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  • 集英社 (2021年10月5日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784087717662

作品紹介・あらすじ

全六章。読む順番で、世界が変わる。
あなた自身がつくる720通りの物語。

すべての始まりは何だったのか。
結末はいったいどこにあるのか。

「魔法の鼻を持つ犬」とともに教え子の秘密を探る理科教師。
「死んでくれない?」鳥がしゃべった言葉の謎を解く高校生。
定年を迎えた英語教師だけが知る、少女を殺害した真犯人。
殺した恋人の遺体を消し去ってくれた、正体不明の侵入者。
ターミナルケアを通じて、生まれて初めて奇跡を見た看護師。
殺人事件の真実を掴むべく、ペット探偵を尾行する女性刑事。

道尾秀介が「一冊の本」の概念を変える。


【著者プロフィール】
道尾秀介(みちお・しゅうすけ)
1975年東京都出身。2004年『背の眼』でホラーサスペンス大賞特別賞を受賞しデビュー。07年『シャドウ』で本格ミステリ大賞を、09年『カラスの親指』で日本推理作家協会賞を、10年『龍神の雨』で大藪春彦賞を、同年『光媒の花』で山本周五郎賞を、11年『月と蟹』で直木賞を受賞。その他の著書に『向日葵の咲かない夏』『鏡の花』『いけない』『雷神』など多数。

感想・レビュー・書評

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  • ゆるやかに繋がった連作短篇集はよく見る試みだが、本作はどの章から読んでも自由(!)だという。
    作者曰く「読む人によって色が変わる物語」。

    各話は重くもなく読みやすい。

    私は一つ目は適当に、二つ目以降は繋がりが強そうに思える順に読み進めた。
    全てを読み終えた後、このエンディングで締められて良かったと感じた。希望を示すものだったから。

    作者の言う通り、読む順番によって印象は変わるだろう。特に、最後の章にどれを選ぶかが大きい。

    果たしてどのラストシーンに出会えるか。720通り楽しめるといっても、やはりセレンディピティは一度きり。初読みが大切。
    是非あなたも読んでみてください。



    以下、私が読んだ順。
    ・「魔法の鼻を持つ犬」とともに教え子の秘密を探る理科教師。 (『名のない毒液と花』)

    ・殺人事件の真実を掴むべく、ペット探偵を尾行する女性刑事。 (『眠らない刑事と犬』)

    ・定年を迎えた英語教師だけが知る、少女を殺害した真犯人。 (『笑わない少女の死』)

    ・ターミナルケアを通じて、生まれて初めて奇跡を見た看護師。 (『消えない硝子の星』)

    ・殺した恋人の遺体を消し去ってくれた、正体不明の侵入者。 (『飛べない雄蜂の嘘』)

    ・「死んでくれない?」鳥がしゃべった言葉の謎を解く高校生。 (『落ちない魔球と鳥』)

    • mayureneeさん
      なるほどセレンディピティ。。。
      最近気になる言葉です
      なるほどセレンディピティ。。。
      最近気になる言葉です
      2023/12/22
    • Tomoyukiさん
      このコメントをいただけたのもセレンディピティかもしれません。笑
      って思って生活してると毎日楽しいです(^^)
      このコメントをいただけたのもセレンディピティかもしれません。笑
      って思って生活してると毎日楽しいです(^^)
      2023/12/22
    • mayureneeさん
      すばらしい返し!
      その考え方はすごくいいですね
      またなるほどと思いました
      すばらしい返し!
      その考え方はすごくいいですね
      またなるほどと思いました
      2023/12/22
  • 六篇の短編からなる連作短編集。
    読む順番によって物語が変わるという作品。
    自然数=Nとすると、パターンの数はその階乗でつまりNが六の場合は六×五×四×三×二×一で七百二十通りの読み方ができるというものです。

    私はよくわからないので、前から順番通りに読みました。
    一編ずつ互い違いに上下逆さまに組み合わされている何とも不思議な作りの本。
    何か必然性があったのでしょうか。
    世界を広げるということなのかな。
    登場人物の一人とか二人が、また違う作品に同じ役柄で再登場して巡り巡っています。

    全体的にミステリーというより純文学のような雰囲気があったように思います。
    特に「笑わない少女の死」「消えない硝子の星」。
    事件がどういう数奇なものだったかというより、その事件が起きたときの人物の気持ちに重点をおいているように感じました。

    その中で「飛べない雄蜂の嘘」は、ちょっと昭和の匂いがして今は亡き作家連城三紀彦さんの『戻り川心中』を何だか連想したと言ったら褒めすぎでしょうか。

  • 読む順番で物語が変わる小説。とてもすごいと思った。まだ、1つのパターンしか読んでないので他のパターンもよみたい!暇なときは720通りコンプリート出来るように頑張る!

  • 6つの短編、どの順番で読んでも良いという仕掛け。同じ人物が時系列を飛び越えて出てきて全て面白く読めた。一番最後に読んだのが、終わります、という感じがしなかったのが残念。

  • 一言で言えば6作の連作短編集。

    それぞれの話に少しずつ登場人物が被るため、読み終えるとどことなく繋がりを感じるが、その結果何かが見えてくることを楽しみにしていたのですが...

    多くの読者は順番通りに読まれたみたいですが、私は天地を逆にし、前から読み進め、3話読み終えた後に再び天地を逆に。

    つまり、2→4→6→1→3→5の順番で読んでみました。

    全てのパターンを試せば720通り。

    せめて2度読みしてみたい!って思えるとよかったのですが、残念ながら私は1度で終了ですかね^^;

    説明
    全六章。読む順番で、世界が変わる。
    あなた自身がつくる720通りの物語。

    すべての始まりは何だったのか。
    結末はいったいどこにあるのか。

    「魔法の鼻を持つ犬」とともに教え子の秘密を探る理科教師。
    「死んでくれない?」鳥がしゃべった言葉の謎を解く高校生。
    定年を迎えた英語教師だけが知る、少女を殺害した真犯人。
    殺した恋人の遺体を消し去ってくれた、正体不明の侵入者。
    ターミナルケアを通じて、生まれて初めて奇跡を見た看護師。
    殺人事件の真実を掴むべく、ペット探偵を尾行する女性刑事。

    道尾秀介が「一冊の本」の概念を変える。


    【著者プロフィール】
    道尾秀介(みちお・しゅうすけ)
    1975年東京都出身。2004年『背の眼』でホラーサスペンス大賞特別賞を受賞しデビュー。07年『シャドウ』で本格ミステリ大賞を、09年『カラスの親指』で日本推理作家協会賞を、10年『龍神の雨』で大藪春彦賞を、同年『光媒の花』で山本周五郎賞を、11年『月と蟹』で直木賞を受賞。その他の著書に『向日葵の咲かない夏』『鏡の花』『いけない』『雷神』など多数。

  • どの章から読み始めてもいい、最後はどの章で終わらせてもいい。読む順番によって変わる物語。

    初めての体験だった!
    はじめから読まないなんて何だか悪いことをしている感覚だったけど、せっかくなのでわざとめちゃくちゃな順番で読んだ。

    2つ目の話を読んだ時、脇役の人に「あ!この人知ってる!」となり、章が進むほどその知り合いが増えてきて面白い。

    まるで初めて会った人と話してたら、突然知り合いの名前が出てきた感じ⁉
    なるほど、読む順番によって知ってることの順番も変わるのね。

    面白い体験であっという間に読んでしまった。未読の人にオススメしたくなる本。
    よくこんなこと思いつくなぁ。
    読者を驚かせよう、楽しませようとしてくれる作家さんが自分は好きなんだと気付く。
    道尾秀介さんは『カラスの親指』でも驚いたので、また道尾さんの本を読みたい。

    (犬の話は辛かった)

  • 私が読んだ順番はもしかして正解だったのでは!?
    伏線だったもの?が見事に全て集約されていたぞ。
    あれもこれも全部が繋がったぞ。

    えーでもさー、えー。
    どれも悲しくて。
    これだけ読んだら比較的ハッピーエンドだったと思えるかもしれない。
    でも他のを読んで色々知ってしまったからなぁ。
    ハッピーエンドと言っていいものか…

  • まだ正確には、全部読んでないんですけど720通りある中で82通りしか読んでないけどどこから読んでも内容が分かるなんてすごい面白かったです。

  • 私が読んだ順はとてもザワザワした後グッとくるという最高な展開で、この順で読んで良かったと思う。
    でも、他の順で読んでもきっと、この順で読んで良かったと思うのかもしれない。

  • 2025/6/8読了
    6つの章(物語)を任意の順番で読めるのだから、720通りの読み方がある訳で、一通りで“読了”として良いものか? 尤も全通り制覇には、年間目標80冊/年ペースで読んだとしても、9年かかることになるが……。
    各話異なる主人公(語り手)による異なる物語では、主人公は何かしら過去の影を引き摺り、トーンは暗め(作中天気も、ほとんど曇りか雨の印象である)。物語が終わっても明確な解決は得られないが、最後の方でみられる“光の花”は希望の象徴なのだろうか? 主人公を含めた登場人物や出来事は他の話とも重なる所があって、各話は緩やかに繋がっている。言い換えれば、ほぼ同じ場所・時を共有する作品世界で、複数の視点からの物語が(ほぼ)同時進行していて、ある話で語られていなかった出来事の詳細が、他の話で語られるという構造にもなっているので、各話を読む順番で物語の展開の仕方も変わってくるという仕組みなのだろう(我々は複数の物語を“同時に”読むことは出来ないから、どうしても順番を付けなければいけない)。おそらく、順番によっては展開が平板で余り面白くなかったり、意外性に富んだものになったりするのだろうが、どう読んだらそうなるのか“研究”しようにも、初読時の印象が一番になってしまうと思う。一度読んだ時点で、719通りの印象が永遠に得られなくなる本、と思うと結構――空恐ろしいくらい――凄い作品だと思う。


  • 6章ある短編をランダムに読んで何通りにもなるという面白い仕組みに見事にハマりました。
    短編の登場人物がどの章にも少しずつ関わるっていう構成は今となってはありがちだけど、ランダムに読んで楽しんでねっていう読者にあてた楽しみ方は秀逸。
    私は253614の順で。
    2スタートの最後が4ってのが大正解だった!
    登場人物の1人の現在からスタートして過去の話で締まるストーリーになり、これが異なる順番だったらこんな気持ちにならないだろうなって思う。
    Nというタイトルにも納得だし、最後は4で締める。おすすめです。

  • どこから読んでもいいと言われても、きっと順番通りに読むのかなーって思ってたけれど、せっかくなので読んでみたいと思う物語を選んでランダムに読んでみました。

    物語が微妙に繋がってて、あの物語に出てくるあの人のことかってなって楽しかったです。私は最後に「消えない硝子の星」を読んだのですが、この物語が1番好きでした。美しくて泣けた。全てを分かった上で、この話を読めて良かったです。

    読んだ後に考察見たらもっと面白かった!全然分かってなかった。なるほど、そういうことかってなったよ。

    また記憶が無くなった時に、もう一度違う順番で読んでみたいと思いました。

    読んだ順番:鳥→花→犬→蜂→少女→星

  • 読む順番を変えるだけで物語の世界が変わる、というユニークな手法の一冊。
    6編からなる連作短編集。どの短編から読み始めようか迷ったけれど、取り敢えず順番通りに読んでみた。

    ペット探偵、ベテラン英語教師、野球部員、ニシキモ、ルリシジミ。各短編の中で印象的に登場する単語は話が進むにつれ鮮明な色を成してくる。
    そしてそれらの繋がりが分かると同時に、儚く切ない気持ちがじわりじわり押し寄せる。

    雲の隙間から差し込む眩い光の花。真っ暗な海面に咲いた奇跡の花が、途方もなく塞いだ気持ちを仄かに照らす。
    犯してしまった過ちを悔やむ気持ちを、そっと慰めるように。

    数年後に読む順番を変えて再読してみたくなる短編集だった。また違う感想を持つことに期待して。

  • 6つの章をどこから読んでも良く物語のかたちが720通りと気を照らすには面白いのですが正直、中味が薄く感じました。
    ちなみに私は2→4→6→5→3→1の順で読んでみましたが順番を違っていたら違う感想だったかもという印象もあります。(1は最初に読むべきだったかな)

    個人的には英語が話せない英語教師が一番共感しました。

  • 「Nって小説知ってます?」会社の子にそう話しかけられた。
     「うん。なんか720通りの読み方が出来るらしいね。面白そうだよね。気になってた。」と話した4,5日後に購入して読み始めたと教えてもらった。
     
     前置きからお分かり頂けるかと思いますが、皆様の予想通り貸して頂けることになった。ありがとうございます。気になってた小説、著者の方ということで読み始めたのですが、道尾秀介さんははじめましてで、とにかく驚いたのは読みやすさだった。遅読の私が驚くような速さで読み終わった。

     話は6編からなる短編集で、少しずつ繋がっている。背骨となるキーワード的なものが一つあって、表情を変えながら魅せてくれる。

     読む順番は読者に委ねられる形で、720通りもあるので楽しさは一度読んだだけで決めつけてはいけないと思うのですが、一回目に読む順番って意外と大事なんじゃないかなと思った。ので、全体で言うなら星3つ。一つ一つの内容は好みでした。
     
    一編ずつ文字が逆さに印字されているので、スピンを反対に挟む作業が初めての経験で新鮮でした。いつもの方向が良いな(笑)

  • 本書は今まで読んできたどの小説よりも異質でした。

    みなさんご存知かもしれませんが、本書は読む順番が準備されていません。

    6つの異なるストーリーを自分で組み立てていきます。

    普段読んでいる小説がコース料理だとするなら

    本書はビュッフェスタイルです。

    並んでいる6つの料理を自分で好きな順番で食べられます。

    私はあらすじを見て「面白そう」と思った章を後回しにして読みました。

    これまで小説を選ぶ際の基準は表紙が好み、筆者にが好き、口コミが良いなど、本の内容に惹かれて購入してきましたが、

    本書は「本の構造」に惹かれました。余り衝動買いはしない主義ですが、本書は前情報なしで手に取ってすぐ購入しました。

    読了後の感想ですが、この独特の構造は正直私には合わなかったです。

    といってもストーリーは面白く様々な人生が描かれており内容は満足でした。

    私が満足できなかったのは、自由度の高い本書の構造です。性格的な部分が多いのでしょうが、私はどうしても「正解」があったほうがスッキリするタイプみたいでした。このような人には相性は悪いかもしれません。

    しかし、自由が好きな人や創造が好きな人など物語の考察を楽しめる方には素直にお勧めできます。


  • ひとつひとつの内容はとても面白かった。全体的に悲しくて切ないイメージが漂っているけど、光の花が希望に繋がっていて美しかった。ペット探偵のキャラが好きだったし、吉岡に対する愛情も素敵だった。
    でも、本を逆さまにして読むのはどうなのかな?栞紐を逆に使うのも妙な感じだし、何より、いつも読み終わった部分の厚みと、これから読む部分の厚みを確認しつつ、栞を挟んで本を閉じる、、、という楽しみというか感覚が味わえない。長年、単行本は保管に場所を取るから読まず、文庫本のみ。最近では電子書籍やaudible。でも最近、図書館に通い出してからというもの単行本を読む楽しさに今更ながらハマっていたというのに、ちょっと残念だったなぁ。

  • このような仕掛けのある小説を初めて読んだ。
    本を世話しなく回転させたり、ブックカバーを逆さにして読んでる姿はさぞ怪しかっただろう…
    私は1から順に読んでいったけど、別の話から読むと人物像ががらりと変わって面白いだろうなと思う。
    すべてではないけど、話が少しづつ繋がっている短編は好みです。
    タイトルの由来も途中で明かされて、なるほどとなった。
    特に好きだったのは「落ちない魔球と鳥」「消えない硝子の星」
    どちらもハッピーエンドとは言いがたいけど、なぜか心には残ったな~。
    風景とかの描写が美しい作家さんでした。

  • ただただすごい。面白い。さすが道尾秀介さん。
    単行本のカバーを外すと、ひっくり返っても同じ絵柄で、1章ごとにクルクルひっくりかえしながら読むのが新体験で楽しい。
    そして、仕組みが面白いだけではなくもちろん物語としても面白い。触れ込みどおり、読む順番によって感じ方が変わる。
    私は、
    笑わない少女の死→飛べない雄蜂の嘘→名のない毒液と花→落ちない魔球と鳥→眠らない刑事と犬→消えない硝子の星
    の順番で読みました。身近でこの本を読んだ人はちょうど私とは逆順に近い順番で読んでいて、感じ方が全く違ったので感想を話し合うのも楽しかったです。

  • 読む順序によりストーリーの色が変わる(?)6つの連作短編ミステリー。「名のない毒液と花」「落ちない魔球と鳥」「笑わない少女の死」「飛べない雄蜂の嘘」「消えない硝子の星」「眠らない刑事と犬」。

    とりあえず「眠らない刑事と犬」から逆に読み通したけど…。順序変えて再読したらストーリーの色(印象ってことだよな)、ホントに変わるのかな??

    1つ1つの短編がそれほど面白い作品じゃなかったので、再読するの面倒だな。確かに各作品の繋がりがくっきりしてくるとは思うけど。どうしようかな。

    • アールグレイさん
      norisukeさん(^_^)/お久しぶり

      そうなのです!
      私も今ひとつ面白くなかったです。図書館本で読みましたが、購入しなくて良かった!...
      norisukeさん(^_^)/お久しぶり

      そうなのです!
      私も今ひとつ面白くなかったです。図書館本で読みましたが、購入しなくて良かった!なんて思ってしまいました。
      道尾さ~ん、ごめんなさい(^-^;
      2023/08/19
    • norisukeさん
      コメント、ありがとうございます! 私も本書、図書館で借りて読みました。他の方のレビュー見ても、評価分かれてるみたいですね。それだけ実験的な...
      コメント、ありがとうございます! 私も本書、図書館で借りて読みました。他の方のレビュー見ても、評価分かれてるみたいですね。それだけ実験的な作品なんでしょう。
      最近は、図書館や Kindler Unlimited で読んでよかった本を後で購入するパターンが多いです。
      2023/08/19
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著者プロフィール

1975年生まれ。2004年『背の眼』で「ホラーサスペンス大賞特別賞」を受賞し、作家デビュー。同年刊行の『向日葵の咲かない夏』が100万部超えのベストセラーとなる。07年『シャドウ』で「本格ミステリー大賞」、09年『カラスの親指』で「日本推理作家協会賞」、10年『龍神の雨』で「大藪春彦賞」、同年『光媒の花』で「山本周五郎賞」を受賞する。11年『月と蟹』が、史上初の5連続候補を経ての「直木賞」を受賞した。その他著書に、『鬼の跫音』『球体の蛇』『スタフ』『サーモン・キャッチャー the Novel』『満月の泥枕』『風神の手』『N』『カエルの小指』『いけない』『きこえる』等がある。

道尾秀介の作品

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