チンギス紀 十一 黙示

著者 :
  • 集英社
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感想 : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087717631

作品紹介・あらすじ

チンギス、ついに梁山湖へ。
そこは、吹毛剣を持つ男が「替天行道」の旗を受け継いだ場所だった。

チンギス・カンは、弟や息子たちと共に金国に大軍で遠征し、攻城戦をおこなっていく。対する金国は、定薛を総帥とする防衛軍を組織し、福興が軍監に就く。ホラズムの皇子ジャラールッディーンは、ジャムカの息子マルガーシらと共にサマルカンドに戻る。マルガーシはアラーウッディーンに謁見を果たした。そしてチンギスは任城に進軍した際、旗を出さずにある場所へと向かう。そこにはかつて漢たちが集まった湖寨があった。好評第11巻。

【著者略歴】
北方謙三(きたかた けんぞう)
1947年佐賀県唐津市生まれ。中央大学法学部卒業。81年『弔鐘はるかなり』でデビュー。83年『眠りなき夜』で第4回吉川英治文学新人賞、85年『渇きの街』で第38回日本推理作家協会賞長編部門、91年『破軍の星』で第4回柴田錬三郎賞を受賞。2004年『楊家将』で第38回吉川英治文学賞、05年『水滸伝』(全19巻)で第9回司馬遼太郎賞、07年『独り群せず』で第1回舟橋聖一文学賞、10年に第13回日本ミステリー文学大賞、11年『楊令伝』(全15巻)で第65回毎日出版文化賞特別賞を受賞。13年に紫綬褒章を受章。16年「大水滸伝」シリーズ(全51巻)で第64回菊池寛賞を受賞。20年に旭日小綬章を受章。『三国志』(全13巻)、『史記 武帝紀』(全7巻)ほか、著書多数。

感想・レビュー・書評

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  • 今回はいろいろな人物の物語が動いた。今までのチンギス紀の重さが薄れ、前向きな明るさが感じられるのは新鮮だ。コロナな時期だから、北方さんが敢えて重くならないように前向きなメッセージを込めたというのは、都合の良すぎる解釈だろうか?

  • モンゴルも統一され次なる闘いは金国。
    とは言え、以前からの登場人物が気になるところでもあるし、ぞくぞくと増えてゆく登場人物も覚えきれなくなってきているし…
    チンギスハンはもう、象徴として存在していて広大な場所の何処に場面が跳んでもこれまでの国や地方や人物たちがそれぞれのストーリーを編みつづけているので一個人のワタクシとしては追いかけきれず把握できなくなってくる。
    ただ、時間が許せばまた14歳のテムジンと一緒に旅に出たい!

  • 金国を攻めるも一時退却。戦には負けたが、息子との絆を強める。自分のルーツである梁山泊。それは熱き思いに駆られた漢たちの戦い。全てを背負いまた、金国を攻める次巻が楽しみに待つ。

  • ホラズム・シャー朝が現れた。カタカナ名がわらわら出てきて話がどんどん広大になっていく。モンゴル国が勢力を伸ばすんだからそうなるんだけど、キャト氏時代がなんだか懐かしいなぁと思い始めるようになった。まだ草原の民が統一してなかった頃が一番読みごたえがあったように思う。テムジンがチンギスになってからなんとなくこのシリーズを読むのに拒否感が湧き出ている。
    金国を相手に戦い始めている事にまったくわくわくしていないのかと言えばそうではないんだけど、それでもタルグダイの名が出ると、おー頑張ってるなとか、ジャムカの子が出てくるとちょっとうれしくなる。トクトアなんか名前しか出てこないのにまだ登場してるんだと安心してしまう。まだモンゴルはこの先も勢力を伸ばすので今出てきている国国も滅び、また先の世界が広がるんだけどどんどん寂しくなってくる。
    そしてどうしても北方さんは水滸伝が好きなようで梁山泊が外せないらしいw
    水滸伝は横山光輝の漫画だけしか読んだことないが、小説で北方さんの本は読もうとは思わない。
    「~、と俺は思います」のセリフがどの武将からも吐かれるのはこのチンギス紀シリーズだけでおなかがいっぱいです(笑)

  • 読むのが辛くなってきたなぁ~15万の大軍で金に侵攻し駐留しづけるモンゴル軍の中で、長男のジョチと四男のトルイはそれぞれ1万騎を引き連れる遊軍を命じられ、よい働きをするようになった。金は青州の義勇兵を用いて50万の大軍を出してきたが、モンゴルはこれを撃破。総帥の定薛も討取られたが、金の中枢を担う福興は、完顔遠理を副官にしたいという定薛の願いを朝廷が拒否したからと考える。福興は完顔遠理に総帥になるように説得するが、遠理は代えを含めて一万五千騎の部隊創設を願う~もうすぐ終わりですよね。金国を征服する(1234)前に、西夏(1227)・ホラズム(1231)をモンゴルは従えるんだけど、チンギスの没年は1227になっているのですよ

  • チンギスがついに梁山湖へ到達、大水滸伝と物語が重なり始める?金国へ侵攻するも、国の勢いが違いすぎて勝負にならない。強大な相手だけに戦はまだまだ続くのだろうけど。ホラズム・シャー国のジャラールッディーンやジャムカの息子マルガーシはどう絡んでくるのだろう。地図の広がりや国名の変化、世代交代が時の流れを感じさせる。

  • 中華の歴史の流れとして宋に女真族が進攻して金を作り、南に南宋が残り、今度は朽ち始めた金にチンギスハンが進攻してくるその時代の話。

    このチンギス紀の最大の特徴は、最初は宋の腐敗に戦いを挑んだ梁山泊の第2世代、棟梁楊令の養子だった北へ向かった胡土児が玄翁として登場し、その実の子はテムジンだったので、テムジン=チンギスが吹毛剣を受け継いだという設定。

    もちろん史実的に無理があるうんぬんと感じる人もいるだろうが僕は楽しい。

    今回の黙示には、なぜかちょいちょい梁山泊の話しが語られるが、懐かしい気持ちになるし、そもそも梁山泊だって相当フィクションな訳だから、別に大した問題ではない。北方氏が書く水滸伝の末裔としてのテムジンでいい。

    宋江、晁蓋で始まり、呼延灼、林冲、史進で戦い、楊令に引き継がれ胡土児からテムジンにつながっていく物語がずっと続いていきますように。

  • <正>
    さて何を書こうかと考える。大概は読んでいるうちに,あそうだこの件ではこういう事を思ったなぁ,などと考えついて何がしか書いている。がしかし今回は思い浮かばない。仕方ない”チンギス・ハン”についてでも書こうか,と思ったら,この様にもう既にかなりの文字数を書いていた。これでいいや今回の正しい読書感想文は。すまぬ。

  • ついに1000冊超えた❗️記念すべき一冊が北方謙三氏の書とは❗️史記、岳飛伝、楊令伝と続く長編チンギス紀11巻。当巻にも懐かしい吹毛劍や替天行道の志、梁山泊の言葉が出て来る。当巻では金国との大きな戦さが眼を見張る!これからも楽しみにします。

  • ここに来て梁山泊への言及が増えてきた。今シリーズ終わってもまだ続いたりするんだろうか…

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著者プロフィール

北方謙三

一九四七年、佐賀県唐津市に生まれる。七三年、中央大学法学部を卒業。八一年、ハードボイルド小説『弔鐘はるかなり』で注目を集め、八三年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞、八五年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を受賞。八九年『武王の門』で歴史小説にも進出、九一年に『破軍の星』で柴田錬三郎賞、二〇〇四年に『楊家将』で吉川英治文学賞など数々の受賞を誇る。一三年に紫綬褒章受章、一六年に「大水滸伝」シリーズ(全五十一巻)で菊池寛賞を受賞した。二〇年、旭日小綬章。『絶海にあらず』『魂の沃野』など著書多数。

「2021年 『悪党の裔(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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