、ジャンダラン氏に続いてケレイト王国まで、いささか展開が早すぎる気がします(カサルに蹴り倒される)。
    さて、水滸伝のような豪傑がたくさん登場するチンギス紀だけど、これは歴史上実際に登場した人物ばかりでどのキャラクターも好きにならずにはいられない。しかし時は無情にも多くの人物を老朽させ、そして亡くならせてしまった。少年だったテムジンがおっさんにもなるわけだ。そしてモンゴルが大きくなる。
    昔チンギスハンという名で歴史を勉強したものだけど、草原がどこまで勢力を伸ばしたのかまったく覚えていないし、あえて、この本を読んでる間は調べようとはしない。この本とテムジンと共に、”殿はどこへ行こうとしているのか”、一緒に見ていきたい、これはそんな本なのだ。

  • しかしな、ジャムカとテムジンがこんなに敵対してしまうとは。静かに漂う二人の友情。テムジンのしたたかに進める未来への戦略が楽しみだ。

  • タタル族の討伐、モンゴルの統一、そして、裏切りのトオルリ・カンと息子センムグ返り討ちにしてケレイトを平定。テムジンは草原の雄となる。軍を整え、武器や馬を準備し、交易や連絡網道路網を整備する…。雌伏の時の周到な準備とその時その時の決断が結実! 第一段階終了。

  • モンゴルの快進撃が始まったけど、ここから先の征服はどういう描かれ方するのか気になる。次巻はジャムカとの最終決着かなぁ。

  • 累積している登場人物が多過ぎるけれどちょっと読み進めるとすぐ物語に入り込める。
    いよいよ、ケレイト王国をも手中にして行くテムジンの快進撃が止まらない。

    しかし、敗者となって行く者たちにもひとりひとりの辛いドラマはもちろんあるし、誰にだって死はやってくるし。
    年月が経てゆくということの象徴のように老いを受け入れ没して行く者たちはあるし。
    辛い別れも嬉しい邂逅も経て人生は繋がって行く、テムジンの物語というよりも、人間すべての歴史の物語とも言うべきか。

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著者プロフィール

北方謙三

一九四七年、佐賀県唐津市に生まれる。七三年、中央大学法学部を卒業。八一年、ハードボイルド小説『弔鐘はるかなり』で注目を集め、八三年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞、八五年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を受賞。八九年『武王の門』で歴史小説にも進出、九一年に『破軍の星』で柴田錬三郎賞、二〇〇四年に『楊家将』で吉川英治文学賞など数々の受賞を誇る。一三年に紫綬褒章受章、一六年に「大水滸伝」シリーズ(全51巻)で菊池寛賞を受賞した。

「2019年 『魂の沃野(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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