悪い姉

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 59
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087717259

作品紹介・あらすじ

「平穏な生活のために、姉を殺すことにしました」

三月生まれの倉石麻友と、四月生まれの姉・凛。
ふたりは生まれの近い年子のため、同学年として同じ高校に入学した。高校二年生になった春、麻友は姉を殺す計画を立てる。姉は誰もが振り返るような美少女だが、実は意地悪で残酷。幼いころからいじめなどの問題行動を繰り返していた。
ずっと「毒姉」との決別を夢想しては敗れてきた妹の、試行錯誤の行方は?
そして、妹自身が抱え続ける罪とは――。
思い込みから解き放たれ、自由へと向かう物語。

【著者略歴】
渡辺 優(わたなべ・ゆう)
1987年宮城県生まれ。大学卒業後、仕事のかたわら小説を執筆。2015年に「ラメルノエリキサ」で第28回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。著書に『自由なサメと人間たちの夢』、『アイドル 地下にうごめく星』がある。

感想・レビュー・書評

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  • 一気に読めた。
    妄想の中で姉を殺そうとするシーンは、今度こそ現実か?と毎回ハラハラしてしまった。

    高校2年生の麻友は、幼い頃から毒姉、凛に数々の残虐な仕打ちをされてきた。家でも学校でも常に姉に怯えた生活に嫌気がさして、殺意を認めるように。
    殺したいくらい大嫌いでも、家族だから簡単に離れられない…そんな葛藤の中で、実は姉のことが好きだという気持ちに気付き、姉から自由になるために一歩踏み出していく。

  • 面白かった。
    私が今まで出会った人のそれぞれの嫌いなところを全て足して煮詰めたような性格のお姉ちゃんには読んでいる中でかなりの嫌悪感を抱き、特に中学時代に姉が同級生を虐める場面や2人でお買い物に行って理不尽に逆切れする場面は、昔のクラスメイトや兄弟の事が思い浮かんだ。久しぶりに顔を歪めて本を読んだ気がする。
    劇的な最後ではなかったけれど、高校生が出来る範囲でいちばん正しい反抗だと思った。
    今はまだ姉の呪いから解放されずにいるけれど、これから麻友ちゃんにはしあわせになって欲しい。

  • 世の中に溢れる一見似た感じの供給とは、やっぱりちょっと違うんだ。
    そういうところがすきだし、そういう作者さんだともう認識してしまっている。

    途中、ちょっと、素子さんみたいだったー

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著者プロフィール

渡辺優

1987年宮城県生まれ。大学卒業後、仕事のかたわら小説を執筆。2015年に「ラメルノエリキサ」で第28回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。他の著作に『自由なサメと人間たちの夢』『アイドル 地下にうごめく星』『悪い姉』がある。

「2020年 『クラゲ・アイランドの夜明け』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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