チンギス紀 十四 萬里

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 71
感想 : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087718041

作品紹介・あらすじ

チンギス・カンは、息子たちや将軍を率い、ホラズム国に大軍で進軍する。
長男ジョチはシル河下流の制圧に向かい、次男チャガタイ、三男ウゲディはオトラル攻略を任された。攻城戦をおこなうため、ホレウとジンの歩兵部隊、ナルスの工兵隊も投入されている。
チンギスは、四男トルイ、ジェべと共にブハラを目指す。
モンゴル軍を迎え撃つのは、帝アラーウッディーンと皇子ジャラールッディーン、イナルチュク、テムル・メリク、そしてマルガーシたちだった。

ホラズム国に遠征するチンギス・カンを、十分な兵力を持つ軍隊が待ち受けていた。
好評第14巻。

【著者略歴】
北方謙三(きたかた けんぞう)
1947年佐賀県唐津市生まれ。中央大学法学部卒業。81年『弔鐘はるかなり』でデビュー。83年『眠りなき夜』で第4回吉川英治文学新人賞、85年『渇きの街』で第38回日本推理作家協会賞長編部門、91年『破軍の星』で第4回柴田錬三郎賞を受賞。2004年『楊家将』で第38回吉川英治文学賞、05年『水滸伝』(全19巻)で第9回司馬遼太郎賞、07年『独り群せず』で第1回舟橋聖一文学賞、10年に第13回日本ミステリー文学大賞、11年『楊令伝』(全15巻)で第65回毎日出版文化賞特別賞を受賞。13年に紫綬褒章を受章。16年「大水滸伝」シリーズ(全51巻)で第64回菊池寛賞を受賞。『三国志』(全13巻)、『史記 武帝紀』(全7巻)ほか、著書多数。

感想・レビュー・書評

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  • <寇>
    マンネリ作品の代表的逸物。がしかし中身はすこぶる面白いし かなり売れているらしい。感想文で荒筋や、ストーリの一部に触れることを嫌う僕は今回は 題名 についてネットで調べてみたりする。すまぬ。「萬里」:《1万里の意》非常に遠い距離。きわめて遠いこと。「—のかなた」By Weblio

    ようするに「遠い」ということが本書の題名なのだ。

    毎回僕の感想に書くのだがこうまでも登場人物が多くなってくると一体今回は誰を登場させるべきなのかとか北方爺さんも迷うのだろうなぁ。それとも長い物語の最初から最後までは爺さんの頭の中ではとっくに決まっていてその通りに書いているだけであろうか。そうだとするとこりゃ大したもんだ。いやそこが大御所北方の爺さんたるところななのか。

    例えばカタカナで書かれた固有名詞が出て来る。僕にはそれが人の名前なのか場所/土地の名前なのかがすぐには分からない事が度々ある。少し読み進めると文脈からしてそれは分かるのだけれど、タイミングとしては遅いので面白さが半減する。

    こうやって人が多い名前が多い、とばかり毎回僕は感想に書いているが、作品はもちろん面白いのだ。特にこの巻はラストがめちゃ面白い。なにがどこがどう面白いのか などは無粋なのでここでは書かないが,僕を含めてファンなら極めて泣くだろう。 まあ,多すぎる名前に混乱しているのはたぶん僕のような頭の悪い老人だけなのだろう。若い読者はガシガシづんづん読み進めて「Ah-面白かった」と読了するのだろう。ン?若い読者・・・そいつは居るのか? どこに。あ,すまぬ。

    ところで話は本とは全く異なるところへ転がっていくが、実は僕は若いころからのオートバイファンである。最近ひょんなことから川崎重工の社長さん(橋本 康彦)がニッケイ電子版で記事とした取り上げられていたのを読んでいく先で、なんとあの名車Z1/Z2(750RS)のシリンダーヘッドを川崎重工自身が製作して販売する、という情報を見つけた。カワサキのそのHPには販売に際する様々な条件や注意点が書かれているが 一番びっくりしたのはその販売価格。なんとシリンダーヘッド本体一式で約25万円なのだ。


    僕は今現在はオートバイは所有していないが もし乗るならZ2がいいなぁ、とはづっと思っている。もしZ2が実走する愛車でシリンダヘッドの具合が悪いので出来れば交換したい、と思っているオーナーが居れば25万円なんてなんて安いんだろう!と云う事に絶対なる。kawasaki やるもんだなぁ。しかし気を付けるべきは誰に「シリンダーヘッド交換」をやってもらうかだなぁ。でも まあシリンダヘッド交換という作業自体はそれ程めづらしいものではないだろうから、普段から優秀なオートバイ販売店とお付き合いしているオーナーならハードルは低いだろう。


    それにしても25万円とは。僕も買って部屋に飾っておこうかなぁ~。あ、すまぬ。

  • 14巻は重いね。ひたっすら、重い。お・も・い、重い。チンギス・カンの次の世代、次の次の世代にも差が生まれ始め、将来的な分裂を予感させたりもする。いや、でもほんと、元々金属的な重さのある物語だけど、比重が違うわ、今回。

  • チンギス紀14巻
    だんだん広大にそして多くなってゆくチンギスの領土と敵に、私の読書力がついて行けない近頃、たけど、この本にはまた再び血を滾らせ胸踊られる場面が多くあった。

    ホラズム・シャー国のオトラルでの攻防にストーリーはほぼ動かないけれど、死んでゆく者たちのこれまでの生き様や、護る者護られるもの達の気概が熱い。若いもの達もまた多く大人へとなってゆく。
    しかも、この本ではチンギス本人の宗教観まで語られる。
    最終章、ムカリとマルガーシの一騎打ちには涙がこぼれた。
    オトコ達の闘いはまだまだ続く。

  • テムジンからチンギスに変わってからは戦いがどうにも面白くなくなって、淡々と国が滅び統合され、気が付けばモンゴルが大きくなっていたという感じだったが、久しぶりに漢と漢の戦いを見たって感じだった。
    ラシャーンの海上貿易が何のための話だったのかなと思っていたのがようやくモンゴルとつながり、そう来るのかと。シルクロードにつながりそして、海洋、そして、日本の昆布へと交易が広がるのが目に浮かぶ。ミクロからどんどんマクロへと移り変わり、いよいよ終盤に差し掛かってきたように思う。多くの豪傑も亡くなり、カサルも世を去った。そしてテムジンと戦い破れたジャムカがチンギスの前に再び現れた。これは自作に期待だ!
    それにしても、この本はのど越しといってもおかしくないくらいに速読出来る。気が付いたら読み終わる、と俺は思います。
    『チンギスハーン・蒼き狼と白き牝鹿』のゲームがやりたくなった。もちろん目的は現地美女?とのムフフ。
    この小説内でもどれだけのお相手さんが出てきたことだろう...

  • マルガーシが後半から愉しくしてくれた。
    次巻からの楽しみが増えた。

  • チンギス紀も14巻目の佳境に入った。本巻ではチンギス・カンの軍と南方あるホラムズシャー國軍との戦いである。どちらかと言うと小競り合いでチンギス・カンの軍の方が苦戦。大切な人が消えていく。少々判官贔屓かもしれないが少々ショックを感じた。

  • 使節団を虐殺されたチンギス・カンはホラズム国に進軍、帝アラーウッディーンと皇子ジャラールッディーン、マルガーシが迎え撃つ。遠方への遠征でもびくともしない軍の体制と兵站は見事だが、イカリが戦死、激戦は続く。次巻で決戦か。大水滸シリーズも含め壮大なるマンネリだがやめられない。

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著者プロフィール

北方謙三

一九四七年、佐賀県唐津市に生まれる。七三年、中央大学法学部を卒業。八一年、ハードボイルド小説『弔鐘はるかなり』で注目を集め、八三年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞、八五年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を受賞。八九年『武王の門』で歴史小説にも進出、九一年に『破軍の星』で柴田錬三郎賞、二〇〇四年に『楊家将』で吉川英治文学賞など数々の受賞を誇る。一三年に紫綬褒章受章、一六年に「大水滸伝」シリーズ(全五十一巻)で菊池寛賞を受賞した。二〇年、旭日小綬章受章。『悪党の裔』『道誉なり』『絶海にあらず』『魂の沃野』など著書多数。

「2022年 『楠木正成(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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